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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2004年03月30日
この数日であったことと、もう一枚発売されるCDについて


 前回予告した「今月もう一枚出る僕の作品」ですが、jimamaというアーティストの「ガーリックトースト」という曲です。歌詞だけが僕です。作曲はjimama。
 シングルで、3/24に発売になりました。jimamaのHPで試聴も出来るようなので、聴いてみて下さい。で、出来たら買ってみてください。
 この曲はデモ音源をもらって、簡単なイメージを聞いた夜に、あっとゆうまに書き上げました。しかも、その歌詞を一字一句書き直さずに使ってくれたので、ものすごくうれしかったです。僕らしい詩と言われることもありますが、どうかな?

 奇妙なスピードで時間が流れていて、うまく安定することができません。
 とりあえず、僕はCDショップに足を運び、挨拶とかして「今後ともよろしく」とか「今後はよろしく」とか言ったりしています。その他、もうものすごく細かいことから大きなことまで、勝手に一人で抱え込んでプロモーション活動を行ないました。大学に行ったり、雑誌のインタビューに答えたり、ラジオ局にも行きましたし、知り合いの編集プロダクションにも挨拶に行きました。
 多分、そういうのも音楽なんだろうと僕は思います。
 僕の中で何かがはじけて、ちょっとした奇跡みたいに音がはじけだして、それにロボピッチャーが色彩を加えて、人前で演奏する。でも、それだけではまだ完璧ではない。それが、だれかの耳に届いて、その人の心をほんの少しでもかすったら、やっとそれで音楽なんじゃないかな。だから、一人でもたくさんの人に届くように努力するのも、音楽をやる人の仕事なんだと思います。当たり前だけど。

 しかし、近所のCDショップとかに行って、ロボピッチャーは一枚も入ってなくて、でも「お・ま・せ・な女子中学生ミキ」とかいう作品は入ってて、くらくらしてしまいます。
 いや、そんなことにちょっぴり傷ついてる俺もどうかと、俺も思う。でも、これは、しっかりと哀しい。俺はこの店でかなりの買い物をしてきたけど、この店は俺のことを買わなかったんだ、と思う。親友だと思ってた人に「知り合い」呼ばわりされた感じ。まあ、いいんだけど。
 
 ところで、そんなことはひとまずおいておいて、現在のところ僕が世界一嫌いな場所は六本木ヒルズですが、(2003/9/27日記参照)今やっと世の中的に、あの建物への悪い評価が高まってきて、ほっとしています。しかし、人が一人死なないと物事の善悪が判断できないなんて、なんて愚かなんだろう。あんなに恥知らずな建物を公然と造って、そのあさましさは救いようがない。
 あの醜悪な建物を造ったのが、自分と同じ国に住む人間であることを哀しく思う。そこで流れてしまった血は、いくら洗っても絶対に取れないってことを、せめて知っていて欲しい。
 この度亡くなられた方のご冥福を、本当に本当に心からお祈りいたします。

 では。

kato takao** 30/3/2004 火曜日 05:14 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月27日
大変だなこれは。

 CDが発売されました。

 町のCDショップで売られてます。売られてないところもあるけど、まあ、結構売られてます。
 
 僕んちから一番近いCDショップでは一枚も売られていなかった。
 京都のタワーレコードでは、すごいかっこいいディスプレイが作られていて、びっくりした。

 知ってたと思ってたけど、どうやら知らなかったらしい。
 CDが発売されるって本当にものすごくすごいことです。皮膚感覚としてきっぱりと理解しました。これは大変に名誉なことだし、ひりひりとしたプレッシャーが宿命的に課せられるってことだ。僕らはこれが一枚目のCDだけど、たとえ100万枚売った次のCDでも、おなじプレッシャーを感じるのだと思う。
 それは、僕という人間にはとても大変なことです。
 作詞作曲をする僕にとっては、まったく関係のないことだけど。

 そんなわけで、CDの感想をBBSに書き込んでもらったり、メールでもらったりすることは本当にうれしいことです。東京の友人が、「面出しされてたよ!」って写真をメールでくれたときは心持ち涙目でした。一つ一つの言葉が、骨身に沁みていくようです。丁寧なメールをいくつももらいました。全部に返事は出来ないけど、この場を借りて本当にありがとう。心から感謝しています。
 多分、音楽だから、しばらく聴いているうちに印象も変わると思います。その都度感想を聞かせてもらえたらすごくうれしい。僕はこの作品が「今のところ今世紀最高傑作!」だと思っているけど、あなたはどう思いますか?

 ところで、僕の作品が実は今月もう一枚発売されています。なんとそちらはメジャーです。
 でも、なんかちょっともったいぶって次の日記で発表。
 その作品も、本当にすばらしいのです。
 3000万乙女に捧げます。
 待て次号!

kato takao** 27/3/2004 土曜日 04:51 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月23日
CD

 いよいよあさってロボピッチャーのCDが発売されます。

 僕は細々音楽を続けてきました。
 ライブを見るのが好きで、音楽を聴くのが好きで、自分でもギターをこっそり弾いて言葉をつけました。たくさんの人たちがそれをサポートしてくれて、長いこと毎月数回のライブを続けてくることが出来ました。初めてライブハウスに立ってから10年経ちました。

 ライブをすることはそんなに難しいことではないかもしれません。音楽をすることもそんなに難しいことではないと思います。
 でも、それを続けることはものすごく困難なことです。
 僕はすごくラッキーでした。
 
 これは、これまでの僕の音楽活動の中で、初めてきちんと発売される作品です。
 だいぶかかったけど、その分いろんなものを込めました。

 今まで一緒に音楽をやってきた人、ライブハウスの人、ずっと見に来てくれてた人、今でも見に来てくれる人、最近見に来てくれるようになった人、近くでなんとなく支えてくれた人、すべての人たちに本当に感謝を。
 
 あと、俺。
 良い曲をたくさん作って、こつこつがんばって、えらかったね。
 自分が作るものがすばらしいってことを一度も疑わなかった。もちろん、俺は間違っていなかった。

 3/25ロボピッチャー「消えた3ページ」発売です。
 ぜひ聴いて下さい。

kato takao** 23/3/2004 火曜日 22:21 | Link | TB (0) | コメント(1)
2004年03月22日
ライブハウスではないところ

 今日は北山で弾き語りのライブをしました。
 ちょっとひろいBARのようなところで、ライブハウスではないところだったので、不思議な感じでした。結婚式の二次会のお客さんがわあわあ騒ぐ中で、小さな音で演奏するのはなかなか新鮮でした。
 もしあの環境がライブハウスであったら、すごく不愉快だったとも思うけど、ライブハウスではないので、まあ、仕方ない。そんな日もあるし、もっと良い日もある。お客さんのせいにするミュージシャンは最低だし、ミュージシャンを大切にしないライブハウスは消えてしまえばいい。

 BARってのは基本的のお酒を飲んで騒ぐところなので、その場所で演奏するにはしょうがないことがたくさんあると思います。今日はちょっと残念だったけど、仕方ない。あまり考えないようにしよう。

 ただ、もし今日僕が出演した場所がライブハウスだというなら、僕は僕のあらん限りの力を使って抗議すると思います。何より、僕のライブを見に来ていただいたお客さんに申し訳ないし、音楽を聴く環境ではなかった。今後未来永劫「ライブハウス」という肩書きを名乗らないことを心から祈ります。あそこは音楽をするところではなく、お酒を飲んで騒ぐところです。音楽的なことはひとつも起こらないし、それはそれでもちろんひとつのコンセプトだとは思います。

 本当に残念だったのは一緒に出演した人たちがすばらしかったことです。また別の場所で一緒にやりたい。南條倖司さん、後藤ゆうぞうさんどうもありがとうございました。

 しかし、今日は非常にロックなライブをしたな。
 それはそれで、いろんなことを思い出した。今日のライブは忘れないと思います。

 それでは。

kato takao** 22/3/2004 月曜日 01:07 | Link | TB (0) | コメント(1)
2004年03月21日
今日

 ひどい始まり方をした今日が、信じられないくらいすばらしい形で終わった。
 
 これは、僕のための覚書。

kato takao** 21/3/2004 日曜日 02:26 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月17日
また急な告知

 またもや急な告知。ソロライブです。

 アコースティックナイト番外編
Love & Peace
3月21日(日)
open: 19:00 Start:19:30
place:MojoWest 京都市北区上賀茂桜井町104エデン北山B1F TEL 075 706 8869
地下鉄烏丸線「北山駅」4番出口西へ約3分

チャージ:1500円(ワンドリンク付)

出演: 南條倖司(南條ソウルバンド、キングコングパラダイス)
    後藤ゆうぞう(ブルース司会者、元ネーネーズパーカッション)
     加藤隆生(ロボピッチャー)

 よかったらお越しください。

kato takao** 17/3/2004 水曜日 23:15 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月16日
誰もいない部屋で

 だれもいない部屋で携帯電話がなっている。
 耳障りだ。はやく鳴り止んで欲しい。

 しかし、それはおかしい。そこはだれもいない部屋なので、僕もいないはずなのだ。だから、その部屋でなっている電話が耳障りであるはずはない。

 誰もいない部屋で電話がなっている。
 鳴り止む気配はない。
 僕はそれが耳障りで、その電話のない部屋に行ってしまいたいけど、僕はもともとその部屋にはいないので、どこにもいけない。いけないどころか、最初からそこにはいなかったのだ。
 僕は耳をふさいでる。
 音が指の間をすり抜けて迫ってくる。
 鼓膜をもっとも不愉快な振動で揺らす。
 叫び声はギターの音は超えても、携帯電話の不愉快な音は超えられない。

 もっと小さな、ささやかな音がその部屋で鳴る携帯電話の音を超えていくのだと思う。
 空気さえ揺らさないような、小さな音が必要で、僕が求めるほど小さな音はどこにもない。

kato takao** 16/3/2004 火曜日 00:19 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月14日
そんなわけで

 そんなわけで、消えた3ページは3/25に発売です。くれぐれもよろしく。 
 欠落した感性を埋めるほどすばらしい作品です。

 さて、消えたのは本当に3ページだけだったのか。

kato takao** 14/3/2004 日曜日 07:39 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月10日
消えた3ページ

 消えた3ページ

 その推理小説の最後の3ページがなくなっているのに気づいたのは、やけに冷たい風の吹く春の夜だったように思う。
 たいして面白くもない小説で、登場人物はみな変に気障なせりふを吐くし、トリックもつまらない。犯人に至っては、1/3を読む前にわかってしまった。三人の女子大生が、毒殺された事件。住んでいる地域も、出生も違い、共通の友人もいない三人が、同じ日のほぼ同時刻に同じ薬で殺された。
 僕は、ビールを飲みながら、朝からそのミステリーを読んでいた。今朝からしたことといえばその本を読むことと、ビールを飲むことだけ。つまみに昨日作ったポトフをつまんだ。時折風が窓を揺らす以外なんの物音もしない部屋。誰も訪ねてなんかこないし、電話も鳴らない。ページをめくる音が大きく響いて、隅から隅まで伝わっていく。
 本を読むのに疲れたら音楽を聴く。妙な音楽で、リラックスして聴けるもんじゃない。でも、疲れた目を休める間、流しておくには「なぜか」ちょうどいい。本を読んでいるときと同じ温度の気持ちが保てるから、すぐにまた物語に入っていける。
 この部屋には犬も猫もいない。物語と音楽があって、その他には生活を続けていくための諸々しかない。僕は思うのだけど、物語と音楽しかない休日の午後ってのは死みたいだ。幸福でまるで無に等しい。僕は僕のまま空っぽになって、ただそこを漂っていればいい。

 さて、最後の3ページがなくなった推理小説は、宙ぶらりんのまま、部屋の真ん中にとどまっている。
 それはつまらないわりにずいぶんと長い物語で、朝から読み出して、読み終わるのに日がとっぷり暮れるまでかかった。

 「犯人はあなたですね、ミス・クラムチャウダー」と探偵は言う。もちろん、その推理は間違ってはいない。ただ、あまりにも間違っていなさ過ぎて、読者としては物足りない。意外な結末なんてこの世界にはないということを示唆しているのかもしれない。クラムチャウダーは泣き崩れる。しかし、あんなトリックでだましとおせると思うなんて、彼女には現実をきちんと把握する能力が欠如しているとしか思えない。
 とはいえ、彼女は物語の中でずいぶんと魅力的である。ノースリーブのワンピースがことのほか良く似合い、とてもエレガントに爪を切る。足の形に奇跡みたいにフィットしたサンダルを履いて、こつこつと素敵にキュートな音を立てて歩く。もちろん探偵は、世の探偵がすべてそうであるように、ヒロインである彼女に思いを寄せる。彼女にキスをして、ワンピースのファスナーを下げようとするときに、首筋についたキスマークを見つけ、この事件のすべてのトリックを理解するのである。
「ずいぶんとはっきりとついたキスマークですね。さすがに少し妬けてしまいますよ!」と探偵は言う。
「あなたもつけていいのよ探偵さん。私はキスマークがつきやすい体質なの」
 ああ、そんな事を言ってはいけない。僕は怒りのあまりミス・クラムチャウダーを少し好きになってしまう。あまりにもおろかなセリフだ。探偵は行為の最中で電撃に打たれたように、事件の全貌に気づく。その言葉で、今までつながりがわからなかった二番目の女子大生殺しがつながってしまったのだ!その哀しい事件は、すべての点と点が線で結ばれて、パズルははっきりとその隠された模様を浮かび上がらせている。
 探偵はすぐに部屋を飛び出し、関係者を部屋に集めて「さて」という。
「この哀しい事件は、13年前のある出来事に由来しています」
 そうか。13年前の雨の日に、ほんの少しスリップした車が、自転車とかすかに触れ合った。そのときに出会った男女が、悲しみを育んでいく。
 そして彼は重々しく言う。「そして、その女性が、あなたですね」場内はしんと静まり返り、だれも身じろぎもしない。「犯人はあなたです。ミス・クラムチャウダー」
 
 一方僕のほうは、8本目のビールを開けたところである。少しだけ物語から目を離す。
 音楽をもう一度流す。日はずいぶんと傾いていて、もうすぐ夜である。首をぽきぽきと鳴らしてから、僕はもう一度ミスクラムチャウダーの起こした復讐劇へと埋没していく。

「あの娘は死んであたりまえだったのよ!」とクラムチャウダー。最後まで関係がわからなかった二番目の犠牲者、ミス・デリカテッセンのことである。もちろん、デリカテッセンにはデリカテッセンなりの言い分もあるのだけど、死人に口はない。僕はどちらにも等しく同情しながら、もしデリカテッセンならなんと言うだろうと考えている。
 突然、銃声が鳴り響く。クラムチャウダーの放った銃弾はミスター・ポチョムキンの鼻先をかすめ、後ろの花瓶を砕く。
「近づかないで!」とクラムチャウダー。「近づいたら撃つわ!」
 誰も動けない時間の後でクラムチャウダーは「さよなら」とぽつりといい自分のこめかみに銃を向ける。「後悔はしていないわ」
「やめなさい」と探偵。「あなたは生きていかなくてはならない。死んでいった人たちのためにも生きて、罪を償わなくてはならない。それがあなたの人生なのです。そして・・・、そして・・・、ああ、僕はあなたのことを愛しているのです」
 しかし、探偵の長いセリフの前半1/4くらいのところで、彼女は引き金をひいて死んでいる。探偵は自分のセリフに酔っていて、彼女の死に気づかない。彼女のこめかみからは血の代わりに、妙に美しいバラの花がこぼれ出る。見る見る育って天井を突き破る。落ちてくる天井の破片をよけながら登場人物は退場。二度と物語に戻ってくることはない。
 部屋に独り残された探偵は、ミス・クラムチャウダーの亡骸を抱えながら涙を流す。
「ああ、なんてことだ。なんということなんだ。こんな結末を求めてたんじゃない。僕はあなたを愛していたんですクラムチャウダー。それに・・・、僕はもうひとつあなたに言わなくてはならないことがあった・・・。とても大切なことです。実は・・・」

 そこで、ページがなくなる。そんなバカな、と僕は思う。そんなはずはない。この長い物語の最後の行がこれであるはずがない。ページをめくると2468ページから2470ページまでが抜け落ちていることがわかる。僕は愕然としてなにも考えられない。11本目のビールの栓を開けようとするけど、力が入らなくてプルトップを開けられない。それとも、少し酔いすぎたのかもしれない。うまく物事を認識できない。僕のこめかみから生えたバラの花が天井を突き破って伸びていく。バラは生き物のようにくねくねと動き、何かを探しているようだ。なにを探してるんだろう。まあ、なんでもいい。そんなことより僕もここから逃げなくてはならない。巨大なかたまりがつぎつぎと降ってくる。ミス・クラムチャウダーはとてもセクシーな足をサンダルから少しはみ出させて死んでいる。足指の爪は信じられないくらい美しく切りそろえられている。そこだけが別の切り取られた時間のように。まるで永遠のように。

 僕の指が何かに触れる。
 ラジカセだ。古いラジカセ。二ヶ月ほど前に捨てられていたのを拾った。
 音楽が鳴っている。
 なぜだろう。
 なぜか。
 そうか。
 CDがオートリバースで鳴り続けている。「キノコ」が流れてる。ぐにゃりと何かが変わっていくときの音がしてる。僕は自分の足がどこについているのかさえわからなくなる。必死で、液体みたいになってしまった指みたいなものを使ってラジカセの停止ボタンを押す。

 シュン、と音がして、いろんなことが終わる。
 割れた花瓶が元に戻っている。
 次の瞬間、僕は消えた3ページ分の物語がどんなだったのかを理解する。
 涙があふれてくるけど、流してしまうのは我慢する。もう一本だけビールを飲んで眠る。
 それは、とても深い眠りだ。深くて温かい泥の中にいるムツゴロウみたいな眠り。
 その眠りに落ちていく最後の一瞬でミス・クラムチャウダーが笑っている。とてもチャーミングで、彼女のいないこの世界はとても空虚だ。

 朝、目が覚めたら温かい。
 僕は、また再生ボタンを押す。
 

kato takao** 10/3/2004 水曜日 03:54 | Link | TB (0) | コメント(1)
2004年03月08日
なんか怒涛

 なんか怒涛の日々でした。
 かなり遊んでかなり働いた気がします。でも手元にお金がちっとも残らなかったので、ひょっとしたら遊んでばかりだったのかもしれません。後でごっそり儲かるのかもしれません。

 生まれて初めてスノーボードをしました。なかなか危険な遊びですね。スピード感がすごい。感覚的にスキーは危なかったら安全に転ぶことができるけど、スノボは「あぶないっ!」って思ったときには転んでて、体のどこかに激痛が走っています。また、雪が硬かってん。でも面白かった。また行こう。
 例によって従兄弟とその友人たちと行ったのですが、完全にジェネレーションギャップでびびりました。でもまあ、それを楽しむことも出来たといえば出来た。

 で、東京で雑誌の取材とかを生まれて初めてきちんと受けました。とても疲れた。使ったことのない能力を使いました。考えたこともないことを考えさせられた。僕は「うーん、よくわからないけど」を連発して、はたしてインタビューとして成立しているのかどうかも不安です。ふう。そろそろ世の中も、「作った人がその作品を一番理解している」という幻想から目覚めるべきです。受け取った人が一番偉いんだと俺は思うね。送り手は送ってしまったら、次の瞬間からもう受け手であるべきだと思う。そして僕は、世界一僕の作品を理解する受け手というわけではない。

 で、ライブを二日続けてやりました。磔磔でのライブには魔物がすんでいました。新曲がそこそこきちんと演奏できてよかった。でももっと良くせなな。その次の日のソロライブでも新曲を演奏。先月中盤の僕の苦しみが無駄ではなかったことを再確認しました。

 そして、今日は例によってライブの次の日の虚脱感に包まれて過ごしました。眠っては目を覚まし、眠っては目を覚ましで、最終的に夜の7時くらいまではなんかまどろんでた。嫌な夢を見た。僕は一人で、恋人の似顔絵を書いては、ぐちゃぐちゃに塗りつぶしていた。
 目が覚めたら暗くて、本当に一人ぼっちになったような気になりました。そういう時って、逆に誰にも電話できないですね。僕はカレーを食べて、本を読んで、家を空けている間に届いていた手紙に目を通しました。テレビをつけてもつまらなかったので、ビデオを借りてみました。長いこと借りたかったけど借りられなかったビデオをついにゲット。ちょっと笑って、切ない気持ちになって、ギターをポロリと鳴らしたりしてみるけど、今日は曲を作るのはやめよう。僕にはきちんとした一人の休息がたぶん必要です。
 夜0:00を回ってからやっと友人に電話をしました。特に用はないのに、なんとなく長い電話。切るタイミングがつかめなくて、つまらないことをだらだら話す電話です。30分近く話して、電話を切って、また一人になって、でもさっきまでの一人とは違う。

 明日はロボピッチャーの練習がある。僕はギターを抱えてスタジオに行き「やあ」とかなんかいう。古いアンプからギターの音がなって、ベースがなる。ボボボボって音がして、スネアが共鳴してジーっていう。崇さんはスネアをカンカン鳴らし、伊藤君はたんたんと準備を進める。僕は壁にもたれながら、ギターをでたらめにならして、やっとここまで来たのだな、と思う。
 次の場所はそして、もっと遠い。

 3/25にロボピッチャーのファーストミニアルバムが発売になることはご存知かと思いますが、僕がプロモーション用に製作したちょっとした文章があります。それは、雑誌、ラジオなどのメディアや、音楽ライターさん、CDを発注していただく店舗さんが見る資料に載っているのだけど、なかなか面白いし、けっこうがんばって書いたので、みなさんにも読んでいただきたいと思います。でも、ひょっとして、こんなところに載せてはいけない種類の文章なのかもしれないので、今回は予告編だけにして、万が一クレームが来たら載せないことにします。
 僕の希望としてはワーナーから「載せちゃだめっ!」っていう連絡が来て、直後にネットを中心にして「その文書を載せろ!」っていう運動に発展して、日本中の人たちがものすごく注目する中どどーんと発表されて、みんなが感動してCDが売れまくる、という展開が望ましいです。みなさんも出来たら僕の手の上で踊っていただきたいと思います。

 はあ、今日はたくさん書いた。疲れた。

kato takao** 08/3/2004 月曜日 05:16 | Link | TB (0) | コメント(0)
2004年03月02日
ソロライブ

 ちょっと急な告知ですが、3/6にソロライブをやることになりました。
 以下告知

 3/6(土)
 「土龍nano店長就任記念ライブ」
open 6:00 start 6:30
with タバスコファンクラブ、ゆーきゃん、サンプリングサン
料金 1000円(+1drink)
*僕の出番は2番目で7:10くらいからです。

 なぜかずいぶんと豪華なメンツです。にしき屋のモグラくんが、このたびめでたく(?)nanoの店長に就任しまして、その記念パーティーだそうです。素敵ですね。こんな微妙なイベントはめったにないと思うし、何より出演者がすばらしいので、この機会にぜひ一度nanoに遊びに来てください。

 nanoの場所はこちらで見られます。当日券、前売り券の区別はないので、当日ふらっと遊びに来てください。

 それではよろしく。

kato takao** 02/3/2004 火曜日 16:25 | Link | TB (0) | コメント(0)

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