kato takao | weblog
ロボピッチャー・かとうたかおのweblog
朝起きてみると、だいたいいつも起きてしまったことを後悔する。
あのまま眠って、少なくともここではない場所で目覚めたかった。
一つ一つのことをベッドの中で認識していく。
昨日丁寧に抜いたまゆ毛のこととか、膝小僧の裏になぜか最近出来たほくろのこととか。すべてが僕である。一つ欠けても僕じゃない。
やっと目を開ける。ここまでに約四分くらいかかる。二度寝なんてしない。起きる哀しみが二度になるから。
くしゃくしゃに乱れた布団。へんな位置にある枕。髪の毛がどうにもおかしな形になっていて、心からうんざりする。ここから、3mほど動くためには、誰の助けを借りることもできない。ありったけのゴミくずみたいな存在理由をかき集めて、必死の思いで起き上がります。
体を起こして、まだベッドの上で僕は思う。「おかしい」と。おかしい。こんなにつらいはずがない。朝がやってきて、目が覚めて、なにも起こっていないのにこんなにつらいはずがない。
昨日なにがあったんだろう。いや、別になにもない。こんなに悲しくなる予定はなかった。膝小僧をおでこに当ててみる。これは、すごくおかしなことがおこっている。
ふと気がつくと、僕はやけにイノセントな柄のパジャマを着ていることに気づく。けっして世界中のだれを傷つけることもないような。
じっと見つめているとその柄がゆっくりと溶け出して、僕の身体に致命的なしみをつけようとしているみたいに見える。もちろん、そんなことない。気のせいだ。
でも気のせいだとわかったところで、僕の嫌悪感が消えるわけではないでしょ。だからつまるところなんだかいやな気分になる。
何かがラインを引かなくてはならない。つまり、このままでは僕の一日ははじまらないし、この文章を読んでいる人達も行き場所がない。
なにがラインを引くかというのはとてもつまらない話で、言葉にする価値すらないとは思うが、えーっと時間です。
8:30に目覚ましがなり、8:50にベッドを出ないと、僕は一つ仕事をなくしてしまう。だから起きあがる。
しょうがない。と僕は思う。しょうがないから起きる。そのころになると僕は僕であることを正確に認識し出す。そうだ、昨日も一昨日もこんなふうに目覚めた。たぶん、明日も明後日もそうだ。ずっと、この儀式は続く。極限までシステム化されたベルトコンベアーのように。
朝が来なければいいのに、とは思わない。夜は夜で、やはり落ち度がある。落とし穴はそこら中にある。その隙間をやけに陽気なステップで踊りつづけていたい。ぼくのダンスは、見るものすべてを勇気付けるダンスである必要はなく、ただ、その主体のみをほんのひとときでも長く、この世につないでおくための古ぼけたロープであれば良いと思うのです。
それでは。
や、ども。
明日ライブですが、どうもだれも来てくれる予定がなくてふてくされてます。
というわけで、だれかが来てください。
ま、お客さんがものすごく少ないライブ(二人とか)もかなり燃えますけどね。
新曲を作りました。
どうかな、かっこいいかな。
わかんないな。わかんないようじゃだめか。そうか。
もうすぐ、僕がここのページに書くようになって一年になります。
一年ってすごいね。まったく環境が変わってしまいました。職場も、バンドも、生活も。
そんな中でも変わらないものに感謝を。相変わらずとなりで、ぼんやりと過ごしてくれる人や、時々電話してくれる人や、ここを変わらず読んでくれる人や、辺り障りのないいつもの会話や、同じ速度で流れていく時間や、友人や、恋人や、お天気や、夕焼けや、ノースリーブのワンピースや、僕のギターや、才能や、歌声や、言葉に。
一年前、僕は清原とまほろばでライブをして、友人とホタルを見て、アメリカに行ったのだ。
なんて遠い時間なのだろう。その時はハラッパカラッパにいくつかの音楽関係の事務所から話があって、そのうち東京で生活するのだと思っていた。その後メンバーが一人辞めて、一人が就職して、バンド自体がなくなって、僕ははまた一人で曲を作り始めた。ロボピッチャーというバンドを作って、また道化のライブを始めて、明日はソロのライブで、来月はレコーディングをする。しょっちゅう行っていたネガポジには長いこと行ってないし、妙な会社で文章を書く仕事をしてる。ポールスミスのジャケットを毎日着て、型が崩れてるけど気にしない。昔ほどすらすらと歌詞が書けない。もう、昔ほど絶対的にじぶんを信じてはいない。いや、自分をというより、ミュージシャンとしての自分の未来を信じてはいない。
5年ほど前にこんな曲を書いた。
「ヘイヘイ生きてるぜ」
東のほうで呼んでいる 誰かを助けに行くんだぜ
でっかいマントをひるがえし小さな不安をひたかくし
野を越え山越え谷を超え 君にも姿が見えるだろう
両手を突き上げ陽にほえろ 朱の丘に立つ俺を見ろ
ヘイヘイ生きてるぜ 声をからしてるぜ
いつかの風景を とりもどす旅へ
国教近くの険しい山越えて どんなに遠くても必ずたどり着く
イスラム教徒もキリストももヒンズー教徒も仏教徒も
困ったときには俺を呼べ 困ったときには俺を呼べ
血の匂いを今知るものよ 焼けたつ匂いを知るものよ
肌を食い破りあふれ出る 力の秘密を教えよう
ヘイヘイ生きてるぜ 声をからしてるぜ
いつかの風景を とりもどす旅へ
国教近くの険しい山越えて どんなに遠くても必ずたどり着く
っていうかさあ、こんなうた、もう作れないよ。作りたいかどうかっていう問題ももちろんあるが、これを昔熱唱してた人間が、今いったい何を歌えばいいんだろうね。ある意味もうどこかに行きついてしまっている。そこからどこかへは飛べない場所へ。
今思いついた。明日はいろいろカバーもしよう。鬼気迫るライブになることになりました。
じゃね。
ども。
えーっとですね。まあ、いろんなことが起こるもんで、やっと忙しくなくなったと思ったら、また別のことで忙しくなってます。
中途半端な状態での紹介ですが、「にしき屋」という団体を作りました。イベントを企画する団体です。
かなり大きなものも、面白いものも企画してますが、まあ、それはもうちょっと後のお楽しみ。
HPが出来たみたいなので、観てあげてください。
掲示板に足跡を残していくと、メンバーも喜びます。
http://www.nishiki-ya.com/
まあ、おいおいがんばるわ。
えーーと、5/29(水)がライブだって知ってました?
ぼく忘れてました。
なんかうれしいねこういうの。知らなかったけど、良いことが会ったみたいな。
それまでに一曲新曲を作りたいなあ。今日これから作ります。予告新曲。
ところで、京都のこの辺で手軽にテニスができるところ知らないですかだれか。なかなかないみたいですけど。
今日はゆっくりとすごしました。脳みそが溶けてバターみたいになりました。
雷鳴が遠く近く聞こえています。
なにかを伝えようとしているようでもあり、嘲笑うかのようでもある。
まあ、そういうわけで、5/29(水)きてね。
音市の新しい詩をさっき書きました。5/30に更新だそうです。だれが見てるんだろう。
僕もいろんなところで、いろんな表現をしてみてはいますが、まったくリアクションがゼロなのは音市の詩だけです。多分、なんらかの問題があるんでしょうな。HPとか、企画とか、作品のクオリティーとかに。
6/21に西院のウーララでライブが決まったって告知したっけ?してないなら今しました。
ああしんど。愚かしい人達と一緒に暮らしてる。
その愚かしさを気づかせてやるほどやさしくない。
なにも僕は言わない。
中指があらぬ方向に折れ曲がって、ぽとりと床に落ちます。その傷口から黒くて粘りのある液体がだくだくと流れてきて僕を汚します。汚れは僕の肌に染み込み、妙な模様となって人格を持ち、24時間僕に話しかけ続けます。「ねえ、ほんとにそんなことして意味あるの?」「それってむだなんじゃないの?」
僕は答えない。答えてしまったら僕がばらばらになって、他のすべての指が折れてしまうから。
それじゃギターがひけない。
助けて欲しいのか、助けたいのか。どっちだ。俺。
えーっと、なんだ、これ。
おひさしぶりです。
人生でも指折りにハードな1週間がすぎました。
で、何かが見つかった?との質問には首を横に振る。いや、なにも見つからなかった。
しかし、そこにある種のすがすがしさも見出す。
意味なんてなんにもないのに頑張ってる人のことを、だれが否定できるだろう。意味のあるなしを決めるのは他人ではない。いや、本人ですらない。というか、意味のあるなしなんて、考えること自体に意味ない。
必要だったかどうかと聞かれたら、この1週間は僕にとってとても大切な1週間になった。手伝ってくれた人達、本当にありがとう。いろいろと迷惑もかけました。
どんなことも、結果として「意味」となる。
パイナップルの木のまわりをぐるぐる回っているトラがバターになれるように。
バターになってしまえたら気持ちいいだろうなあ。
世界で初の曲を作るバターになろっかなあ。
ライブが終わって、一息つきました。
昨日はひどい風邪をひいていて、話すのもたいへんな鼻声でしたが、ステージに立つとなんとか歌えました。「俺は風邪じゃない」って暗示にかけてたのがよかったか。
ファーストライブというのは不思議なものですね。
何度かファーストライブというのを経験したけど、懐かしい感じが昨日はしました。
考えてみれば、僕はありちゃん(ロボピッチャーベース)と、ファーストライブをするのはこれが3回目なのです。長いこと音楽をやっていると、エピソードも積み重なっていって、歴史になります。昨日のライブは、将来どんな温度でももって語られるんだろう。
っていうか、昨日も俺キーポン書いてたの!?
今気づきました。知らなかった。ライブの後は、放心してるからなあ。
でも、ライブの熱をたたえながら語られた、良い文章ですね。ふふ。
今日から仕事がものすごくたいへんになります。自分で出来るのかどうかもわからないくらい。正直言って、弱音ばかりを吐いていたいです。でも、これを乗り越えてみて、そこに何があるかを確認したいと思ってます。なにもなかったら、今の仕事を辞めます。
多分、それくらいの覚悟と熱意でやらないと、僕はばらばらになってしまいます。不安でしかたなくて、身体を動かすたびに関節から小さな悲鳴が聞こえてくるようです。
ちなみに、以下の条件にいくつか心当たりのある人は連絡下さい。
ohoho@mta.biglobe.ne.jp
雑誌づくりにちょっとでも興味あり。今週1週間結構暇。加藤の役に立ちたい。京都在住。デジカメをもってる。写真を撮るのが好きだ。文章もちょっと書いてみたい。お店に詳しい。取材とかしてみたい。お金には困ってない。ギャラはいらない主義。菩薩のような心を持っている。寝なくても大丈夫だ。左利き。新聞はテレビ欄とマンガしか読まない。わりと気さくないい奴だ。
まあ、三つくらいあてはまったら資格ありです。よろしく。
我々は、なにかを出来る生き物なのだと、あらためて確認しました。
ここではないどこかへと、もしもいきたいのであるならば、僕は、その思いをすべて、ロボピッチャーにかけることにする。
それって、すごいことだよ。
今日は、ファーストライブ前の最後の練習でした。うん、とても良い感じ。
昔、僕の友人が言った言葉です。
「自分の好きなものをすこしでも軽んじてはいけない」
そういうことです。僕にとっての音楽をだれも邪魔することなんて出来ない。僕のすべてについて語るのは、音楽について語るのと同じです。
なんで、そんな当たり前のことを書いてるかというと、その当然のことが最近ちょっと揺らいでいたからです。生活と、音楽がどんなふうに絡んでいくのか。そういうのって意外と大切な問題です。
すべての約束を守らずに、ずーっとビールばっかり飲んでいたいときってない?
みんなの期待を裏切りつづけて、毎日薄暗い部屋でビールを飲んで暮らす。お金がなくなったら死ぬ。
やりたいことだけをやるんだ。我慢は、やりたいことのためにする。
何度も歌ってきたし、ここでもなんども書いたけど、未来は僕らのためにある。今我々がここで生きているのは、われわれのためなのだ。つまらないことをやる必要はない。やりたいことだけやって幸せになるのです。それ以外の生き方なんて、生きていることとは違います。
伝えたいことがある。
ライブ来て欲しいなあ。
5/12ウーララです。
お久しぶりです。もし待っていてくれて人がいたのならごめんなさい。
今週はテンパってます。
新しいバンドのはじめてのライブです。とにかくそのことであたまがいっぱいです。仕事をないがしろにしています。しかられてますが、しょうがないです。人生には優先順位があります。やるべきことと、やったほうがいいことでは重みが違います。
僕はやるべきことだけを精一杯やるマシンです。
ゴールデンウィークはまた、いとこ達と狂ったように遊びました。朝の7:00までコンビニで買った小さなサッカーボールでバレーボールをしていました。
楽しくて哀しくなったよ。もう僕は、21歳の男の子ではない。いつまででも遊んでいられるけど、そのためにはいくつかのことを捨てなくてはならない。
何かの代償として遊ぶなんて、そんなつまらないことあるだろうか。
もうすぐファーストライブです。
つくづく思うのは、始めてのライブなのに、こうして宣伝する場所があって、しかもそれを読んでくれている人がいることだ。ありがとう。
新しいバンドって、変な感じです。どこに行こうとしてるのかもよくわからないくせにライブとかして金とるんです。
ハラッパカラッパの加藤を好きな人がどう思うかはわからないです。嫌いという人もたくさんいると思う。
でも、まあ、なんつうか、今の僕の音楽です。僕が選択し、僕が決定しました。
このメンバーで、このスタイルでやって行きます。自信はあります。とてもすばらしい人達です。
期待して来てください。がっかりしたっていいです。ファーストライブがかっこよかったバンドなんてないもん(経験的意見)。
しかし、つくづく思う。僕は音楽をするための人間なのだ。それ以外の仕事って、ただの時間つぶしにすぎない。
じゃね。
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