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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2015年01月06日
時間について考えていたらずいぶん時間が経ってしまった

今日は久しぶりにSCRAP以外の会社が作っている謎解きイベントに参加してみました。
二つの場所に行ったのだけど、一つはすばらしく面白くて、もう一つは吐き気がするくらいつまらなかった。
でも、その差がなんなのか明確ではない。
難易度や、演出や、システム以外の根本的な何かが決定的に違った。
人が作ったものを体験するのも参考になるなあと本当に久しぶりに思った。
リアル謎解きゲームでははじめてそう思ったかもしれない。

時間について考えている。
SCRAPが作るリアル脱出ゲームは1時間閉じ込められて2800円ちょっとかかる。
アジト系だと10人閉じ込められる。
ヒミツキチ系だと60人から300人程度。
スタジアムでやるときは1000人から3000人まで。

一時間みっちり謎解きをして、物語を体感するっていう枠組みは、たまたまなんとなく6年以上前に作ったリアル脱出ゲームがそうだったからそのまま継承されているけれど、特に深い思索の上そうしたわけじゃない。
だから、いつかきちんと時間について考えつくしてみたいと思っていたのだけど、最近これは一時間って結構ベストなんじゃないかと思いはじめている。

リアル脱出ゲームセンターという、ゲームセンターで展開しているリアル脱出ゲームは、10分のものが結構あるけれど、コンティニューが前提にゲームバランスが作られている。
でも、リアルゲームのコンティニューはデジタルゲームコンティニューよりもずっとハードルが高い。
コンティニューしなくても最高の物語体験がないといけないし、もしコンティニューさせたいのなら、させるだけの明確な理由が必要になってくる。
その理由は「もう少しやれば楽しくなる」とか「もう少しやればクリアできるから」ではダメだ。
もっと明確な「続けたくなる理由」が必要だと思う。
それを見つけないとな。

時間をどう区切るか。
料金設定をどうするか。
そこから生まれるシステムってなんだろう。

1時間2500~2800円っていうなんとなく作ったシステムがあまりにも的を得ていて、なんとなく6年間も続いてきたが、まずはこの辺から改革していかなくちゃなあという気持ちが強くある。

何かご意見などありましたら、こっそり教えてくださいませ。


kato takao** 06/1/2015 火曜日 04:37 | Link | TB (0) | コメント(1)
2015年01月04日
お正月の正しい過ごし方。

なぜだか夜中にLONG SEASONを聴きはじめてしまって、いったいちゃんと聴くのは何年ぶりだろう。
10年ぶりくらいかもな。
最後にHONZIさんと話したときのことを思い出した。
もし、その数ヵ月後に死んでしまうとわかっていたらもっと大切なことを伝えたかったのだけど。
本当は一緒にライブしてみたかったのだけど。

お正月はとても素敵な時間をすごしました。
親しい人たちと親しい時間をすごしました。
例年通りリアル脱出ゲームの元となった神事であるところの「宝探し大会」を総勢30人でやりました。
東京の街を宝を探して謎を解く大人たち30人は圧巻でありました。
謎を作るつもりで、北参堂を歩いてみたら、まったく違う町に見えて、すごくどきどきした。
みんな毎日謎を作るつもりで生きたらいいのに。

ちょうど10年位前か。
京都に住んでいた僕が、ゆーきゃんや他のスタッフたちとボロフェスタのチラシを配りに大阪に行った。
僕のおんぼろ車で行ったのだけど、帰り道で道に迷った。
警察に道を聞いたりしながらなんとか帰ってきたのだけど、そのとき車内でかかっていたのがLONG SEASONだった。
あのときゆーきゃんが「こんな音楽が作れたなら死んでもいいです」って言ってたけど、いまならどう思うかな。

そうそう。
1月16日に代官山でソロライブをするので、よかったらお越しくださいね。
いくつかカバーをしてみるつもり。
http://www.robopitcher.com/live/live.html

お正月に食べたおいしいものや、げらげら笑った会話や、深夜にふと一人で考えていたことを忘れないように2015年を生きよう。
時間てどんどん流れちゃうね。
もう東京に来て4年が経つ。
ついこないだ来たみたいな気持ちだったけど。
来週は京都に帰って少しゆっくりしよう。
懐かしい友人たちにも会えるとよいけれど。

kato takao** 04/1/2015 日曜日 03:32 | Link | TB (0) | コメント(0)
2015年01月01日
紅白歌合戦を見て音楽の未来について少し思ったことと、2014年を振り返って。

昨日のブログのタイトルを「彼女との別れます」とかにしておいた方がアクセス数が伸びたなあっていうのが、2015年の最初の反省でした。
アクセス数ってのがこのブログは見えないから、どうせわかんないんだけど。

大晦日は散歩したり、テレビ見たり、そば食べたりしたりしてすごしました。
紅白歌合戦をみてて強烈に思ったんだけど、もう音楽的なメッセージを音楽にのせることの意味がなくなっちゃってるんだなあと思った。
つまり、「あなたは出来る」とか「夢を捨てるな」とか「世界はつながっている」とか「あなたは一人じゃない」とかっていうメッセージって、音楽を通じて伝えるよりももっとよいが他にたくさんある。
たとえば、「あなたは一人じゃない」っていうメッセージはニコニコ動画や2chのほうが強烈に伝えられる。
夢を諦めないための具体的な歩き方は音楽はもう与えてくれない。
多分10年前までは、音楽が一番上手にそれらを伝えてた。
今はもう違う。
だから、音楽は音楽じゃないと伝えられないことを伝えないと駄目な時代になっちゃんじゃないかなあと思った。
メッセージ性というよりはアイコンとして輝いている人たちのパフォーマンスが圧倒的によかったことがその証左だ。
音楽でしか伝えられない「雰囲気」が今は勝っている気がする。
音楽でしか伝えられない「メッセージ」ってなんなんだろうね?

さて、2014年はなかなかすばらしい年でした。
いろんなことがあって、もうサークルみたいな集団ではいられないなと思ったことは少しだけ残念だったけど、その分「20年後も会社があるためにはどうしたらよいのか?」っていうコンセプトが僕にやってきました。
たくさんの人たちとつながりながら、たくさんの人と共にものづくりをするという当たり前のことを、僕らはあまりやってこなくて、社内でほとんどのことを完結させ、だからこそ面白いと思ってきたけれど、ここからはもう少しいろんな人たちといろんなことをやっていきたいなと思っています。

僕個人としては、もっといろんな人と会って、いろんなジャンルの話をしてみたい。
今まで会えなかった人たちや、今までも会えたけれど会いたいとは思っていなかった人たちに会わなくてはいけないような気持ちになっています。
思いつけることの幅を増やしていきたい。

2014年に僕が個人的に素敵だなと思った企画は「裏クリエイティブアワード」です。
リアル脱出ゲームで「これはよかった」と思ったやつを挙げようとしたけれど、数が多すぎたのでもうやめる。
リアル脱出ゲーム以外の企画で弊社が扱ったものとしては「裏クリエイティブアワード」は空前のクオリティでした。
久しぶりに血沸き肉躍る公演でした。
これは毎年必ずやり続けたい。
光の当たらない場所に光を当てることは「企画」の持つ大切な要素だなとあらためて思いました。
いつか武道館でやるつもりです。マジで。

あと、2014年は、こっそりと音楽活動を再開しました。
ソロライブだけど、こつこつ東京の片隅でやっております。
もしよければお越しください。
1月16日に「晴れたら空に豆まいて」というライブハウスでソロライブします。
チケット予約はこちらから→http://www.robopitcher.com/live/live.html

思えば2014年の前半は、かなりいろんなことを迷ってたように思う。
リアル脱出ゲームを作る現場で一番時間を使うことをやめてしまい、そのコンテンツの最高責任者を明確に僕以外の人間にすることにしました。
そしたら、すごく時間ができちゃって、何していいかわからなくなった。
これまで、僕がこつこつと作ってきた細やかな作業は別の人がやることになり、僕は大まかな世界観や、謎の流れや、最後の大謎だけを作り、あとは全体の監修をするだけになった。
それは最初の頃ずいぶん苦痛で、自分の会社の若い連中を叩きのめしたい欲求があふれ出てしょうがなかったけれど、ぐっと耐えてたら、すごくよいものがいくつも生まれはじめた。
僕がいないほうがいいものがつくれるのか?!とは思わなかったけれど、僕がいなくても一定の水準のものは間違いなくSCRAPならば作れるのだと思った。僕はそのすべてを監修して、会社としてのディレクションをし続けているだけでいい。

だとしたら、あとはリアル脱出ゲーム以外の場所で僕は多分もっとものづくりをしなくちゃいけないだろう。
ずっといっているけれど、僕はムーブメントをつくりたい。
リアル脱出ゲームはたしかにブームだといわれるけれど、ディズニーみたいに何十年も君臨するかどうかわからない。
ジブリみたいに日本中が熱狂しているわけじゃない。
僕の思いつくことが、次のムーブメントになることをやっぱり今でも夢見ている。
その一歩目を2015年は作りたいな。

だらだら書いたけれど、とにかく、2014年は良い年でした。
起こったらいいなあと想像していたことはすべてきっちりと起こってくれました。
2015年は思っても見ないようなすごいことが起こればいいのになと思っています。

何はともあれ、今年も宜しくお願いいたします。

ロボピッチャー&SCRAP代表 加藤隆生

kato takao** 01/1/2015 木曜日 03:28 | Link | TB (0) | コメント(1)

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