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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2014年05月15日
五月の風

なんば地下帝国からの脱出のデバッグや、うだつのあがらない勇者からの脱出のデバッグなどありつつ、進撃の巨人の脱出ゲームの司会のために大阪に行ったのに、ウィルス性の胃炎でぶっ倒れて直前でキャンセルしたり、頼まれていたちょっとした原稿を書いたり、クリエイティブサークルの面接をしたり、友人の結婚式で司会をしたり、リアル脱出ゲームTVの謎を作ったり、社員と遊んだりして暮らしている。
相変わらず楽しくて、ちょっぴり切ない日々だ。

ツイッターにも書きましたが、祖母が昨日の朝逝去しました。
たくさんの方から「最後に挨拶ができてよかったですね」と言ってもらいなんだかうれしかった。
明日からしばらく京都に帰ります。
きちんとさようならをいおう。

おばあちゃんが死んだっていうメールが来たときは、覚悟もしてたからそこまでびっくりするくらい落ち込んだってわけじゃなかったけど、やっぱりずっとじわじわかなしい。
ふと夜中に誰かに電話をかけたくなったり、誰かにそばにいて欲しくなったり。
仕事が手につかないってほどじゃないけれど、やっぱり少し集中力は下がってる。

一度だけおばあちゃんと二人で旅行をしたことがある。
相当小さい頃。
五歳くらいかなあ。
おもちゃを買ってもらったり、お菓子を買ってもらったりした。
何で二人だったんだろう。
明日母親に聞いてみよう。

極彩色の毎日の中で、ふと五月の風に気づいたりする。
すれ違う女の子のスカートがふわりとゆれて、街路樹がかすかな音をたてる。
僕は少しだけ前かがみで歩く。いつもよりゆっくり歩く。
そんな時、自分の中の深い部分がずいぶん疲れていて、ずいぶん飢えていることに気づく。

切り裂いてやろうと思うのだ。
傷跡も残さないくらい鮮やかに。
まだ誰も見たことのないやり方で。

おばあちゃんにお別れを告げたら、新しいことをはじめよう。
それは遊びの未来だ。
今ここにある退屈への宣戦布告だ。

kato takao** 15/5/2014 木曜日 03:18 | Link | TB (0) | コメント(0)
2014年05月07日
場をつくる。

本屋さんが好きでしょっちゅう行きます。
ものすごく読書家というわけではないのですが、並んでいる本の種類によってその本屋さんの意気込みを感じ取ったり、今出ている本のタイトルや表紙をさらっとみて「ほほう。なるほど、今はそういう本が並んでるのだね」と思うのが日課です。

これまでの人生でほとんど興味のなかった「ビジネス書」というものにも最近は視線を配るようになりました。
なんせ僕は突然経営者になってしまったので、なにもわからないので「会社の社長がまずするべきこと」とか「最低限しらないと会社がつぶれる経理の話」とかそういう本を何冊か読みました。
もちろんそれはそれで役に立ったりもしたのだけれど、驚くほどうすっぺらいものも中にはあり、しかもそういうものが割りと売れてたりもします。ふしぎなもので。

あと、本屋さんのそういう棚に行くともう本当にびっくりするくらい「成功するためには」という本が置かれています。成功する人がやっている10の習慣とか、成功するためにはこれだけやっとけとか。そういう本。
成功の定義ってなんなんでしょうね?端的に言い切るとお金を儲けるということでしょうか?
でも、お金儲けだけを目的にしてても、そこまで具体的にがんばれるかなあ。
お金を儲ける方法は一元化されることはないので、たぶん「確実にお金持ちになるための本」という本があればそれは嘘だ。

成功するための本って年間どれくらい売れてるんだろう。
とにかくとんでもない数出版されているから、何百万冊か売れてるんじゃなかろうか。
そのうちの10%が成功しただけでも相当な人たちが成功者に今頃なっている。
そしたら、そろそろ「成功したあなたが読む本」みたいなのが出てきてもいいはずなのにな。
なぜか「成功するための本」ばかりが出版されて「成功した人のための本」は出版されない。

成功の定義を「あなたが作り出したい場を作る方法」だとすると、それはなかなか良い視点な気がする。
その「場」が家庭なのか、職場なのか、一人の時間なのか、恋人との時間なのかわからないけれど、その「場」を強く願えばそのための方法は必ずある気がする。そして、その「場」が年収1億円ないと現出しないものであったとしても、それは不可能ではない気すらする。

結局のところ僕らは、将来過ごしたい場のビジョンを思い描く程度のことしかできない。
特に目的はないけどお金が欲しい!と思ってもそのためにはがんばれない。
だから、たどり着きたい場を想像して、そこへの道筋を思い描くしかない。

場を思い描く、場を作る、場を作り変えるということはしばらくテーマになるかもしれません。
「成功」っていう言葉がもたらすぼんやりとしたイメージよりはずっと良いと思うのだけど。

kato takao** 07/5/2014 水曜日 02:19 | Link | TB (0) | コメント(0)
2014年05月06日
進撃の巨人リアル脱出ゲームはじまりました。

横浜スタジアムで行われた進撃の巨人×リアル脱出ゲーム「ある城塞都市からの脱出」のために三日間くらい横浜で過ごした。

デバッグを入れて四回ほど司会をしたけれど、言葉が出てくるスピードが遅くなっていて驚いた。
ほぼ半年振りの司で、三回目くらいからましになったけど。
ほとんど毎日司会をしていたときと比べると、司会力も劣化するんですね。おどろいた。
まあ多少衰えたとはいえ、僕は良い司会者です。
リアル脱出ゲームの司会者に必要なのは雰囲気を作ることと、わかりやすさ。
それ以上のことをやろうとしてみんな失敗します。ふふふ。

ある城塞都市からの脱出は、最初はZEPPでやろうといわれたのだけど、なんとなく気分が乗らず断った。
飯田君から「じゃあどこならやりたいの?」といわれ、「進撃の巨人といえば壁だから、ぐるっと壁があるところ。たとえば全国のスタジアムツアーとかならやりたい」とこたえたら「わかった!」といわれ、その数週間後にはツアーが決まっていた。
もうあまり気軽に冗談を言ってはいけないと思った。

たくさんの人たちの驚くほどの熱量であのイベントは構成されている。
僕はコンセプトと、物語全体の構成と、謎全体の構成を作って、あとはみんなに任せた。
いろいろ上がってくるアイデアに「それでいいんじゃない?」といい続けたらあのイベントが完成した。
多分、1000人以上の大箱キャパのリアル脱出ゲームとしては、過去最高傑作だと思います。

至る所に決め細やかなクリエイティブがある。
謎、衣装、デザイン、映像、音楽、装飾とかだけじゃなくて、スタッフの目線や姿勢や、スピーカーの位置や、パネルの貼り方や、入場のやり方や、言葉の選び方や、クロークのシステムや、コスプレをしてもらうための更衣室にまで。
みんなが自分の持ち場を必死で良くしようとした結果、とてつもなくすばらしい公演が出来上がりました。
僕のお勧めは、OPEN開始のときに始まる「入場の儀式」です。熊崎さんがつくった傑作です。

チームで物を作るってのは、最近の大きなテーマです。
たまちゃんと組んでイベントを作るのは楽しかった。
ぶっきらぼうにぐいぐいとアイデアを形に変えていく推進力はそばで見ていて心地よかった。
たまちゃんとがっつり話し合ってイベント作ったのは、人狼村からの脱出以来のような気がする。

さて、今から全国をまわります。
9日からはじまる大阪の公演は何回か僕が司会します。
大阪で司会するのは何年ぶりだろう?!
よかったらお越しくださいね。

10年前の僕が今の僕をみたらどう思うだろう。
ぎらぎらした目で僕をにらみつけて、侮蔑するかもしれない。
いや、侮蔑するだろう。ほぼ間違いなく。
10年前に考えていた「クリエイティブの到達点」と今考えている到達点はまったく違う。
彼は個の深淵にそれを見出し、僕は社会の表層にそれを見ている。

いつか、両方いったりきたり出来る俺になってやろう。

kato takao** 06/5/2014 火曜日 03:08 | Link | TB (0) | コメント(0)

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