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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2007年12月20日
パーティーがあるのです

 正直言ってパーティーって言葉にときめくかって言われるとときめかない。
 そんなににぎやかな場所が好きって訳でもないし、毎晩クラブに通うような種類のパーティーピーポーじゃねえ。むしろそんな奴ら嫌いだ。

 音楽が好きで、ずっと空間の中で音を鳴らしたり鳴らされたりしてるのが人とつながる唯一の手段で、その箱の中の空気の一体感をずっと大切にしてきた。ライブとかそういうの。

 で、なぜか今僕が作るイベントは音楽とは関係なくて、謎とか発見とか切なさとかに満ち溢れてる。
 なんでミュージシャンの癖に、音楽イベント作らないんだよ!っていわれることもあるけど、俺以外にこんなイベントを出来る奴いるのか!音楽イベントのすごい奴はまわりにいっぱいいるからやる気にならへんねん!
 こんなイベント思いつける奴はいても、実際にやってる人はいないと思います。だってなんか微妙だから。
 でも、微妙なものを素敵に変えるの事に関してはSCRAPはちょっとしたもんだと思います。

 ぜひ来ていただきたいと思う。
 ここにあるものは、本当に絶対他にはない。ここにしかない。それだけはもう確実に保証します。
 今この時、京都という場所でのみ存在する面白さが絶対にここにはあります。


 1、 「あるビルディングからの脱出」 *売り切れ間近!

 脱出ゲームを実際の世界でやってみる大人気企画第三弾。
 25人の見知らぬ人間がビルディングに閉じ込められた。
 部屋の中に隠された暗号やアイテムを使って、三階建てのビルから脱出せよ!
 参加者全員で知恵を絞り、謎を解かないと脱出できません。

場所 二条nano http://www.eonet.ne.jp/~nano2003/
日時 2007年12月22日(土)、
昼の部 14:00~16:00  
夜の部 19:00~21:00
スタート時間の30分前より入場可能。
5分前入場厳守。
料金 前売2000円 当日 2500円
最大人数 25名
制限時間 120分


2、「片想い俳句会」 海は好きだけど、海に恋は出来ない。
  
 クリスマスイヴの夜に恋に満たされない人たちが集まって、句会を開きます。
 みんなでぬくぬくと傷を舐めあうポストクリスマスの過ごし方をSCRAPがご提案。

日時 2007年12月24日(月)
   Open 18:00/Start 18:30
場所 ことばのはおと
   075-414-2050 
   ※ 自転車でのご来場はご遠慮願います。
料金 前売1500円/当日2000円
   いずれも+1drink
司会 山川寛恵

 
3、「ドイツビールとボードゲームの宴」 *来てくれないとたくさんの人が哀しむ!!

 ボードゲームをドイツビールと共に気軽に楽しんでしまおうという企画。
 今回は彦根のソウルゲーム、カロムも参戦!
 人種も世代も超えて楽しめるボードゲームは、見知らぬ人と気軽にコミュニケーションをとるのにも最適です。

日時 2007/12/26 OPEN18:00 START19:00
場所 Urbanguild
料金 前2000+1drink 当2500+1drink
http://www.scrapmagazine.com/meet/

4、「なぜ彼女はかぶらを持って死んだのか?」 *これは面白いはず。

 10年前につぶれた純喫茶である女性がかぶらを持ったまま死んだ。
 彼女の死体には不振な点がいくつもある。なぜ彼女はかぶらを持ったまま死ななくてはならなかったのか。
 実際の純喫茶を使って、参加者が謎を解いていく推理ゲーム。

日時 2008年1月12日(土)
   Open 18:00/Start 19:00
場所 元純喫茶「三茶」
   左京区東大路御蔭通り西入ル北側
料金 前売1500円/当日1800円
   いずれも+1drink

 どのチケットも、このメールにイベント名、お名前、予約枚数を書いて返信いただければ、前売り料金でご入場していただけます。

 あああ。
 いったい俺達は何時間ブレストして、謎を考え、進行を整え、新しいアイデアを具現化して、1のアイデアを行うために300くらいのアイデアはボツにしただろう。他に参考になるイベントがないから、どんな問題が起こるかよくわからないんだよ。
 真っ白な場所に絵を描くのは大変で、だからこそ最高に面白い!
 そんなことをやりまくってやるのです。
 SCRAPを4年近くやってきた総決算だとすら思っております。
 どうぞみなさまお越し下さい。

 http://www.scrapmagazine.com/


kato takao** 20/12/2007 木曜日 07:14 | Link | TB (0) | コメント(0)
2007年12月15日
ミッキーマウスと狂気の狭間

 東京でライブ。
 東京で仕事。いくつかの打ち合わせ。
 横浜にくるりのライブを見に行く。
 端的にいうとすごかった。音楽は本質的に未来への希望であって、今後への期待であって、つまり完成することはないし到達することもないと思っていたのだけど、横浜のくるりは何かにたどり着いてしまったように見えた。
「明日からどうやって生きていっていいのかわからない」と岸田さんも言っていたが、僕もわからなくなった。こんなライブを観た後では、どんなライブをしたらいいんだろう。

 徹底的に完成された作品の根本にあるのはたぶん狂気だと思う。
 それは完ぺき主義とかいった類のものが狂気につながるという話ではなくて、ある種の才能が社会から吹いてくる向かい風に立ち向かう時に手にする異常さが狂気だ。今この場所で健やかに生きていける人には必要ないものだ。

 ディズニーランドの完璧さを演出しているモチベーションもおそらく狂気だ。
 現実の世界に夢を現出させるという異常さを支えているのは、心のひだからもれ出てくる黒い怨念みたいなものだと思う。暗い部屋で一人で、握った手のひらを爪が食い破り血が流れ、かみ締めた歯ぐきはもはや赤色ではない。髪の毛をかきむしり、爪を剥がし、腐った匂いのする部屋の中で思い描く妄執がディズニーランドだ。だからすばらしいし、だからあれだけの人を呼び寄せる。誰かの狂気に乗っかかるのが一番楽で楽しい人生の過ごし方なのだ。

 ロボピッチャーの根底に狂気はない。
 ハラッパカラッパにはあったかもしれないけれど、ロボピッチャーにはない。
 ロボピッチャーを支えているのは理知的で、常識的な方法論だ。
 僕は次に何を選ぶんだろう。

 くるりのライブのあと一言だけメンバーに挨拶して帰る。「お土産です」っていってSCRAPを渡してきた。きっと今頃岸田君はSCRAPのどのパーティーに来るかを考えてるだろう。
http://www.scrapmagazine.com/
 どうぞ皆様、今月のSCRAPの狂ったパーティにお越し下さい。
 SCRAPは僕の知る限り、ロマンチックな狂気を体現している唯一のフリーペーパーです。

 帰ってきた京都では、ずいぶんたくさんの人たちが哀しんでいた。
 哀しんでしまえばいいです。
 なにも変わらないから。
 どうせどこへもたどりつけはしないから。
 ずっとここでたゆたって、哀しみのまま死んでいくのだから。
 だからせめてその哀しみを、これ以上ないくらい刻み付けてやればいいと思うのです。
 あなたが死んだ後にも残るくらいに。
 哀しみがなんたるかも知らない奴らに思い知らせてやれるくらいに。
 失った何かが消えることなどなく、ならば刻み付けるしかないのだと、僕は思う。

kato takao** 15/12/2007 土曜日 04:36 | Link | TB (0) | コメント(0)
2007年12月09日
東京ライブそれからロボピッチャーの今後

 もうすぐ東京でライブです。
 よかったらお越し下さい。
 これはロボピッチャーの今年最後のライブで、たぶん現状のロボピッチャーの最後のライブになると思う。
 総決算ってほどたいそうなもんでもないけど、とりあえず次のロボピッチャーが提示できるようになるまではその次のライブの予定はない。1月も2月もライブの予定を入れてない。3ヶ月以上バンドでライブをしないなんて、音楽を始めて以来初めてのことなので耐えられるかどうか自分でも不安だけど、それでもそれが必要だと思うから一旦止める。

 もちろんこれは解散への序曲とか、休止という名の事実上の解散とかではなくて、とてもポジティブな充電期間だ。というより、むしろ、もっともっとロボピッチャーを活発に運営していく為の準備期間といってもいいと思う。今からの数ヶ月で僕らが何を手にして、何を手にしないかが、これからの僕らの音楽に大きく影響すると思う。
 だから、どうか皆様、ロボピッチャーがよい音を獲得出来るようにこっそりと祈っておいてください。祈りは神様を経由して僕らに届くのではなく、実際に今あるこの空間の気体を揺らして、直接僕らに届くのです。たぶんね。

 と、まあそんなわけで、なかなか意味深いライブになりそうです。
 どうぞ東京にお住まいの皆様は、勢い余ってお越し下さい。今のロボピッチャーを目に焼き付けて、その目玉の水晶をすこーしに濁らせてくださいませ。

■ 2007/12/11(火) 東京・代官山 晴れたら空に豆まいて  『はっぴぃばんどないと』
【出演】TIMESLIP-RENDEZVOUS / ロボピッチャー ...and more!
【時間】open 18:00 / start 19:00
【料金】前売 \2,500 / 当日 \3,000 (ドリンク代別途)
【info】 晴れたら空に豆まいて 03-5456-8880 http://www.mameromantic.com/

 そして、ロボピッチャーがすこーし充電している間に、僕のソロ活動はやや速度を増していく予定。
 ソロが12月には2本あるのでどうぞお越し下さい。

加藤隆生ソロワンマン!!
■ 2007/12/23(日) 大阪・LIVE BAR OneDrop
【時間】start 20:00
【料金】前売、当日とも¥1000(+1order)
【info】 http://homepage2.nifty.com/cafe_onedrop/
毎回加藤が異常な曲数歌うことで有名なソロワンマンイベント。
どんな曲も演奏しますが、歌詞やコードをすっかり忘れちゃっていることもあるので、どうしてもやってほしい曲などは事前にリクエストくれると確実です。→info@robopitcher.com

nanoがお送りする年末攻勢!!!
■200712/27(木)
【時間】OPEN18:30 START19:00
【料金】前売1500 当日1800
【出演】ワゴンズ/加藤隆生(ロボピッチャー)/尾崎世界観(クリープハイプ)/やすいバンド

特にソロワンマンはお客さんが4人とかだとものすごく恥ずかしいのでどうぞみなさま勢い勇んでお越しくださいませ。意外と良いですよ、ソロも。

 今冷静になって考えたけど、今月はSCRAPのイベントが22、24、26にあって、23、27にライブするってそれどうなんだろう。SCRAPイベントについてはこちらを参照。http://www.scrapmagazine.com/
 これも本当にすごい勢いのイベント群だと思うけれど、詳しくは又今度書きます。

 それから、3月の終わりにまたでっかいイベントをやります。
 SAL CULTUREと名づけられたそのイベントは、ボロフェスタの流れを保ちながらボロフェスタの流れを守らないイベントにしようと思っております。場所は大阪野音。どうやら西部講堂の3倍の人が入れるらしいのでちょっと緊張しますが、まあとにかくやってみますのでどうぞどうぞ。お楽しみに。

 なんだか、妙な日記になっちゃったな。
 とにかく、いろいろ宜しくってことです。
 ちゃお。
 

kato takao** 09/12/2007 日曜日 15:23 | Link | TB (0) | コメント(6)
2007年12月06日
みやこ音楽祭

 昨日はなんだか殺伐とした日記を上げちゃったので、あらためてみやこ音楽祭について。

 実はさっきまで西部講堂で歌ってた。
 みやこ音楽祭後夜祭に出演してきたのです。
 昨日のお昼に電話がかかってきて「加藤さん明日もしお時間あったら出演していただけないですか?」といわれ、「5時から打ち合わせがあるのですが何時までやってますか?」と聞くと9時までとのことだったので、行けたら行くと伝えたのですが、奇跡的にいつもは長引く打ち合わせが7時半に終わり、そのまま西部講堂に飛び込んで4曲だけ歌いました。
 なんていうか。この後夜祭があったことで、今年のみやこ音楽祭はイベントとして成立したんだと思う。クリエイティブでお客さんとの距離が適切で、なにより音楽的だった。お客さんとアーティストのことをきちんと考えてあらゆるものが配置されていて、それがすべて適切に機能していたと思う。
 僕は前日にライブのオファーをされたことなんてなかったから、ひょっとしていい加減なステージなのかなあと思っていたけどそんなこと全然なくて、まあすばらしかった。弾き語りとしてはここ数年で一番ぐっと歌えたように思う。今日歌ったのは、売春婦の歌、ロマンチック探偵、ちょうどいい2人、ルキアの4曲。

 みやこ音楽祭ってどうでしたか?っていろんな人に聞かれたけど、僕にはわからない。そもそも出演者である僕にそんなこと聞かれてもわかんないよ。
 僕らはただよいライブをしたと思う。
 よいライブ。
 今ある音楽を、今あるままに放出したら、今そこにあったものが揺らぐような演奏でした。
 なんだかずいぶんCDが売れてよかった。
 僕らが売り場に立って必死に声を張り上げたからかもしれないけれど。

 ボロフェスタのスタッフがたくさんみやこ音楽祭のスタッフをやっていて、まあ7割くらいは顔を見たことある奴らだった。二ヶ月で二回も西部のイベントを手伝うのは大変だったでしょう。 お疲れ様。

 そして、僕は新しい生活をしなくてはならないと思っている。
 そろそろちゃんと行こう。
 まず曲を作って、録音するのだ。
 メロディーと言葉を吹き込んで、それを世の中に放出する準備が整ったんじゃないかと思っている。

kato takao** 06/12/2007 木曜日 07:16 | Link | TB (0) | コメント(0)
2007年12月05日
eoネットについて

 僕はこのblogをずいぶん長いこと続けてきて、その中でなるべく誰も傷つけないようにしようと心がけてきた。ある特定の個人や団体を中傷したり攻撃したりすることはしないでおこうと思っていたし、はからずもそのようなことを書いてしまった時は訂正して謝罪してきた。
 でも、今日はきちんと起こったことを書く。
 それはどう考えてもひどいことだと思うし、まわりの数人に聞いてみても一様にひどいことだと言うし、つまりある程度客観性がある事実だと思うからだ。

 僕は、一ヶ月前に事務所を引っ越した。そこはずいぶんぼろぼろの一軒家の二階の一室で、日当たりもよくてとても心地いい。でも、10年以上前につぶれてしまった喫茶店の二階なので、ネットなんてものは一切ない。だから、僕は一生懸命調べて、ネット環境をその一軒家に持ち込むためにいろいろがんばった。
 最終的に出した結論は二年以上使うのであれば、eoネットが一番安いということ。これはひょっとしたら関西だけの呼び名なのかも知れないけれど、唐沢なにがしがCMで「それ間違いです」とか「それ正解です」とか言ってる奴だ。とにかくものすごく宣伝してるので、テレビを全然見ない僕でも知ってる。新聞の折込にも毎日のように入っているし、電気屋さんに行ったらそこかしこにでっかいポスターが貼ってある。
 自宅のパソコンから申し込んで、その二日後くらいに電話がかかってきた。一週間後くらいに伺いますとのことで、へえ、一週間でネットがつながるのかと思った。ちなみにこのときに申し込んだサービスはeo光ネット(ホームタイプ)で光電話もついたやつ。
 一週間後にやけに陽気なおじさんがやってきて、「うわあ、雰囲気のある家ですねえ」とかいいながら、あちこち見て回って、書類を書いて「じゃ、この書類を送っておいてください」といって帰ろうとした。僕は驚いて呼び止めて、「え、今日はネットつながらないんですか?」と聞くとおじさんも驚いたようで「つながりませんよ。この書類を送らないと何も始まりません。これが到着してからいろいろ始まるんです」といった。僕は、じゃあいつくらいからネットがつながるのかと聞くと「さあ、わたしにはわかりません」という返事。
 仕方ないのでその日のうちに書類を送付し待つ。
 一週間ほど待ってもなんの連絡もないので、こちらから電話をする。別にめちゃくちゃ急いでるわけじゃないけど、いつくらいからつながるのかがわからないと仕事の算段がつかない。電話に出た男性はずいぶん丁寧だったけど、今こちらでは作業状況がわからなくて、返事では出来ないとこのこと。11/29日に電話をしたのだけど、「12/5までには作業状況を調べてまた電話します」といわれた。作業内容を調べるだけで一週間もかかるのかと驚いたけど、まあそれも仕方ないのかと思って、わかりましたと答えた。
 で、今日電話がかかってきて「お問い合わせいただいてありがとうございました」てな感じで話し始めた。ずいぶん申し訳なさそうな感じ。
「まず電線を家まで引くことに申請が必要でその許可が出るまでに一ヶ月から一ヵ月半かかります。」
「えー、一ヵ月半もかかるんですか?」
「はい。まあそれは一ヵ月半もあれば出来るんですが・・・」
「はい?」
「あの、道路を越えて線を引かなくてはならなくて、その許可が出るまでにどれくらいかかるかわからないのです」と彼女。
 僕はいまいち意味がわからなくて、しばらく黙って聞いていて、又この説明がまどろっこしくて、なかなか本質を言わない。僕はものすごくいらいらしてしまって、「わからないってどういうことですか?」と聞くが「いや、こればかりは私どもといたしましてもどうしてもわからなくて、ただ絶対に必要な書類ではあるので、待っていただくしかないのですが」
「で、大体でいいので、どれくらいかかるか教えてください」
「いや、それがほんとにわからなくて」
「半年かかる可能性も有るんですか?」
「可能性は否定は出来ないです」
「あの、それってめちゃくちゃじゃないですか?」
「はい・・・」
「あんだけ宣伝してて、いざ申し込んだらいつ出来るかわからないって、それ欠陥商品じゃないですか」
「はあ・・・」
「僕はそちらに申し込んで三週間が立つんですけど、なんでその間に知らせてくれなかったんですか?」
「いや、それはこちらではお答えできないんですが・・・。私のまわりでも何人もの方がこの申請で待っておられる状態で、でもこれは待っていただかないとしょうがないのです」
「わかりました。キャンセルしてください」
「あ、そうですか。この電話でですか?」
「無理なんですか?」
「いや、このような状況では仕方ないと思います」
「じゃお願いします」

 で、電話を切った。
 むこうではなんかまだいろいろしゃべっていたけど、本当に不愉快だったし、第一哀しくなった。
 こんなに不誠実なシステムを作っておいて、電話口の彼女にその尻拭いをさせているこの会社が許せないと思った。
 http://eonet.jp/go/←この会社。
 なぜ最初にこれだけ待たされてしかも、めどだって立たないかもしれないというリスクを説明できないのか。しかも最初にちゃんと住所を入力して「この住所なら光ネットに対応できます」という承諾も取っていたのに。僕の怒りや哀しみは仕方なく電話をかけてきた彼女に向かってしまったけど、彼女の対応は別に悪くなかった。ただ、その内容がどうしようもなく腐っていただけだ。というか、これは問題にならないのかな。つまり「めどの立たない商品」を売っていて、それをこんなに幅広く宣伝していて、そのリスクを一切事前に知らせていたいことが。申し込んだときに来たメールには「標準で約1ヶ月としております」って書いてあって、まあ多めに見ても一ヶ月半くらいかなと思っていたのに。それが伸びただけじゃなくて「めどがたたない」ってそれいくらなんでもいい加減すぎるだろ。
 第一、僕が「今どういう状況ですか?」って問い合わせなかったらいつまでも連絡しないつもりだったのかな。こんなめちゃくちゃな会社があっていいのか。
 関西電力が親会社で、お金はいっぱいあるしつぶれる心配だってないんだろうけど、あまりにもひどすぎる。僕らが支払う電気料金から利益を出して、こんなに無能な奴らがのさばっているのだ。この流れのどこにも誠実さがないし、現状をよくしようという努力の意図が見られない。きっと別々の部署が、それぞれ勝手に仕事をしていて、全体で組織化されていないからこんな馬鹿げたことが起こるんだろう。
 
 すぐにNTTの方を申し込んだら二週間程度で取り付けられるということだった。
 結局こんなにサービスに差があるから、値段が少しだけ安いということなんだろう。eonetは。
 eonetとかケイオプティコムとか関西電力とかそこらへんが本当に大嫌いになった。
 
 ひょっとしたら、僕が知らないようなすごく大変な事情を抱えていて、今回の件だって一生懸命事情を説明してもらったら「ああ、それは仕方ないねえ」と思うようなことなのかもしれないけれど、やはり事前にこういうリスクはあることは明確にしておいてもらわなくてはならなし、「めどがたたないかもしれません」なんてどこにも書いてなかった。もちろんそんなことが書いてあったら誰も申し込まないから書かないんだろうけど。

 僕が味わったような悲しみをみなさんには味わってほしくないので書いた。
 今、光回線を考えている人は絶対にeonetにしちゃだめだ。比べたら確かに安いけど、商品に対する意識が低すぎる。いつかもっとひどい歪みが出てくると思う。
 どうぞ、みなさまは間違ってもあんな会社の光ネットに申し込みませんように。

 あ、それから、みやこ音楽祭のステージは確かにあこがれの地でしたが、歌い終わったときに次のあこがれの地も垣間見えた気がしました。

 では。

kato takao** 05/12/2007 水曜日 06:18 | Link | TB (0) | コメント(2)
2007年12月02日
あと13時間で

 あと13時間でみやこ音楽祭で歌う。
 西部講堂で自分のイベント以外で歌うのはずいぶん久しぶり。
 さっきまでロボピッチャーの練習をしていた。
 みやこ音楽祭にむけてかなり練習した。
 ロボピッチャーはそんなに器用なバンドではないので、普段ライブでやらない曲をやるためには結構時間をかけて練習しなくてはならない。でもここんとこメンバーも忙しくて、離れ離れになっちゃったもんだからあんまりそのために時間をかけることが出来なかった。久しぶりに反復して音を出した。一つ一つの音やアレンジが身体に沁みこんでいったよ。あとはそれを放出するだけだ。

 今日はみやこ音楽祭1日目に遊びに行った。
 3/4GUMBOが素敵だった。
 僕は14年前に西部講堂でBO GUMBOSを見たんだ。すごかった。4人の男がステージを跳ね回っていて、生き物としての根源のエネルギーだと思った。1000人の人たちの憧れを一心に浴びて、エネルギーがエネルギーを増幅させて、なにか新しい生き物を産み出してしまいそうだった。きらきらしていて、まぶしくて、僕はうらやましくてしょうがなくて、心のそこから「ああ、あそこに立ちたい」と思ったんだ。

今日KYONさんはあのときと同じギターを弾いてた。
一人減ってしまったから、アレンジが変わっているのは当たり前だけど、曲の中にこもっているものは変わっていなかった。「どんととは時空を越えて、今でも遊んでいるんだ」ってTOSHIさんが言ってたけど、その感覚は今日のライブをみていたらよくわかった。僕は霊的なことは一切信じないし、死んだ人と生きている人が交信するなんて絶対にないと思っているけれど、よい音楽がその製作者の死後も輝きを失わず、残った人たちを励まし続けるってことを今日目の当たりにした。

 明日あそこに立つんだなあと思った。
 3/4GAMBOが「あこがれの地へ」を演奏する前にMCで「この中で憧れの地に立ったことのある人はいますか?いないでしょう。俺たちもまだ立ってない。だからまだ探してるんだ」って言ってたけど、俺はひょっとしたら明日立つかもしれないと思った。
 多分僕はあと13時間であこがれの地に立つ。
 音楽を続けてきて、よかったなあと思っている。

 よんでくれてありがとう。みやこ音楽祭のみなさま。

kato takao** 02/12/2007 日曜日 04:31 | Link | TB (0) | コメント(0)

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