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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

10年も続くってやっぱりすごいことなんじゃないかと思うのです。
致命的なミスが一つでもあったら続かなかっただろうし、とてつもないアイデアが二年に一回は出ないと続かなかっただろうと思います。
僕は「リアル脱出ゲームを思いついた人」として知られていますが、「リアル脱出ゲームを10年続かせるチームを作った人」として記憶されることを望みます。
それはなんて誇らしいことなんだろう。

いつも適切なときに、適切な人と出会ってきた気がします。
どうしてもリアル脱出ゲームのキャパを増やさなくちゃいけないときに、グループ戦や個人戦のシステムを思いつけたのには、たくさんの人との出会いがあって、マーブルの長井さんの意見や、インテリジェントシステムズのみなさんの意見や、京都マンガミュージアムとの出会いや、よみうりランドの奥谷さんのメールがないと多分こんなシステムは思いつけなかった。
チーム戦のシステムの元を思いついたのは実はマーブルの社長の長井さんで、「一つの会場の中でキャパを増やすにはチーム戦にするしかない」と当時言っていた。
僕はそのアイデアを最初に聞いたときに、「そんなの無理だ」と思った。一つの空間に10以上のグループが同時に謎解きするなんて無理に決まってる。
でも、もし万が一それが成功したらどれほどよいだろうと思った。今起こっている問題のほとんどが解決する。
当時起こっていた問題は、チケットがすぐに売切れてしまうのでキャパを増やさなくちゃいけないって事と、一人ひとりの謎に接する密度を高めなくてはならないってことだった。
だからやってみた。
結果としてうまくいった。

さらにリアル脱出ゲームのキャパを増やさなくちゃならなくなり、一回の公演で数百人から1000人ほどが遊べるシステムを思いつかなくちゃならなくなったとき、京都マンガミュージアムの中にあるカフェで当時ボランティアスタッフだった堺谷と二人で「個人戦のシステムって成り立つのかな?」と話していて、とても成り立つとは思えなかったんだけど、まあとにかくやってみるかと、ダメだったとしても今チケットを買っている1500人くらいが怒るくらいで、まあそんときは最悪会社が潰れたらいいか、とか思ってた。
それまでは一つの部屋やホールでしかやったことのないリアル脱出ゲームを、広大な小学校の敷地を全部使ってやるシステムなんて検討もつかなかったし、思いついたとしても実際にやってみるまでそれがうまくいくかどうかなんてまったくわからなかった。

やってみるまでわからないことをやってみて、それが結果としてうまくいく過程には、とてつもないストレスとアイデアと緻密な運営があって、チーム戦と個人戦を生み出す課程で僕らが得たものは一言で言うと「謎解きイベントを作る上での哲学」みたいなものだった。
僕らと僕ら以外を隔てるものは哲学の有無だと思う。
僕らだけが知っている「謎解きイベントの真髄」みたいなものがあって、それはうまく言葉にはならない。
おそらく「この船は沈没するかもしれないけれど、もし島にたどり着くことができたらそこにはとてつもない宝物が埋まっている。ただし沈む確率は80%ね」みたいな船に乗ったことのあるチームでないと理解できないことなんじゃないかと思う。
僕らはこれが続くかどうかなんて全然考えたこともなかった。
これが話題になっているからやろうなんてこともまったく考えなかった。
ただ、体の中からあふれてくるアイデアを、それを求める人たちに、一番衝撃的な形で叩きつけたかっただけだった。
もし失敗したらその時に全部が粉々に砕けてしまっても別にいいと思ってた。

今はもう何百人って人がSCRAPに関わって働いてくれている。
「もうめんどくさいから潰しちゃおっか?」とかは冗談でも言えない空気になってる。まあ言うけど。
10年振り返ったらやっぱり積み上がってきたんだなあと思う。
10年前のちょっとした思いつきがきっかけではあったけれど、それがすべてだったわけじゃない。その過程で起こったさまざまな小さなことが積み重なってここまで来れたのだと思う。
小さなギャンブルも大きなギャンブルもしたし、必死で緻密に確率を上げるために仮説を立て検討し、最善の答えを出すように努力をしてきた。そして一度立てた仮説をどんどん裏切るようなアイデアも実行してきた。
僕らがフォーマットを作って、僕らがそのフォーマットを潰し続けてきた。
僕らのフォーマットを真似してビジネスをしてる人たちをこっそりとくすくす笑いながら、次のフォーマットを実現して行った。
幾人かの人たちが、僕ら自身が僕らのフォーマットを潰すことに失望し、がっかりし、離れて行ったけれどそんなことは気にしなかった。
僕らは、僕らがその瞬間に一番面白いと思うものを作り続けることだけが目標だったからです。

そんなこんなで10年やってきて、振り返ってみるとたくさんのガラクタやキラメキやヒラメキが転がっていて、その中にぽつぽつと伝説的なイベントなどもあって、まあどうしようもないヘドロみたいな時間もあって、そういうすべての時間をひっくるめて、しかしこれはもうお祝いをしなくちゃならんのじゃないかと思っています。

半年ほど前に「せっかくだから一万人とか集めてリアル脱出ゲームしてみようよ。あと、ついでにフェスもやろう」と思いついた社長のことを、今会社全体が呪っているとは思いますが、多分これまでと同じように僕らはとてつもないことにチャレンジしようとしていて、誰もやったことのないシステムを思いつかなくちゃいけなくて、さらにそのアイデアを実際にミスなく運営するためにはすさまじい気力と時間と労力が必要です。
でも、これがうまくいったら、本当に日本のエンターテインメントの歴史が変わっちゃうんじゃないかってくらいすごいことを僕らは今やろうとしていて、だって一万人で同時に謎解きする方法なんて思いつく?さらにいうと思いつこうとしたことあった?
その思いつくべきチャンスを僕らはもらったし、たぶんちゃんと思いついたと思う。
どうか、このすごい時間を観に来て欲しいし、ぜひともこの10年間の感謝を直接伝えさせてください。
おめでとうと言われたいし、ありがとうといいたいのです。
みなさんがいないとこの10年はなにもなかったと同じなのだから。


チケットはここへ来てすごい勢いで売れていて、残っているのはもう1000枚くらいだそうです。
つまり9000枚は売れたってことか!
それもすごいな!
たった一日の謎解きイベントに9000人来るってそれ世界記録だろ!たぶん!
もし迷っている方がおられるなら、なるべく早めにチケット予約しちゃってくださいね。

それでは!
6月24日、西武ドームで会いましょう!!!

realdgame.jp/reald_bigparty

kato takao** 20/6/2017 火曜日 12:42 | Link | TB (0) | コメント(0)

2月に2人目の子どもが生まれて、生活が変わった。
僕は慣れない手つきでオムツを替えたり、ミルクを作ってあげたり、だっこしてあやしたりしている。
思っていたより100倍大変である。
ましてや一人目の子どもの送り迎えとか、ごはんとか、お風呂とか、着替えとかもある。
こんな大変なことみんなやってるの?と考えるとくらくらする。
仕事でエンターテインメントの未来を考えてることだけがかっこいいことだと思っていたら大間違いだった。
僕らの日常はこんなに冒険に満ちている。

なぜ休むのかについてはまあいろんな理由がある。
気が向いたら書くかもしれないし書かないかもしれない。
いくつもある理由のうちの一つは「育休」だけど、それもまあ5%くらいかな。

3月から僕は一応会社に行かなくても良い立場になっている。
とはいえ、問題が起こればすぐ飛んでいくし、どうしても僕にしかできない仕事はする。
基本的には週に一回くらいしか会社に行かないことにしてる。

その結果僕に少しずつだけど変化が出てきてる。
一番面白いのは「読む本の質」が変わったこと。
これまでは読まなくちゃいけない本を読んでいた気がする。
少しでも仕事の役に立つ本を読まなくちゃいけないんじゃないかと思ってた。
だから、人工知能の本や、インターネットの未来についてや、人類の行く末や、仕事のあり方や、マネージメントについてや、究極のトリック(謎)があるミステリーなどを読んでいた。そうじゃないと駄目なような気がして。
でも今は自分が感覚的に読みたい本を手に取っている。そしたら急に読書が楽しくなって、今は一日に5時間とかは本を読んでる。
やっぱり奥田英朗の持つ物語のテンポは最高だ。短編も長編もエッセイもすべて面白い。ただただ面白い。
本だけじゃなくてマンガも読む。ジャイアントキリングは最高だし、土竜の歌もばかばかしくて読ませるし、ギャングースはまだ読み始めたばかりだけど楽しい。高校野球も観るし、前から行きたかった大江戸温泉にも娘と二人で行った。楽しかった。浴衣の女の子はみんなかわいくみえた。
本屋さんをずっとうろうろして、コーヒー飲みながら読んで、時々散歩して、娘の送り迎えをして、オムツを替える。優雅でしょ。

そんな日々をほんの数日送っただけで、会社を一歩離れて見られるようになった。
そしたら、外から見た株式会社SCRAPには不完全なところが山ほどあって、それがなんか文化祭みたいで許されてたところがもう許されなくなってることに気づいたりした
同時に、その不完全さを支えるためにたくさんの人たちがものすごい労力を割いて支えてくれていることもわかった。もちろんそんなことずっと前からわかってたんだけど、今になって本当に身にしみてわかった。
骨格を作り変えなくちゃいけない時期なのだ。なんとなく作った会社だけど、なんとなく続いたわけじゃない。こまかくていねいに少しずつ変革しながら続けてきた。丁寧な改装を続けてきたけれど、ここらで大きく背骨を変えるような改築をしなくちゃいけないんだろう。たぶん。まだそれがどんなふうになるかはわからないけれど。
ずいぶん時間のかかることだし、完成することなんてないのかもしれないけれど。

などと、適当なことを考えたりやったりしながらぼんやりと休暇を楽しんでおります。
休暇とはいえ、来月からは個人事務所を作って、そこでゼルダをやったり本を読んだりマンガを読んだりギターを弾いたりしようかと思っています。
謎解き以外の面白そうな仕事なら個人で受けるつもりもあるので、お気軽にお声掛けください。儲けるつもりはありませんので。

あ、あと、5月に久しぶりのライブをします。
このライブについては後日詳しく話しますがすごいライブになると思うので、ぜひ日程を空けておいてくださいませ。

■ 2017/5/13(土)東京・渋谷 Last Waltz 『真夜中に書いた手紙を出す 』 

【会場】 渋谷 Last Waltz
【出演】 加藤隆生 / 超大陸パンゲア
【時間】 OPEN 18:00 START 19:00
【料金】 前売¥2,500/当日¥3,000(いずれも税込み ドリンク別)
【チケット予約】 http://www.robopitcher.com/live/live.html


まあそんな感じで、「休暇という大冒険」に出ている加藤先生の日記が読めるのはこのブログだけ!です。
次回をお楽しみに!

kato takao** 21/3/2017 火曜日 02:23 | Link | TB (0) | コメント(0)

なぜ日記を書かなかったのかよくわからない。
書きたくなかったとか、書くことがなかったとか、書けなかったとかそういうことではなくて、書こうと一度も思わなかった。
書くべきことはたくさんあったと思う。
そういえば恒例の「今年を振り返る日記」も書かなかった。

なんというか。
2016年の半ばくらいからの僕にはずっと何かに追われてるみたいな感覚があって、いや追われてるって言うんじゃないな、なんだろう、地に足が着いていないというか、自分のやっていることが自分のやるべきことであると確信できていないというか、自分であることに明確な理由が見つけられないというか。
そんなこと考えなくても目の前にやるべきことや、喜ばせるべき人たちがいたから「山がある故に登る」みたいな感じでずっと生きてきたんだけど、一年くらい前に突然足が止まった。なぜ僕は山を登らなくちゃいけないのかっていう理由が欲しくなった。

で、気持ちはどんどん抽象的なほうに流れていった。
形のないもののほうにどんどん心は流れていった。もっと何者でもない何かについて考えていたかった。
でも、毎日毎日膨大な「形にしなくちゃいけないもの」が僕の目の前にあった。ゲームをつくらなくちゃいけないし、宣伝の言葉を考えないといけないし、いつの間にか想像をはるかに超えて増えてしまった社員の配置や働き方や給与やボーナスも考えなくちゃいけなかったし、経理や人事や総務のシステムについても考えなくちゃいけなかったし、膨大な量の領収書をチェックしたりもしなくちゃいけなかった。
これは確かに「社長」のやるべきことなのかもしれないけれど、はたして僕がやるべきことなのかってことがどんどんわからなくなっていった。
僕がやったほうがベターかもしれないけれど、その結果失われるなにか大切なものがあるんじゃないかと思ってた。ずっと何かに不安で、ずっとおびえていた。今はその状態から離れたので僕が何を不安がっていたのか良くわかる。
僕は「何かを思いつくチャンスを逃すこと」をとてつもなく不安に思っていた。

これまでうまくいっているものを大切にするあまり、これからうまくいくかもしれないものを見逃すかもしれないなあと思っていた。
でも目の前には膨大な事務仕事があって、出なくちゃいけない会議や会食があって、会うべき人がいて、守るべき家庭があって、読むべき本があって、やるべきゲームがあって、語るべき話があって、手元にはずっとスマホがあって、絶え間なくニュースが流れていて、ずっと心を動かすべき言葉が流れてきて、すべての人たちが「うまくいくための方法」を探しているように見えて、すべての人たちが「うまくいった理由」を知りたがっているように思えて、
僕はもう僕を見つめる時間がなくなってしまった。

日記を書かなかった理由はそんな感じです。
自分を見つめる時間もないやつが日記なんて書けるわけないし、書けたとしてもそれを公開できるわけない。
さっきから自分の言葉がチープすぎることにもびっくりしてるし、言葉なんて使わなければ瞬く間に腐っていくことは知っていたのにそれを研ぎ澄まそうとすらしなかったのだな俺はもうなんだよくそ。
言葉が錆びていくことを実感するのはとてもせつない。
寿命が縮まることを実感するよりもせつないかもしれない。

面白いものをつくりたいだけなのです。
誰も見たことのないものをつくりたい。
みたことはあるけれど、体験したことのないものをつくりたい。
はじめての感情を生み出したい。
「わたしもこんなものつくりたい」と思わせたい。

もう自己満足できる何かを作りたいとは思わないから、ずっと顔の見えない誰かのことを考えていて、いつのまにかそれは僕の中にいない誰かになってしまって、本来はその「誰か」は満たされていなかった少し前の僕でなくてはならなかったのに。いつも誰かのことを考えていて、「どうやったら当たるか」みたいなことを素人の癖に考えはじめて、僕は僕のことを考えるのを忘れてた。
僕が本当に欲しいものをつくったからリアル脱出ゲームが生まれたのにね。

まあそんな感じです。
その結果僕の人生や、僕の会社や、僕の家族はちょっとした変革を迎えてしまい、僕はどんどん狭いほうに向かって走り始め、酒の量が異常に増え、昼間の歌舞伎町をうろうろ歩きながら酒を飲もうかどうか迷ったりし、読みかけの本を読みきるだけの集中力もなくすというささやかな混乱の時期がやってくるのですが、まあそれはまたいつかの機会に。

とにかく、今日書きたかったことは、驚くべきことに僕は今年まだ一度も日記を書いていなかったのだ!ってことと、そのおおまかな理由です。

2017年の3月からの僕に何が起こってるかについてはまた今度ゆっくり。

ああ、しかし文章を書くってのはなかなか良いことですね。
もっと良い文章が書ければよいのだけど。
文章講座とか受けに行こうかしら。

ではまた。
次はもうすこし近々。

kato takao** 13/3/2017 月曜日 02:08 | Link | TB (0) | コメント(0)

彼らは一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
あえて言うならば「僕ら」は一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
京都で生まれたロックフェス。膨大な時間と膨大な労力を賭けた。
さて、僕らは、勝ったのか?負けたのか?

あと二時間ほどでパーティーが終わります。
でもみなさんの心の中の内なるパーティーはどうかいつまでも続きますように。
ここで聴いたあらゆる音の残響が最低でも一年間鳴り続けますように。
まるでリンリンと鳴り止まない目覚まし時計のように。

さて、この新曲はKBSホール三階の楽屋で書いています。
現在時間は4時25分。Limited Express (has gone?) が終わったところです。
さらに今隣には、ライブを終えたばかりのHave a Nice Day!さんがほっこりしておられる。
あからさまにライブを終えた後のミュージシャンぽくて猛烈にかっこいいです。バンド内での雑談が盛り上がっててうらやましいです。

本日はドスコイステージということで、なんだかよくわからないけれど、まだちらっとしか見てないけど、どうなるんだろう。
土俵でしたけれど。なんで土俵なんだろう。音楽と相撲のコラボ?そういえば昨日クリトリックリスが酒相撲してたけど。
リハーサルもまだやってないので、まったくどうなるかわからない。
ここまでのライブはいかがでしたか?たのしんでくれているならいいのだけど。

彼らは一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
あえて言うならば「僕ら」は一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
京都で生まれたロックフェス。膨大な時間と膨大な労力を賭けた。
さて、僕らは、勝ったのか?負けたのか?

あと二時間ほどでパーティーが終わります。
でもみなさんの心の中の内なるパーティーはどうかいつまでも続きますように。
ここで聴いたあらゆる音の残響が最低でも一年間鳴り続けますように。
まるでリンリンと鳴り止まない目覚まし時計のように。

今、隣でHave a Nice Day!のみなさんがカレーを食べたいと言い出した。
僕はにわかに緊張する。
なぜならボロフェスタに出店しているカレーやさんは僕の母親が出しているものだからです。
もう15年カレーを出している。毎年その売上で親戚一同おいしいものを食べに行っているらしい。
Have a Nice Day!さん、どうかカレーを気に入ってくれますように。

ボロフェスタについてすこし語る。15周年おめでとう。
京都のロックフェス。毎年来年もやるかどうかを話し合うところからはじまるロックフェス。
なし崩し的に毎年やるようになったら、ボロフェスタはボロフェスタではなくなってしまうだろう。
2016年のここまでのベストアクトは岡崎体育を僅差で押さえてときめきジャンボジャンボ。
この15年のベストアクトは一年目にスピーカーからジャンプした瞬間の飯田仁一郎を僅差で押さえてソウルフラワーユニオン。
ここまで続くなんて誰も思ってなかったけれど、ボロフェスタが終わってしまうところも誰も想像していなかった。

今すげえ事件が起こった!Have a Nice Day!の人が俺のこと知ってたらしくて話しかけてくれた!
元レシーバーズポンポンヘッドの人だったんだって!長くやってるといろいろ知り合いもいるもんだな!
「今スクラップでリアル脱出ゲームやってる加藤さんです」とかいって他のメンバーにも紹介してくれてる。
すげえ仲いい感じで話してる。「俺、実はHave a Nice Day!大好きなんすよ」とか俺言ってる。俺が言ってる!
おいおい、やっぱボロフェスタ最高だな!

彼らは一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
あえて言うならば「僕ら」は一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
京都で生まれたロックフェス。膨大な時間と膨大な労力を賭けた。
さて、僕らは、勝ったのか?負けたのか?

あと二時間ほどでパーティーが終わります。
でもみなさんの心の中の内なるパーティーはどうかいつまでも続きますように。
ここで聴いたあらゆる音の残響が最低でも一年間鳴り続けますように。
まるでリンリンと鳴り止まない目覚まし時計のように。

ここまで書いてきてこんなこというのもなんだけど、これ滑ってたらどうしよう。
お客さんがどんどん減ってたらどうしよう。
冷静に考えてこれ、だたの素人の語りだしな。朗読っていうか、もうただの日記の垂れ流しだ。
まあいいか。ここまで堂々と日記を垂れ流せるってことがロックだろ?ただの日記をロックフェスで垂れ流すロックシンガー。それが俺だ。
次のライブは12月29日。渋谷ラストワルツにて。なんと東京で初のワンマンライブです。しかも4年ぶりくらいにロボピッチャーでも演奏します。
よかったらお越しください。
それではそろそろ新曲を終わります。聴いてくれてありがとね。

彼らは一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
あえて言うならば「僕ら」は一体なにを賭けたのか。その結果なにを失い、なにを得たのか。
京都で生まれたロックフェス。膨大な時間と膨大な労力を賭けた。
さて、僕らは、勝ったのか?負けたのか?

あと一時間ちょっとでパーティーが終わります。
でもどうか!どうか!みなさんの心の中の内なるパーティーはいつまでも続きますように。
部長に叱られてるときも、
アイデアが出ないときも、
満員電車に揺られるときも、
新規営業で断られたときも、
ひどいパワハラやセクハラを受けたときも、
恋人に裏切られたときも、
死んでしまいたくなったときも。
あなたのロックンロールが鳴り続けますように!!!!!!!

kato takao** 30/10/2016 日曜日 23:40 | Link | TB (0) | コメント(0)

8月28日

最近の僕は幸せについて考えている 世界中のみんなを幸せにすることじゃなくて
たった今この僕を幸せにする方法 そんな方法なんてないのかもしれないけれど

僕は今ずいぶんいろんなものを持っている それに伴ってどんどん空洞も増えていく
満たされない飢えた狼みたいになって そのうち君に噛み付きそうだぜ

最近の僕は失うこと恐れている 今持ってるものを失うことを恐れてる
僕はすでに今ずいぶんいろんなものを持ってるのに それを失うことも怖いらしいぜ
もともと何も持ってなかったくせに 持ってなかったときのほうが幸せだったくせに

さあ世界を変えなくちゃ こんな俺にぴったり合うサイズに
さあ世界を変えなくちゃ もし君が俺みたいだったときに世界が君にやさしくなるように

最近の僕は幸せについて考えている たった今この俺だけが幸せになる方法を
お金ではなんにも買えないこの世界で いったいどうすれば幸せになれるのかを

自分を特別な人間だと思ってなんていないんだ 特別な人間になりたいと20代の頃は思っていたけれど 
でも自分を特別でないと思えば思うほど 世界との距離が開いていくような気もするんだよ
いっそ自分が特別だと思っちゃったほうが簡単なのかもしれない。
そうすれば「あなたはなぜ成功したのですか?」っていうインタビューにも不愉快にならずに答えられるのかも。

さあ世界を変えなくちゃ こんな俺にぴったり合うサイズに
さあ世界を変えなくちゃ もし君が俺みたいだったときに世界が君にやさしくなるように

オリンピックでメダルを取って、カメラの前で泣き叫ぶ彼や彼女たち
僕は彼らがうらやましい 「肉体」というわかりやすい下り坂が用意されている彼らがうらやましい。
普通一般の僕らの下り坂は誰にも気づかれないうちにはじまって
いつの間にか急な坂になり まっさかさまに落ちる直前に気づく。
どこで間違ったのかなんてわからない。ひょっとしたらもう間違っているのかも。
だから僕はいつも思うのです。いつでもすべて捨ててしまえるように。
最悪あの京都の木屋町通りで、弾き語りからやり直せばいいじゃないかと。


さあ世界を変えなくちゃ こんな俺にぴったり合うサイズに
さあ世界を変えなくちゃ もし君が俺みたいだったときに世界が君にやさしくなるように


さあ世界を変えなくちゃ こんな俺にぴったり合うサイズに
さあ世界を変えなくちゃ もし君が俺みたいだったときに世界が君にやさしくなるように

kato takao** 02/10/2016 日曜日 03:33 | Link | TB (0) | コメント(0)

日記を書かなくなった理由をふと思い出した。

何年か前。
僕はぼんやり見てたテレビで流れたCMに批判めいたことを書いた。
明確な批判じゃない。
なんとなくつまんないなあみたいなニュアンスで。

そしたら、そこからそれを制作した広告代理店からたくさんのリアクションがあった。
わざわざ電話やメールで忠告してくる人もいたし、会ったときに「あれはやめたほうがいいですよ」と忠告してくる人もいた。

詳しくは書けないんだけど、僕はあのCMはクソだ!と書いたわけじゃない。
このメッセージはもっと別のベクトルを向いたほうが適切なんじゃないかと書いたんだ。
クオリティを批判したわけじゃない。
自分との方向性の違いを指摘しただけだ。

そしたら、すんごいたくさんの人たちからあーだこーどと言われた。
半分は冗談交じりで、半分は神妙な顔をして。

「普段だったらこんなこといいませんよ。でも動いている額が普通じゃないんです」という人もいた。
俺程度の人間の発言で吹き飛んでしまうようなことならもう吹き飛んでしまえよ、と思った。
それ以来SNSに書くときは、もうロックンロールな気持ちでは書けない。
ライブのMCで毒を吐くのが関の山だよ。

当時はものすごく広告の案件をやっていたので、知り合いもたくさんいた。
なにかのCMや番組を見て、くそつまんねえなと思っても、知り合いがつくってるかもしれないなあと思うとなにも書けなかった。
しかし、思ったことを書けない日記ってそれ日記の意味ある?
結局この日記は自分の作ったものの宣伝的な意味合いのものしか載せなくなった。
僕の個人的かつ社会的な不満は僕の身近にいる人間だけに小さな声で語られるようになった。
「このCMってまったくわけわかんないね」
「この番組にGOを出した人ってなに考えてたんだろうね?」
「センスのない人がセンスのあるフリをしてつくったのがこれだね」
など。

誰かの作った何かを批判するなんて横柄なことだ。
批判をわざわざ人前ですることじゃない。
それはわかる。まったくその通りだ。
でも、僕は僕で清廉潔白な聖人君子というわけじゃない。
つまんないものには「お前くそつまんないぜ!」といってつばを吐き掛けたい。
少なくともその権利は失いたくない。

で、なにがいいたいかというと、僕はただ自由でいたいだけなのだ。
誰かの決めた規範の中で生きていたくないからがんばってきたのだ。
それなのに、がんばってきた故に、発言が狭められている気がする。

思えば毒舌系の芸人さんやタレントさんやコメンテーターさんはなんと勇気があって、強い心をもっているのか。
どこかでその心が折れないのか。
誰かを悪く言うとき、その数場の強さで悪く言われることを僕は知っている。
彼らのことをもっと支持するべきだし、彼らにもっと優しくするべきだ。

なぜ日記を書かないのか。
なんとなくだれも批判したくないからだ。
でも世の中にはなお、批判したくなる奴らが山ほどいるからだ。

そしてl、誰かを批判した日記を書くのがそんなに僕はうまくないからだ。

kato takao** 27/9/2016 火曜日 04:02 | Link | TB (0) | コメント(2)

本屋さんでぼんやりとうろうろしてて、ふと「ビジネス」の棚が目に入った。
いろんな本が並んでいる。
「三年で赤字企業を20億企業に変える方法」とか「イノベーションを起こす方法」とか「ほうっておいても部下が育つ10の方法」とか。
数年前にそういう本を何冊か読んだことがあるけれど、今も心に残っている言葉は一つもない。
あまりにわかりやすい言葉過ぎて、リアリティがない気がした。

ふと思ったのだけど、企業を経営していくのはとても詩的なことなんじゃないだろうか。
誰にでもわかりやすい言葉だけでは、企業は育っていかない。
言葉にならない何かを、そっと商品に添えて、いつのまにか言葉で想像していたよりも深い場所にいる。
そういうものが指示されている気がする。
それって、詩のやくわりなんじゃないか。
だからこそ、ビジネスの棚にある本を1000冊読んだって、だれも成功する経営者にはなれない。

とはいえ詩的であることは難しい。
詩は技術だけでは書けないから、後天的に獲得するのは難しい。
じゃあ才能かといわれると、それはまあ8割がたそうなんだろうけど、それだけでもない。
才能というより指向性の違いかもしれない。
ビジネスを物理的に考える人と、詩的に考える人の違い。

とはいえ、ポエムばかり書いている社長も困っちゃいますよね。
訓示がいつも定型詩でメタファーに満ちていても困っちゃう。

金色の馬がため息をつく
彼は草を食み
月を見て
8億キロ先の
ミドリムシのことを
なめた

とか言われたら社員はどうしたらいいかわかんないよね。
うーむ。

僕がいいたいのは、もっと簡単に言うと余白のことなのかもしれない。
すべてを説明してしまわない余裕というか、すべてを理屈の箱の中に入れてしまわない優しさというか。
身の回りに起こるちょっとした偶然に身をゆだねるというか、ささやかな縁に導かれてみるというか。

思えばそんなふうに、目の前にかすかに見える細い糸にすがって、ここまで来たのだった。

僕は最近弊社の若いディレクターに「正解」を教えようとしている。
基礎を教えているつもりが「正解」を教えようとしているのかもしれない。
でも、正解なんてない。
僕にとっての正解は明確にあるけれど、それがすべての人にとっての正解ではない。
いや、ちょっと待て。
でも、僕程度の人間に「正解」を教えられて、それを信じて失敗するならそれはそいつがその程度の奴ってことか。

僕も、ささやかながら一発当てた人間なので、僕なりの「正解」を伝えるのはまあ罪ではないか。
よし、なんか結論出たぞ。

これは幻想なのかもしれないけれど、「僕だけが知っている何か」がまだある気がしている。
もはや僕は世界最高の謎解きイベントのクリエイターとは言えない。
僕よりも優秀な人たちがたくさんいると思う。
まあいるんだろう。
ただ、少し前までは世界最高に明確にいた立場として、まだ伝えられていない何かがある気はしている。
それを伝え終えたら、僕は引退して、次の何かを作りに行きたいんだけど。

来年に少し考えていることがあって、それはとても忍耐を使うことなので、そのトレーニングとしてしばらく日記をこまめに書こうかと思っている。
つれづれなるままのやつなので、つまらないとは思いますが、お暇なら覗いてみて下さい。
ご感想などは、比較的お待ちしています。

kato takao** 20/9/2016 火曜日 02:45 | Link | TB (0) | コメント(2)




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