kato takao | weblog
ロボピッチャー・かとうたかおのweblog
食っちゃ寝、食っちゃ寝の甥っ子を尻目に、さすがに仕事をしなくてはいけなくなったので、どかどかテキストを書く一日でした。
で、夜からは古い友人がふらっと遊びに来た。
焼肉を食べに行き、いろいろ話してでた結論は、結局俺達は中学の時からそんなに話す内容はかわらねえってことでした。状況は変わっていくけれど、話す内容は変わらないってことかな。あの時と状況が変わってないことはないと思うんだけど。まあ、変わる必要がない部分が変わってないということか。
これはシンクロニシティでしょうか。
そこらじゅうで銀河英雄伝説についての話題が飛び交っている。
誰もがヤンウェンリーの政治感を心に抱きそだってきたのか。
ささやかな告白は、ささやかな告白を呼び寄せ、結局のところ我々の根底には彼の残影しか残っていないという事実に行き着いた。そりゃ駄目なわけだ。
イゼルローン要塞という言葉を15年ぶりに使った。ヘテロクロミアも。
この記憶は共有することによってのみ、意味を持つのでしょう。
あ、事務所を引越しすることに決めました。
異様に不思議な場所です。これまでも充分不思議だったけど。さらに不思議。
次は鍵のかかる事務所にしようと思っているところ。これまでは誰でも入れる面白事務所だったのだ。鍵がなかったからね。
そういえば、さっき甥っ子のお父さんが帰ってきて、「加藤さん昨日のラジオで僕の息子の話してましたよね」と言われた。会社で聴いてたらしい。なんだそれ。不思議すぎる体験だろ。自分の義理の兄が自分の息子の話をしているのを会社のラジオで聴くなどと。しかもなんか変な話しだし。もっといろんな人が聞いている可能性を考えてもっと慎重にしゃべろう。
うむ。
僕は大体リビングで仕事をすることが多いのですが、今日もそのつもりでパソコンを立ち上げたら隣で妹が甥にお乳をあげ始め、そんな隣で企業のパンフレットの原稿を書く気に一切なれず、なんだか今日はだらだら過ごしてしまった。ちなみに、このテキストをクライアントの誰かに見つかったらそれこそ大目玉ではすまないくらいしかられると思うのだけど、一体俺はなぜそんな冒険をしているのか。その目的はなんなのか。生きるとはなんなのか、教えておくれよこっくりさん。
赤ん坊を見ているのは新鮮な気持ちだ。
言葉がしゃべれないから、表情から意図を探るしかない。
妹は四六時中子供を見ているので、いろいろ読み取りやがる。「お、うんこしたな」とか「おなかへったのかな」とか。なるほど。俺の嘘がいっさい母親に通じなかった理由がわかった。微妙な表情をすべて読まれていたのだろう。
時々見たことない表情をするんだ。何を考えてるんだろうな。
人生の意味かな?
あいつはこっくりさんなんかに頼らなくても、生きることの意味がわかってるんだろうな。
大丈夫。もうすぐわからなくなるよ。
10/29にMUSEホールでライブです。なんか一人でもたくさんの人に来てほしい。
なんとか来てほしい。
とてつもなくすごいライブをする気がする。
ライブに身体が向いている。
こんなときには、ステージに立つだけで何かが変わる気がする。
色が変わって、温度が変わる。
これは宣伝ではなくて予感だ。
2007/10/29(月) 京都・MUSE
【出演】ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ / アナ / GOOD DOG HAPPY MEN / LOVELOVELOVE / ロボピッチャー
【時間】open 18:00 / start 18:30 (ロボピッチャーの出演は4番目・20:45~の予定です)
【料金】前売 \2,000 / 当日 \2,500 (ドリンク別途¥500)
【info】 KYOTO MUSE 075-223-0389 http://www.arm-live.com/muse/kyoto/
*ロボピッチャーHPで予約できます。
5分に一回くらいメールチェックをしてしまう。
迷惑メールばかりやってくる。
なんにも状況は変わらない。
状況を変えてくれるようなメールはこない。
だんだん寒くなっていく。
今年も、あの季節がやってきた。
東京で一週間過ごした。
とてもゆっくりと過ごした。
たくさんの話。美味しい食事。いくつかのショッキングなニュース。毎晩声がかれるほど話した。愛しい人たち。きらきらと時間が流れて、しょんぼりとかもして、いくつかのモチベーションを持ち帰ってきた。俺は多分恵まれているんだろう。ひとりぼっちでもひとりぼっちじゃない。
友人と曲を作った。素敵な曲。きっといつか僕ら以外の誰かのことも素敵な気持ちにさせるだろう。
ボロフェスタの話をたくさんの人に聞かせてあげる。人に話してるだけでも涙ぐんだ。なんてすばらしいイベントだったんだろう!
東京在住三日目に、妹の子供が生まれたことを知る。「死ぬかと思った」という妹からのメールをなぜか何回も読み返した。
プロに会う。東京で物を創る第一線にいる人。自分の浅はかさに気づいた。それも素敵な体験だった。
法曹界の話。ラジオの話。恋について。失恋について。キャリアを積み上げるということ。パリについて。地図を書き換えるということ。SCRAPに出来ること。彼女の抱える退屈。僕の抱える焦燥感。彼の抱える根源的な哀しみ。彼らの持つささやかな悩み。
靴とシャツを買う。マンガを一冊。今年はまだ良いジャケットに出会えない。
牛丼。ラーメン。ねぎし。安くてうまい焼肉。新宿でおでん。上野でもつ煮込み。お味噌汁とご飯。つけめん。坦坦麺。光麺というラーメン屋にはいってはいけない。本当にひどいところだった。めちゃくちゃまずいし。もっとなにか食べたかな。覚えてない。
東京のライブ。ライブ。ライブ。三回やって、三回素敵な気持ちになった。ステージが僕らにはあって、それが僕らがある理由だと思う。ステージが好きだ。ライブをやって、光を浴びて、大好きな言葉を大好きなメロディーに乗せて、大好きな人たちと歌う。ライブがあれば大丈夫なんだ。
帰ってきたら仕事がたくさん待っていた。
ボロフェスタが終わるのを待っててくれたのかい?
OKOK。一生懸命働くよ。働かないより、働いてたほうがずっと楽しい。遊んでばかりの毎日なんてまっぴらなのさ。
京都に帰ってきて、またたくさんの人に会って、ビールをたくさん飲んで、一個一個の細胞に水が戻ってきて、僕は日常にやっと復帰する。
なんか、こんなことを今宣言するのは馬鹿みたいだけど。
ボロフェスタが今日終わった。
ほら、馬鹿みたいだ。
最近心を貫いた言葉。
おでん屋で、たまごをたべながら。
身体感覚とリンクしない思想は意味を成さない。
今日。
妹の子供に会う。
俺の甥だ。
小さい。動いてる。すごく哀しそうに、苦しそうに泣く。まだ笑わない。
そうか。やっぱりまず哀しみを覚えるのか。みんなそうなのか。俺の甥だからか。
俺が触ると嫌そうな顔をする。生きている。
受け継がれていく何かを見た。
ずっと昔から、言葉もなく受け継がれてきた尊い約束を見た。
これがあれか。
君が今から出会うたくさんの哀しみは、きっと君の中にとどまり続けるだろう。
君の目玉はどんどん濁っていく。君は汚れた景色もその目に焼き付けるからだ。
いつかギターを弾きたいと思うだろうか。
もちろん僕に教えてとせがんではいけない。僕はズルばかりしているからね。
でも、簡単なコードでとても素敵な曲を作る方法を教えてあげるよ。
それから、頼むからくだらない歌詞を書くような男にはならないでくれ。
ああ、音楽をやらないかもな。
やらないなら、何をつくるだろう。
なにもつくらないかもな。
でもせめて、何が好きで何が嫌いか。何を面白いと思い、何を面白くないと思うかは自分で決められる男になってくれ。誰かが面白いと思っているものを自分も面白いと思ってしまうような男にはなるな。
今日、君の頭にそっと触った目つきの悪い33歳の男は、君が20歳になった頃53歳になっている。
今よりもっと醜く、臭く、愚かになっているかもしれない。
でもきっと、その時も俺は簡単なコードで曲を作る方法を知っているだろうし、何が面白いかを自分で決めてるだろう。そして俺は君の幸せを強く願いながらも、もっと強く自分の幸せを願っているだろう。
そういえばまだ俺は君の名前も知らない。
名前も知らない誰かの幸せを願ったのは初めてだよ。
なあ。君が運んできた幸せを、君は知ってるか。君のおばあさんは優しく君のおでこにキスをして、君のおじいさんは何も言わずただ目をいつもよりやさしくしていた。君のお母さんは眠っている君に話しかけ、君のお父さんはそれを見ながらビールを飲んでいた。俺はそんな君のお父さんを見ながらビールを飲んだよ。
また会おう。
いつか、君は僕と出会うだろう。
君にプレゼントがある。
君のために曲を作ったんだ。
それを聞くときがあるだろうか。ないかもな。
でも作った。
それが君の叔父だ。君の叔父さんは世界に俺しかいない。だから大切にしてあげな。
俺は今、俺の叔父さんから仕事をもらってる。そういうことだってあるからな。俺に優しくするんだよ。
昨日。ほのかな朝焼けを見ながら、車の中で話をしていた。
なんの話だったか覚えていないけれど、未来についての話だった。
明日もし目覚めたらまた出会いを交わそう。
未来がこんなに素敵かもしれないなんて。
なんて素敵なことなんだろう。
ボロフェスタが終わった。
大切なのは、僕らは本当に必死でボロフェスタに取り組んだっていうことであり、それ以外のことはもう僕にはわからない。
結局うまくいったかどうかを決めるのは個人であり、俺は史上最高のすばらしく成功を収めたイベントであったとここでだけ高らかに宣言しようと思う。
たくさんの人たちに迷惑をかけ、くだらないことで迷惑をかけられ、死ぬほどしんどくて悔しくてでもそのすべてに100点の対応は出来なくて、もっともっとやれることはいっぱいあったし、今回の状況を招かないための工夫や、招いてしまったとしてももっとうまく立ち回れたこともあったかもしれない。
でも俺は今回は大成功だったんだと思う。
反省すべき点は山ほどあるけれど、これがイベントとしての到達点であると思うほどの圧倒的な成功。
あのさ、俺達は、完璧なイベントを目指したんじゃなくて、人間的なイベントを作りたくて、近くにいたかっこいいミュージシャンを集めて、遠くにいるかっこいいミュージシャンを呼んできて、その音楽に惹かれたたくさんのスタッフに突き動かされて、音が空気を揺らして、西部講堂の埃を肺いっぱいに吸い込んで、ここに関係するすべての人を巻き込んで祭りを作りたかっただけなんです。今年ほど、スタッフ、アーティスト、イベントが一個になって動いたボロフェスタはなかった。もちろんお客さんの視点から見たら最低なボロフェスタだったかもしれないし、もしそうならそれは認めるけど、でも僕らがつなげたたくさんのものは、10/5にはつながっていなかったのだ。10/6からつながったたくさんのことがきっと音楽を変えていくだろう。音楽が変わったら世界が変わるだろう。変わらない世界のことをたくさんの人間で憂うことが出来るだろう。
なあ、聞いてるか?
戦いってのはこうやってやるんだ。
小さな部屋でこつこつやるんじゃなくて、今思いつく一番かっこいい場所で、可能な限り人を集めて、ありえないくらいのエネルギーを使って、爆発的な衝動をある一点に向かって撃ち放つ。僕らはそれをボロフェスタでやった。僕らがつなげた幾つものラインは、くもの巣みたいに君に向かう。僕らが成し遂げたことは、僕らが僕らである限り僕らのものだ。嬉しくなんかない。達成感もない。でも、インクの切れたプリンターを捨てて、荒々しく手書きで愛を綴るように大成功だった。。
僕はボロフェスタ'07を忘れないと思う。
ここで生じた負の感情と、そのマイナスから生まれた圧倒的な構築を。
これはもちろん内側で起こったこと。
外側に向けて僕らが出来なかったたくさんのことに関しては、お詫びのしようがないほど申し訳ないと思っています。
ただ、ここでだけどうしてもいいたいので言わせてください。
今回のボロフェスタは大成功でした。
史上最高にすばらしい時間でした。
今計測上一番高い場所が存在するならば、限りなくそこに近づいたイベントだったと俺は思ってる。
ロボピッチャーライブの直前にトイレで痰を吐いたら黒かった。
のどが焼け付くように痛くて、目がうつろで、肌はやつれてて、それで身体に力がみなぎっていた。
ありがとうと思った。
偏狭な意見で、大局を見られず、お客さんにかけた迷惑を顧みない最低な意見かもしれないけれど、それでも俺は少なくとも今回は大成功だったと断言する。
なぜなら、僕は、あそこに、音楽と人をみたからだ。
誰かの弾いたギターのフレーズから透明な糸がしゅるしゅると流れ出て、幾人かの心にとどまり、又そこからさっきより少しだけ太い糸が流れ出たのを見たんだ。ここから始まって、決して終わらない何かの最初。
そんなすごいことが出来るなんて、俺たちはなんてすごいんだろうと思っちまうぜ。
ここから始まるのだ。
まず↓これ。
やるぞゆーきゃん。俺達は、世界中の閉塞を揺さぶらにゃならんのだ。
■ 2007/10/14(日) 東京・青山 月見ル君想フ
【出演】トルネード竜巻 / ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ /
【出演】music from the mars / ロボピッチャー op-act:こうもとあい
【時間】open 18:00 / start 18:30 (出演は20:30~の予定です)
【料金】前売 \2,300 / 当日 \2,800 (共にドリンク別)
【info】 月見ル君想フ 03-5474-8115 http://www.moonromantic.com/
ボロフェスタの準備をしています。
すごく準備をしています。
ロボピッチャーのライブを見てほしいです。
6日はおそらく当日券も出ます。
ボロフェスタのロボピッチャーは、年に一回の特別なライブで、全身全霊をかけてやります。
もしまだ迷っている方がおられるのなら、ぜひ来てください。
僕はこの日の40分のライブのために、半年以上の時間をかけました。
この一週間で100時間以上の時間を費やした。
ものすごくたくさんの人たちの助けを借りました。
どうぞ。
どうかお越し下さい。
僕らには生きる理由があって、戦う理由があって、誰かのことを好きになって、愛して、そして死ぬ。そんなライブをする。僕らは生物学的には死ぬ理由はあるけれど、生きる理由はない。
それを補完するのは音楽だと思ってる。
ロボピッチャーだと思ってる。
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