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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2005年11月30日
あまり良い一日ではなかった

 嫌な事は何一つ起こらなかったけど、良い一日では決してないような一日でした。

 いくつかの打ち合わせ。
 前にインタビューを終えた原稿の仕上げ。
 いくつかの請求書。
 とても冷静であるとは思えないような思考の数々。
 断片的なメロディーと歌詞が、ぐるぐる回って自分の立ち居地がいまいちわかりませんでした。俺のことも救えないくせに、何様のつもりだ、音楽め。

 さて、先日書いたある匿名のスタジオに関しての日記ですが、僕の数人の音楽的友人から「あそこはいろんなトラブルを起こしている」という話を聞きました。これはしっかりと確認したわけではないので、こんなところに書いてはいけないことではあるのですが、まあ、ある地域のある匿名のスタジオに関することなので問題ないでしょう。京都市上京区スタジオ○ッシブです。○にはマが入ります。

 ああ、なんか、この執念深い俺が嫌いだ。好きだ。

 まあ、いいや。
 今日は一度解いた逆転裁判をもう一回やりながら眠ろう。

 あ、忘れてたけど、ソロライブが12月に2回あります。
 よかったらお越しください。 僕に直接メールをくれるか、ロボピッチャーのチケット予約フォームから送ってくれてもとりおき予約を受け付けます。
 たぶん、なんか、ものすごく新曲をやる気がする。わからんけど。やらんかもしれんけど。やるかもしれんやん。

2005年12月9日(金)
みみずくず -ひこうき雲e.p.発売記念ライブ- ”転がってホープ”
@レインドッグス(06-6311-1007)
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV \2300 / DOOR \2800
(2ドリンク付き)
みみずくず
スペシャルゲスト:加藤隆生(ロボピッチャー)

 みみずくずは大好きなバンドです。僕はオープニングアクトですが、こういうときの加藤は異常なエネルギーでオープニングをつとめることがあるので要注意です。ものすごくすべる事があるので、それは注意しておきます。

2005年12月28日
ジャイアントシリーズ
@丸太町ネガポジ(075-252-8856)
OPEN18:00 START19:00
前売1500円 当日1800円
滝が鼻温泉/シスターテイル/加藤隆生(ロボピッチャー)/プパボーンファミリー

 そして、ネガポジ。
 なぜか最近こっそりネガポジで歌う事が多いです。ここでは告知できないような極秘ライブがあって、それでネガポジで今年は2回ほど歌いました。
 思うに、あんなにぴりぴりした場所はないな。もうそれはノスタルジックですらあるのかもしれないけど、僕はネガポジのステージの上で、何度もサンドバックのように撃たれ、なんども音楽をやめようと思い、ネガポジのお陰で(ネガポジのせいで)まあ、いまでもなんとか音楽を続けています。

 その他、ロボピッチャーのライブ情報はHPにてご確認ください。
 「クリスマスのロボピッチャーライブに行ったら負け組みだ」という噂がSCRAPスタッフを中心に回っているようですが、だらだらと愛だ恋だと生ぬるい場所で、一時の快楽に身をゆだねるくらいなら、ロボピッチャーのライブを見て、その中にあふれる歓喜の一瞬に触れるほうがずっと優雅で美しい行為だと僕は考えます。
 負け組とか勝ち組とかの愚かなカテゴリーの中で一喜一憂するよりも、ここは一つ、未来に向かってきちんとある扉を開くか開かないかの決断を皆様におかれましてはしていただきたい。
 ロボピッチャーが果たして、そのときにどんなライブをするのかは今はまだわかりませんが、少なくとも僕は、ここ数年でもっとも音楽的な存在になっており、おかげさまで、社会生活がまともに営めず、ただ、メロディーの断片と歌詞の断片を抱えて、ひどい有様になっているので、きっとその頃には、高度成長期の日本国を彷彿とさせるような、すさまじいまでの音楽的な存在となり、たかだか2000年前に作られたくだらない神話に従事する世界の人々をあざ笑い、また同時に慈しみ、満面の笑みで「メリークリスマス」などといいながら、僕は数年前に個人的な興味で調べまくったイエスキリストの陰惨な人生と、その死後に使途たちがクリエイトしたキリスト教という壮大な物語についてあたかも映像で網膜に焼き付けるような、新しい神話を提示してやろうかと思っておりますが、それにつきましては、宗教的な観念ではなく、あくまで音楽的思念においての話であり、観念と思念の間にある距離感はあくまでも自己の他者との距離感であり、僕は、今からの数週間、「壁のしみがなんだか顔に見えるよう・・・。ねずみばあさんがくるよう・・・。」というような「おしいれのぼうけん的恐怖感」と、「天上天下唯我独尊的な圧倒的個人主義」の相互的な乖離のまま生きていくのだと思われます。ああ、おれは、本当に本当に本当にいつになったら、もっとまともな言葉を獲得する事が出来るのか。

 ダンボールの中にあった死体が語っているのは、明らかに未来の事であると僕は思うのです。
 その未来。
 哀しいだけじゃなく、美しいだけではなく。
 きっと、ある寒い朝に履くはずの靴下の色合いとかが決められてしまうような、そんな散文的な話。
 永遠の中の一瞬。
 どこか遠い星の誰かの、間隙を縫った一瞬の思考。
 思念。
 今、チベットの山奥で行なわれている、その村の人達しか知らない血塗られた儀式についての記憶。
 思念。その、行程。肯定。
 信号を渡っているときに横断歩道の白いところだけを歩きたくなるような、白いところにこびりついている微生物だけに生きる価値があると心から信じたくなるよな、それ以外のだれにも会いたくなくなるような、
 そんな、日々の記憶。
 人生というカリカチュア。
 精子の背負った罪悪。
 原罪とはすなわち、精巣と卵巣の不貞によるものだ。

 僕は、すこしおかしいな。
 いくらなんでも、ちょっとひどい。

 あ、思い出した。明日、SCRAPの最新号が家に届きます。
 明日から配布をぼちぼち始めるので、まあ楽しみにしていてください。
 ひょっとすると最高傑作かもしれません。
 ひょっとすると、最低かもしれません。

 まあ、そんなこんなです。
 
 あ、それから、こんなところに書くことでは絶対にないのですが、もしこれを読んでおられましたら「もときさん」。約束の批評をそろそろ送ってください。もう一年も待ってます。

 では。

kato takao** 30/11/2005 水曜日 01:26 | Link | TB (0) | コメント(2)
2005年11月27日
またいろいろ

 わりと活動的な日々を過ごしています。この季節にしてはめずらしく。

 SCRAPの入稿を終えてから、新曲を作り始めました。
 僕は、数曲いっぺんに進める事が多いのですが、今回もまた6曲くらいがいっぺんに進んでしまって、頭がくらくらしました。
 その影響かどうかはわかりませんが、親知らずが激しく痛んでおります。どうなるんだろう。俺の親知らず。まだ両親ともに健在なのに。

 で、今日は新曲を一応一人で歌ってみようと思いスタジオを久しぶりに予約しました。その時の店員のあまりにもひどい対応にものすごくへこみました。以下引用。

「はい、スタジオマッ○ブです」男の声
「あ、スタジオの予約お願いしたいんですが」加藤
「まずお名前と登録番号を言ってください」
「加藤で、○○○○です」
「は?」
「加藤で○○○○です」
「は?まずお名前から言ってください」
「加藤です」
「下の名前も」
「隆生です」
「で、会員番号は?」
「○○○○です」
「いつですか?」
「今日のなるべく早くからお願いしたいんですが」
「今15:05ですね・・・」
「はあ。」
「じゃあ、どうしますか?」
「え?何時から空いてるんですか?」
「いや、他の予約が入るかもしれないから、何時から入るかを教えてください」
「は?(意味がわからず聞き返す)」
「他のお客さんに迷惑がかかっちゃうんで、何時から入るか教えてください」
「え?あ、いや、なるべく早くお願いしたいんですが」
「何時ですか?」
「じゃ、えーっと、15:30からで(もちろん、もうものすごくいらいらしています)」
「はい。何時までですか?」
「3時間くらいやりたいんですが、何時まで空いてますか?(でもがまんしてます)」
「他のバンドさんが入ったら予約できないので、何時まで入りたいか言ってください」
「えーっと、じゃあ、(意味がわからないけど)18:00までお願いします」
「わかりました。バンドですか個人練習ですか?」
「個人練習です」
「個人練習だと16:00からになります」
「は?(もうほんとに怒ってます)」
「個人練習よりもバンドさんを優先したいので、16:00からになります」
「じゃあ、もういいです」
「え?」
 ちーん。電話を切る加藤。

 僕としては言葉の通じない人間と話をするのが一番苦痛なわけです。
 でも、どうしても明日のバンド練習のためにスタジオで個人練習したいからものすごく我慢したんですね。でももう、なんか意味がわかんなくて、ひょっとしたら、僕がすごくバカなのでわからないだけなのかもしれないですが、常識的に考えて、スタジオとしてお客さんである僕に、こんな対応ってないと思ったんですね。

 で、すぐさまそのスタジオ○ッシブの会員証を捨てて、別のスタジオを予約したわけですよ。もうあっという間に予約できました。当たり前だ。もう何百回もスタジオの予約電話なんてしてます。
 
 それで終りかと思ったら、なんと電話がかかってきました。
 スタジオマッ○ブからです。
 最初出なかったのですが、3分で5回ほどかかってきました。留守電も「電話ください」と何度も言ってます。
 ひょっとしてあやまりたいのかなあと思って6回目にでました。

「加藤さんですか?」
「はい」
「先ほどの予約の件で確認したいのですが」
「はい」
「京都市○○区○○町の加藤さんですよね。間違いありませんか?」
「はい」
「住所知ってるんですよ」
「はあ」
「電話番号も知ってます」
「はあ」
「キャンセルですか?」
「(キャンセルというか予約も成立してないし)はい」
「いいんですね」
「はい」
「わかりました。」

 ちーん。

 ですよ。
 もう、なんつうか、こういうのは本当に疲れる。ぐったりとする。
 スタジオマ○シブといえば、数年前まで結構使ってたんですよ。ありちゃんとロボピッチャーを作る前に久しぶりのセッションをしたのもこのスタジオです。家からもそこそこ近いし、大学の近くでもあったので、結構使ってました。ロボピッチャーでも何度か練習しています。
 でも、もうもちろん二度と使うことはありません。
 また、僕は、この日記を「誰か特定の個人を傷つける目的で使うことはしない」と常々思ってきたし、出来る範囲でそれを守ってきたけれど、万が一そのスタジオの方がこのページを見たら、傷つかれるかもしれません。しかし、それ以上に、このページを見ているミュージシャンが同じようなつまらない思いをしないように、書きます。僕はとても不愉快な思いをしたし、二度目の電話では、薄ら寒い恐怖すら覚えました。その後でやってきた怒りは、僕の一日を台無しにしてしまうようなものだったし、僕の作詞作曲はほぼ丸一日ストップしました。
 もちろん、彼らにもなんらかの理由があったのかもしれないし、僕としても、必要以上に彼らが傷つけられる事は望まないので、名前は伏せますが、京都市上京区のスタジオマッシ○というところです。○にはブがはいります。

 ああ、でもなんか書いたらすっきりした。
 寝よう。
 起きたら曲が出来ているかもしれない。

kato takao** 27/11/2005 日曜日 03:38 | Link | TB (0) | コメント(3)
2005年11月24日
・・・

 だめだ。頭の中がメロディーだらけでおかしくなりそうだ。

 睡眠がどこかへいってしまった。

kato takao** 24/11/2005 木曜日 06:58 | Link | TB (0) | コメント(0)
2005年11月23日
つかれきった

 SCRAPの編集がやっと終わりました。
 今回はとても楽で、死ぬほどしんどかった。
 道筋はすぐに見えたのだけど、それを具現化するのにすさまじい時間を費やしました。

 新曲をたくさん書いています。
 あたらしい扉が見えました。
 また、ロボピッチャーはロボピッチャーじゃなくなるのだと思います。

 古い友人から電話がかかってきて、「最近どう?」と聴かれたときに、ただ素直に「人生で一番今が楽しい」と答えました。
 これから僕の人生が続いていくとして、「今が人生最高の時だ」と思えることは何度あるのでしょうか。
 とにかく、今は音楽をやっていて、編集をやっていて、イベントという空間を作っています。
 すべてが充実していて、とても楽しい。

 で、また、例年のごとく、冬季性の鬱もやってきたようです。
 僕は目覚めると毎日のように死にたくなって、眠る頃には今日を生き延びた事を心から感謝しています。
 しんどいな。生き延びる事もまた、クリエイトだ。

 今から少し眠って、名古屋に行きます。

 名古屋。
 素敵な街です。
 いつもあたたかく迎えてくれる街。
 
 徳三という素晴らしいライブハウスに出演します。
 近郊にお住みの方はぜひお越しください。

 徳三はロボピッチャードラムの森さんいわく「奇跡的な音像でなりたっている素晴らしいライブハウス」だそうです。
 もちろん僕らは、素晴らしいライブをするでしょう。
 次のロボピッチャーを感じさせるような。
 これまでのロボピッチャーが野暮ったく見えるような。

 未来が見えないって、不安なだけじゃないですね。
 未来の見えないどきどきが、毎日僕を打ちのめし、鼓舞しています。

kato takao** 23/11/2005 水曜日 02:24 | Link | TB (0) | コメント(1)
2005年11月16日
きれいな月の夜

 レコ発2DAYSが終わって、なぜか言葉がぜんぜん書けなくなって、ひたすらじっとしていました。

 一度だけライブにいって、一度だけ鍋を食べた。

 ライブ。
 そのライブは、忘れていたものを思い出させてくれるようなライブで、こんなライブを僕に見させてくれたすべてのものに感謝したいようなそんな夜だった。
 思い出した。
 僕が作りたかったものは「良い曲」じゃない。

 鍋。
 身体にゆっくりとしみこんでくるような鍋。僕らは四人で、ウーロン茶を飲んだ。
 少しずつ身体が社会復帰していくような気がした。

 実際に復帰できたのはそれから二日後だったけど。

 僕は一日の大半をパジャマのままで過ごした。
 メールの返事もほとんど出来なかった。
 ほとんどソファーの上にいた。
 時折入ってくる仕事だけこつこつと正確にやり続けた。
 気持ちを込めず、ただ精密に文章を仕上げるという作業は、本当に心をすり減らしていく。
 僕のライターとしての人生はそんなに長くないかもしれないな。

 昨日の朝、社会復帰を遂げて、やっといくつかのメールに返事を書き、いくつかのアポイントメントをとりつけ、電話をして、止まっていた作業の手配をした。
 4日ほど。
 一日3時間だけ仕事をして、後はじっとしていた気がする。
 休んだというよりは、その分磨り減った。
 さあ、動く。
 物事には必ず反動がある。
 僕はきっと、今から数日の間に、異常なほどたくさんのものを作る。
 
 もしくは、異常なものをたくさん作る。

 →

 いくつかのメールが僕のところに届く。
 彼氏の父親が死んだ話や、学校をもう辞めようと思っている話や、仕事がつまらない話。
 もしくは、もっとイノセントなこと。最近あったことや、ライブの感想。

 僕は、ときどきそれらのメールに必要以上ににコミットしてしまい、メールの行間の隅からスミまでを読み尽くして、あらゆる存在を賭して、理解したくなります。
 あなたが僕にメールを書いてきたその理由のすべてを知りたくなります。
 メールを書き終わったあなたが今何をしているのか知りたくなります。

 それでも、僕は知ろうとはしません。
 僕は、ネットの怖さを少しだけ知っているし、それ以上に、人間の怖さも知っているからです。
 なので、「メールの返事がなんで来ないんですか!?」というメールには返事をかけません。ごめんなさい。
 ときどき気が向いたときに書くかもしれませんが、かなり希少です。
 返事は期待せずにメールを送っていただくのが、売れないミュージシャンとお客さんのちょうどいい距離感ではないかと思います。

 →

 アルカイックスマイルという言葉を、間違って理解しているとしか思えない笑顔の女性の挙式が延々と放映されております。僕が傍にいたら「その笑顔変だよ」ってやさしく教えてあげるのに。
 そして、先日タイバンしたバンドのボーカリストについて「かばちゃんに見えてしょうがないよねー」というコメントをしておられた方の声色が耳元で2億回ほどリフレインされていて、ユーミン風にいうとリフレインが叫んでいて、もう完全に洗脳されてしまいました。ああ、洗脳されるってこんな感じなんだー。俺、徹底的に無宗教だから経験したことなかったけど、こんな感じなんだね。

 ここ数日引きこもってみてわかったけど、やっぱり他人ってすごい。
 自分がどれだけ無気力になって、時間の流れがわからなくなっても、他人には時間が流れてきちんと生活があるんですね。人間は、もうどう足掻いても絶対的な個にはなれないんだと実感しました。他者と自己の境界線なんて、現代社会において成立しないんですね。僕はまるで誰かの人生に急かされるように、無事この場所に戻ってきました。

 他者がいなかったら、ずっとあそこにいた。
 誰かがいてよかった。
 あなたがいてよかった。
 あなたたちがいてよかった。
 あと、タテタカコの音楽があってよかった。

 倉橋ヨエコの音楽は本当に本当に素晴らしく、聴くたびに泣きそうになったけど、僕の社会復帰を助けてくれはしませんでした。

 そして、ミドリ。
 何もない場所に、何かを作り出して、すぐにまた壊す。
 壊れていく様子が美しい。
 そして、壊すためにまた作る。
 心がかき乱される音楽に出会ったのはいつ以来か。

 今日は、朝から、死ぬ直前のオーティスレディングのライブのブートレグを聴いてました。
 ひどい録音。
 ひどい演奏。
 このライブが終わった数日後に彼は死ぬのです。
 トライアリトルテンダネーーースとか、訴えかけて、それもすさまじく訴えかけて、ふと、飛行機事故で彼は死にます。
 →
 でも、音楽は受け継がれるから
 →
 とか、そんな慰めの言葉が当てはまるなんてとても思えない。
 死んだオーティスレディングには、もう歌は歌えない。
 僕が、ある研ぎ澄まされた朝に、死にたくなるほど感動していることを知る事すら出来ない。

 「死んだヤン・ウェンリーに用はない」といって、ポプランは部屋にこもってしまったけど、僕は死んでしまった人の音楽を部屋で一人で聴いているときに、言いようのない感覚が体中を縛る事があります。

 本屋さんに入っても読むべき本が見つかりません。
 最近の楽しみといえば、パグマガにおける「ヨーロッパ企画・上田誠のお前百までわしゃ九十九までディスクシステム」を読むことくらいです。このコラム最高。僕と上田君が過去のアドベンチャーゲームについて話すと、日本のアドベンチャーゲーム界には革命が起こると思うな。だって、俺、ミシシッピー殺人事件解いたもん。そんな奴俺以外に知らんもん。あ、そういえば「ミシシッピー殺人事件」もジャレコだね。
 きっと上田君も「燃えプロ」でバントホームラン打ったことあるんだろうなあ。

 ↓

 さて。
 少しだけ、自分のためのテキストと、自分ためにギターを弾いて眠ります。
 ワンマンライブ以降一週間経つけど、伊藤君の家にギターを置きっぱなしである事に今気づきました。家では、エレキギターを弾いております。エレキで曲を作ると、ややテンポの速い曲になります。なぜか。

 それでは。
 この一週間、何度もこのページを見て、更新されない日記にため息をつかれたすべての方に、
 愛と、
 愛と、
 愛を。 
 
 欲望が、
 すべての混迷を、
 飲み込んでしまいますように。

 では。

kato takao** 16/11/2005 水曜日 05:27 | Link | TB (0) | コメント(2)
2005年11月08日
本日は

 本日はワンマンライブの通しリハをしました。
 死ぬかと思った。
 この重さはすごい。
 体力よりも、心が曲を支えられるのか。
 
 まあ、やる。
 やらないと、やれないもんなあ。

kato takao** 08/11/2005 火曜日 03:51 | Link | TB (0) | コメント(0)
2005年11月07日

 お昼2時過ぎに伊藤君がいつものように迎えに来てくれて、いつものように僕が運転して、ライブの場所に向かった。
 同志社大学田辺は、遠くて、懐かしかった。
 なにも変わっていないように見えたけど、注意深く目を凝らして見てみるとなにもかも変わっている。
 僕はこの場所で自堕落さと自己憐憫を覚えた。言い訳だけがうまくなった。
 今も言い訳はうまい。おかげさまだな。
 ここは僕のための場所ではないと思った。
 あたりまえだけど、そう思った。

 閑散とした場所。
 閑散としたイベント。
 ぱらぱらと出ている出店。
 曇った空の下で、人々は虚空を見つめている。
 通り過ぎていく人々を恨めしげに見上げながら、誰かに何かをいいたそうだ。でも、彼らは言葉もなく、お客になるかもしれなかった人が通り過ぎた後も、また虚空を眺め続ける。ため息がそこらじゅうでぷかりぷかりと浮んで、とてもきれいだった。

 雨の匂い。
 草いきれ。
 風が吹く度に、木々にこびりついた雨のしずくが降ってくる。
 小奇麗で、よく見ると汚れていて、精密な振りをした大雑把さで、コンクリートに染み込んでいるのは、誰かの思いなのか、それともただの汚れなのか。

 ともあれ、僕はここで、18から19まで毎日過ごした。 
 おそらく600回くらい通った。
 2人の女性とつきあった。
 1人目は1ヶ月で別れた。
 2人目は1年くらいつきあった。
 でも、 彼女の誕生日を忘れていたら振られた。
 別に哀しくなかったけど、寂しかった。
 生まれてはじめてのバンドはここで作った。
 ありちゃんと出会ったのもここだ。
 毎日歌っていた。
 出来る限りでっかい声で歌ってられればそれでよかった。

 日が暮れて、風が冷たくなってきた。
 もうすぐ出番ですよって声をかけられてから、僕はビールを買いに行った。
 ぬるいビール。300円。でも必要だった。

 ライブ。
 身体がぐしゃぐしゃになるかと思った。
 開放して、その反動ですべてがつぶれてしまった。
 再構成された僕は、さっきまでとは違う。
 粒子が見える。
 音がたゆたっているのが見えたので、それを世界一優しい方法で切り裂いたのさ。

 主催の方々にカレーをご馳走になる。
 おいしい。
 そして、辛い。
 身体に沁みていくようなカレー。
 よい人達。
 優しい人達。
 でも、なぜかどこかが戸惑っているように見える。
 どこかの歯車がおかしい、オーガナイズされていない、一つだけずれたパラレルワールドみたい。
 でも、何がおかしいのかは僕にはわからない。
 そもそも何もおかしくなんかないのかもしれない。 

 ちょっとしたショッキングな出会いと、ずいぶんとうれしい告白のあと、帰りは伊藤君の運転。
 雨はやんでいて、ポツリポツリと話しながら僕らは帰る。
 僕は少し酔っていて、伊藤君にいろいろと失礼な事などをいうけど、伊藤君はふふふと笑って特に強いリアクションはしない。

 家の前まで送ってもらって、伊藤君に手を振って、
 「じゃあまた明日」といって別れた。明日もロボピッチャーの練習です。

 家に着いたら、ボロフェスタの請求書が二通と訃報が届いていた。

 僕は実は、彼女のことがとても好きで、初めて見たときからステキなだなと思ってた。
 彼女のリズムは、異常なまでに有機的で、カラフルで、タイトで、重くて、踊れた。 
 ほとんど話したことはなかったけど、何度もすれ違ったし、ライブは何度もみた。

 一度だけ声をかけてもらったことがある。
 僕らのライブが終わったあと。
 「いいバンドですね」
 「もちろんです」と僕は答えた。
 にっこりと笑って彼女はどこかへいってしまった。
 僕は、とても満足で、もう一度心の中で「もちろんだ」と思った。
 いいバンドに決まってる。

 僕はぼんやりと、感情が起こるのを待っていた。
 哀しくならなくて、寂しくもなくて、ただぼうっとしていた。

 電話が鳴ったので出る。
 「何してたの?」と彼女は言う。
 「テレビを見てた」と僕は言う。嘘じゃない。目の前でテレビはついていた。目は少なくともテレビを見てた。
 「そう」と彼女は言って、今日あったことを話し出す。明日の予定と、これからのことを。
 明日の予定。
 明日がもしあるとすれば、やらなくてはならないこと。  
 多分来るよ。 
 でも、明日が来なかった人もいるんだってことは忘れないでおこうと思った。

 僕は彼女に、あるドラマーが死んでしまったことは伝えない事にする。
 そのかわり、別のちょっとしたニュースを伝える。
 僕らの共通の友人が近々結婚するって話だ。
 「ええっ」と彼女は言う。「で、それを聞いてあなたはどう思ったの?」
 さあ。別に何も思わなかった。ちょっと寂しくなっただけ。飲み友達がまた一人減っちゃうから。
 「そう」と彼女は言う。とてもニュートラルな「そう」だ。ニュートラルという言葉の代表みたいな「そう」。

 20分ほどで電話を切った後、僕はまた死について考えてしまう。
 そして、ビールを飲む。

 優しい歌を歌いたいなあと思う。
 なんで僕の歌はこんなにぴりぴりしてるんだろう。
 なんか嫌になった。
 
 優しい歌。
 だれも傷つけない。
 だれも救われない。
 だれも助からない。
 でも、優しい歌。

 さあ、もう眠らないと。
 僕はもう起きすぎている。
 そして、絶対に疲れすぎている。自分ではわかってないかもしれないけど。
 眠ろう。
 明日もし目が覚めたら、今日の事を思い出そう。僕は何を思って、何を思わなかったかを。
 夢はみない。
 空も飛ばない。
 目が覚めたら歩こう。
 疲れたら休もう。
 そこで出会う一つ一つのことを心に留めよう。

 今飲んでいるビールで最後にしようと思います。
 ここまで読んでくれてどうもありがとう。

 では、また明日。

kato takao** 07/11/2005 月曜日 02:54 | Link | TB (0) | コメント(1)
2005年11月06日
ライブ!ライブ!ライブ!

 東京コントロールが終了しました。東京のみなさまありがとうございました。そして、関西から東京まで来た頂いた方々もおられたようで、どうもどうも。

 さて、そして、次です。次。とにかく、いつも次です。

 レコ発2DAYSに関して言うと、これはロボピッチャーとして今出来る事をすべてやるのです。
 これまで僕らがやってきたことと、これからの可能性について、すべてを一つのステージで見せるのです。

 ファンダンゴでは、素晴らしいバンドとともにライブをします。
 磔磔ではワンマンライブです。2時間ぶっ通しでライブをします。

 どちらも、考えるだけで、手が震えるほど緊張しております。
 もうな、ちょっとこれは、僕らの存在に対してのちょっとした挑戦です。
 僕らが何のために生まれてきたバンドなのかを、考えちゃったりするくらいのプレッシャーを受けております。
 でも、同じくらい、楽しみで心が震えているのです。
 
 ひとりでもたくさんの方にお会いできる事を、心から楽しみにしております。
 このテキストを読んでいる方が、今抱えている期待に、きちんとこたえて、そして、期待していなかった高みまで、僕らは行くのです。何故山に登るのかって、そこに山があるからです。

 どうか、もし万が一、まだお迷いの方がおられましたら、この2DAYSのどちらかにはせめてせめてお越しください。今、神様に一つだけお願いが出来るなら、「ひとりでもたくさんの人が、レコ発2DAYSに来てくれますように」とお祈りしてしまいそうです。ああ、乙女チックだ。

★ 2005/11/9(水) 十三・ファンダンゴ 「まぼろしコントロール」発売記念ライブ
【出演】the ARROWS / Bacon / 神一重(岩崎愛バンド) / ロボピッチャー
【時間】open 18:00 start 19:00
【料金】\1,800(adv) \2,300(door) +drink
【info】ファンダンゴ/06-6308-1621 http://www.fandango-go.com/jp/jindex.htm
 
★ 2005/11/10(木) 京都・磔磔 「まぼろしコントロール」 (ワンマンライブ)
【出演】ロボピッチャー(ワンマン)
【時間】open 18:00 start 19:00
【料金】\1,800(adv) \2,300(door)
【info】磔磔/075-351-1321 http://www.geisya.or.jp/~takutaku/

 もちろん、ライブ予約はロボピッチャーHPから受け付けております。
 http://www.robopitcher.com/ 

 何を伝えたいのかわからないけど、何かを伝えたいのです。
 それはライブでないと伝わらなくて、こんなところで、どれだけの言葉を連ねても無駄な気がしてしまいます。
 ロボピッチャーはライブバンドです。
 CDを聴いているだけではわからない事が、たくさんあります。

 ライブに行ったことのない人達が、ライブを好きになるような、
 ライブに月20回行く人達が、ライブの意味を見直すような、
 そんなライブをするつもりです。
 ほんとです。
 僕は、自分がよいライブをしたいと強く願ったときに、良いライブを出来なかった事なんて、一度もないのです。

 では。

kato takao** 06/11/2005 日曜日 02:36 | Link | TB (0) | コメント(0)
sate
kato takao** 06/11/2005 日曜日 02:21 | Link | TB (0) | コメント(0)
2005年11月03日
ツアーが始まります

 デパオクミュージックが終わって、ロボピッチャーのツアーが始まります。
 いやあ、まあ、なんつうか、ちょっと来てみたらわかるはず。
 もう、昨日までのロボピッチャーには戻れません。
 僕らはロボピッチャーという名の別のバンドになったのです。
 というのは大げさですが、ともあれ、今この瞬間にドンピシャなライブをいたします。
 ぜひお越しください。
 
 なんと、このくそ忙しいのに、メンバー全員でプレゼント用の激レアCD「粗品コントロール」を作りました。
 これは、メンバーのあのだらだらした面白いのか面白くないのか、もう自分たちではさっぱりわからんトークがなんか20分くらいはいっていて、しかも3年くらい前にレコーディングした異常なまでにレアな、ほとんど誰も聴いた事ねえんじゃねえの?っつう音源が入った、レア×レアなCDです。これを、ロボピッチャーフリーペーパーをもってきた人にプレゼントするという、なんかあの、えー、どうなん、っていう企画ですわ。でも、まあ、ないよりあったほうがいいし、飽きたらヤフオクで売ったらいいと思うから、まあ、ぜひ来てください。
 ちなみに、今回は格言集のプレゼントはございません。「格言集が楽しみです!!」っていうメールは一通も来てないけど、まあ、念のためいっておく。
 
 ついでに、今、SCRAPの乙女チックポエム特集がすごいスピードと角度で進んでいます。
 僕は、いろんなところで、乙女チックポエムの話をしていて、ちょっとした乙女チックポエムの伝道士みたいになっております。
 いろいろ考えた結果、僕の書く詩は「乙女チック」ではないと思うのですが、胸にひっそりとあるのが「乙女」というもの。小学校の頃からきちんと読んでいた「りぼん」のおかげで、すっかり今でも300万乙女のひとりですよ。

 あ、それで思い出した。
 最近の「りぼん」では登場人物がみんなセックスしまくりで、ちょっとしたレディコミよりもエッチだそうですね。
 これほんとなのかな。
 「りぼん」って小学生が読む雑誌ですよね。やりまくりなの?つうか、僕が聴いた話によると、ただやるだけではなく、もう、あの、ほら、えーっと、あの特殊なやつ?ちょっとうまくいえないんだけど、正上位とかからは一番遠いところにある感じ、のやり方でやるらしいんですよ。なんだよーそれ。セックスした事ない奴が書いてるんじゃねえのか?っつうか、この情報あってるのか?
 もし、正確な情報をご存知の方がおられましたら、ご一報ください。頼む。気になって夜も寝られません。

 ま、とにかく、僕は「星の瞳にシルエット」は嫌いでした。久住くんが煮え切らないんだもん。

 いや、ちがう。間違った。
 ま、とにかく、ロボピッチャーのライブにお越しください。
 もちろん当日券もありますよ。売り切れたりしてみたいよ。でも売り切れないんだよ。もう買占めよっかな自分で。うわー。まあいいや。とにかくお越しください。

 ところで、前から思ってたんだけど、おこしくださいって「お越しください」なのか「お来しください」なのかどっちなのかな。 
 でも、PCで「おこしください」って打ったら「お来しください」って絶対変換されないんだよなー。「来」は間違いなのかしら。
 
 では、そんなこんなで、みなさま。
 ぜひぜひ、ライブでお会いいたしましょう。

★ 2005/11/4 (金) 青山・月見ル君思フ 「東京コントロール Vol.3」  
【出演】APOGEE / ロボピッチャー
【時間】open 18:30 start 19:00 (出演は20:05頃の予定です)
【料金】\2,000(adv) \2,500 +drink
【info】月見ル君想フ/03-5474-8115 http://www.moonromantic.com  

■ 2005/11/6 (日) 同志社大学・京田辺キャンパス・野外ステージ
「TANABE CONNECTION」 
11月4日から6日まで行なわれる「同志社京田辺祭2005」での企画イベント
【時間】9:00~21:00 (出演は17:00前後です)
【料金】入場無料
【info】S-CUBE(同志社大学京田辺校地学生支援課)/0774-65-7021
【info】同志社大学祭プロジェクトホームページ  

★ 2005/11/9(水) 十三・ファンダンゴ 「まぼろしコントロール」発売記念ライブ
【出演】the ARROWS / Bacon / 神一重(岩崎愛バンド) / ロボピッチャー
【時間】open 18:00 start 19:00
【料金】\1,800(adv) \2,300(door) +drink
【info】ファンダンゴ/06-6308-1621 http://www.fandango-go.com/jp/jindex.htm
 
★ 2005/11/10(木) 京都・磔磔 「まぼろしコントロール」 (ワンマンライブ)
【出演】ロボピッチャー(ワンマン)
【時間】open 18:00 start 19:00
【料金】\1,800(adv) \2,300(door)
【info】磔磔/075-351-1321 http://www.geisya.or.jp/~takutaku/

★ 2005/11/23 (水・祝)名古屋・得三
【出演】夕凪 / 自由研究 / ロボピッチャー
【時間】open 18:00 start 19:00
【料金】\2,000(adv) \2,300(door)
【info】得三/052-733-3709 http://www.tokuzo.com/

 よろしくお願いいたします。
 頼む。
 来てくれ。
 なんでもするから。

kato takao** 03/11/2005 木曜日 05:34 | Link | TB (0) | コメント(2)

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