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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2010年08月23日
仕事。ニッチ。音楽。

 なんか、あらゆる種類の仕事が、あらゆる方向からやってきている気がする。
 まさかファッションの仕事とか俺がやると思ってなかったぜ。
 都市計画みたいなものに巻き込まれちゃったり、地域活性化という旗印の下動く仕事があったり、社員研修の話や、社内レクレーションの話や、インターンシップや、新卒採用や、アニメやマンガの話や、まあとにかくいろーーんなことでいろんな話がうちの会社にやってくる。

 こんなに社会に必要とされたことないなあって思う。
 これまでは一生懸命社会に対していろんなことを投げかけていた。
 音楽をやったり、フリーペーパーをやったり、blogを書いたり。
 どうぞみなさん僕に気づいてくださいって思ってたと思う。

 だから、急に社会に求められると、そわそわしちゃう。
 全部の期待に応えたくなっちゃう。
 
 でも、なぜ人々が僕のところに話をしに来るのか僕は理解している。
 今必要とされていることを、僕は期せずしてこっそりとこれまでずっとやってきたからだ。
 僕がやってきたことは、どーんと大多数がわかってくれるメッセージを描くことではなく、「これはひょっとして俺のためのメッセージなんじゃねえの?」っていうニッチなメッセージを流し続けたんだ。
 まるで、自分のために用意されたようなイベントや、メディアや、物語が今必要なんだと僕は思っていて、たぶん社会も思ってるんだろう。
 ヒーローやヒロインの圧倒的な活躍を黙ってみていたいなんて奴はもういないんじゃないかな。
 少なくとも、ぼくらの世代にはね。

 で、ここからが、本題なのだけど、ロボピッチャーのワンマンライブをやります。
 京都で、9月24日。
 東京で10月8日。
 京都はMETRO。東京は440。
http://www.robopitcher.com/

 僕のニッチなメッセージの根本がロボピッチャーにあると言って、誰か信じてくれるかな。
 数人は信じてくれる気がするけれど、ほとんどの人たちはロボピッチャーなんて知らないだろうし、ましてやこのblogすら見ないだろう。
 それでも、僕は書くんだけど、僕はやはりミュージシャンで、音楽とともにクリエイティブを考えてきて、音楽を起点にしてさまざまなものを生み出した。
 その根底にあるロボピッチャーをぜひ一人でもたくさんの人たちに見に来て欲しいと思っている。

 正直にいうとさ。
 練習する時間もほとんどない。
 新曲を作るためにギターを触る時間もずいぶん減ってしまった。
 歌を歌うための筋肉だって磨り減ってしまっているかもしれない。
 でも、音楽があることをわすれたりなんかしたことはないのです。
 音楽からもらったことを忘れたこともない。

 音楽だけをやっていて、日雇いのバイトをして、ライブハウスで飲んだくれている京都のミュージシャンには僕はなれなかった。
 彼らを尊敬し、信頼してもいるけれど、それは僕がなりたい僕ではなかったんだ。

 ねえ、それでも、歌うから。
 もしかしたらあったかもしれない未来にすら届くような歌を歌うから。
 よければ、ぼくらのワンマンライブに遊びに来てください。

 ロボピッチャーのHPから予約してあげてください。
 あ、東京ライブはまだ予約できない模様です。
 というか東京ワンマンライブが正式に決定したことをまだメンバーには伝えていませんでした。
 このblogで伝わりますように。

 そんじゃね。
 
 あ、そうだ。
 渋谷のHMVが閉店したことについて少し書かせて。
 多分、山ほどの人たちが書いてると思うけれど。
 CDの売り上げが全盛期の半分になったっていうニュースよりも、渋谷HMVの閉店は大きなニュースです。
 フリッパーズギターや、おざけんや、ピチカートや、オリジナルラブや、それらに端を発するものすごくたくさんのアーティストたちの名残をかき集めて僕らは音楽を始めた。
 これは大げさじゃなくて、渋谷のHMVにCDが並んだら、一生食っていけるとすら思ってたんだよ。

 何か、とても大切なことが終わったんだと思う。
 ぼくらの世代の音楽へのちょっとした憧憬とか、劣等感とか、カタルシスとか、そういう種類のものが今死んだ。

 次に何が始まるのかは、僕にはわかんない。
 飯田君はわかってるのかな。

 今、歌われなくちゃならん歌がある気がしている。
 渋谷系全盛時代に武道館をいっぱいにしたバンドが今集客10人を切るんだって。
 ロボピッチャーはそんな世界でこそ歌うだろう。
 どこにでも届くように。
 どこにも届かないように。

kato takao** 23/8/2010 月曜日 04:15 | Link | TB (0) | コメント(0)
2010年08月04日
つらつら

 blogを日常的にこつこつ書くという習慣もすっかりなくなってしまった。
 なんとなくPCの前に座ってぼんやりしていたら、つらつらと文章が書きたくなってblogを書いてたけど、もうそんな衝動が起こることは少ない。
 テキストを書くことが日常ではなくなっちゃったな。
 音楽も日常ではなくなった。
 では今いったい何をやってるんだろう。

 10年位前に仕事を辞めた。
 楽しい仕事だったし、すごく勉強にもなったけど、もう音楽と文章以外でお金を稼ぐのはやめようと思ったのだ。
 それから、こつこつと音楽を作って、こつこつと文章を書いて、なんとか自分ひとりくらいは生きていけるようになって、雑誌を作って、バンドを作って、イベントを作って、会社を作って、今なんとなくぼんやりと稼いでいる。

 別にいいさ、と思う。
 そのときそのときの一番楽しいことをやってればいい。
 それで、お金が稼げれば問題ない。
 
 今は特になにも問題がなくて、いろんな人からいろんな仕事がやってきて、僕はいろんな場所へいって、いろんな人と会って、いろんな話をする。
 ある種の人たちはよろこんでくれてお金もくれる。
 ある種の人たちは期待をこめた目で僕からお金を取ろうとする。
 僕を使ってお金を稼ごうとする人もいる。
 それらはすべて楽しいことだ。
 お金が動く量は幸せの動く量と同じだ。
 たぶん。確信はないけれど。

 稼いでいれば全部うまくいく。
 文句言う人もいない。
 稼ぎすぎて困ることもないだろう。
 だから稼いでしまえばいいのだ。
 いつかなにかに届く。
 月だって買えるかもしれない。

 SCRAPの発行がものすごく遅れてしまった。
 僕の原稿がめちゃくちゃ遅れてしまった。

 仕事としてテキストを捕らえていないのかな。
 書きたいときに書きたいことだけを書いていたいのかな。
 じゃあ、俺の書きたいことってなんなんだろう。

 今思い出した。テキストの技術が急激に上がるときがある。
 自分でそれを明らかに自覚したときがある。
 そのとき僕は毎日2本か3本取材をして、1000文字のコラムを2本か3本書いた。
 それを一年続けたとき、僕のテキストは詩じゃなくて文章になった。
 二年目に指が勝手にテキストを書くようになった。
 どんなことも読み物に出来るような気がした。
 どんなにつまらないことでも、俺が書けば物語になるような気すらしたのだ。
 でも、技術がどれだけ上がっても、書けない物語があるって気づいたのはその5年後だ。

 ひょっとすると疲れてるのかもしれないな。
 シンプルさが足りないのかな。
 こんだけ楽しいことだけやっていて、疲れてるなんて申し訳ないな。

 忘れてしまったことを思い出したいなどと思わない。
 また、新しく気づけばいいのだ。
 気づけないなら、その程度のことだったってことだ。

 せめておれは愚かであることに気づいて恥じよう。
 そういえば、長いこと夕暮れを見ていない。
 明日は、どんな夕焼けかな。

kato takao** 04/8/2010 水曜日 03:44 | Link | TB (0) | コメント(0)

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