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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2010年03月25日
またいつか会おうなんて別れ方はしなかったのだ。

 ひとつ大きなイベントが終わってホッとしていたら、SCRAPの入稿日を忘れていて各方面に多大なご迷惑をおかけした。この場をお借りして関係各位には謝りたい。ごめん。

 一つ終わると次のことを考えたくなる。
 とまることに強迫観念でもあるのか。
 いやない。
 ただ、止まっていた時間があまりにも長かったから、あの時間のことは知りつくしているのだ。
 退屈は退屈を呼び、知らぬ間に心の深い場所を曇らせる。

 そうそう。
 昨日の手首を切っちゃう女の子からメールが来ました。「いつか殺してやる(笑)」って。
 元気そうでなにより。

 いくつか考えなくちゃならんことがある。
 それは何を大切にするかってことだ。
 両方を大切にすることはできない。
 あー、どっかに経営の天才がいないかな。
 商品は創れるんだけど、発想が経営に波及しない。
 株式会社SCRAPを世界有数のクリエイティブ企業に変える自信のある方はご連絡ください。
 世界有数のコンテンツはあると思ってるんだよ。

 もうすぐ、ロボピッチャーが動き出す。
「加藤、いろんな顔があって大変やな」と今日SCRAP社員であり、リクルート時代の先輩でもあるジュンさんに言われた。
 大変かな。
 大変です。
 でも、大変じゃない人ってあんまり会ったことないなあ。

 あー、今日はなんか変な日記。
 眠れないからなんとなく書きだしたら、なんとなくの日記になっちゃった。
 ちぇ。
 よい文章が書けない夜は、良い眠りがやってこないんだ。

 

kato takao** 25/3/2010 木曜日 06:32 | Link | TB (0) | コメント(0)
2010年03月23日
僕がリアル脱出ゲームを創る理由

 ずいぶん昔に彼女から借りた本を読み返している。
 売れてないミュージシャンが、webに書きなぐったテキストが単行本になった本。
 異常な知識と、すさまじいリズム感が直接脳髄に沁みるようです。

 この本を貸してくれた彼女は、その後二回手首を切り、blogで「もういなくなります」と宣言したきり音信不通だ。この本はもう返さなくてもいいかい?

 彼女の言葉は誰にも通じなかった。
 趣旨も、論旨もなくだらだらとしゃべり続けたが、彼女の美しさが聞き手を増やし続けた。
 聞き手と奴隷の数を。

 最後の電話。
「加藤さん、なんで生きてるんですか?」
「死んでないからだよ」
「これからも生きるんですか?」
「そのうち死ぬよ」
 ガシャンと電話は切られてそれっきり。
 思い出しもしなかった。この本を読むまでは。

 あらゆるフェティシズムがその到達点においては日常につながるように、あらゆるすばらしい性的行為が日常に還元されるように、リアルな世界におけるゲーム体験は結局些事につながる。
 今ある日常の中の不条理。すぐ隣で行われているかもしれない秘事。生まれたかもしれない恋や、架空の恋に焦がれるための倒錯したフェティシズム。焦がれるよう求めるものが、ここにないという枯渇感を満たすために必要なのは、物語であると、もはや僕は断じてゆるぎない。
 
 一時間後に死ぬという異常さ。
 教訓を生まれながらにして含むゲームとしての空間。
 隣にいる他人は、バックボーンを無視して強制的に協力を要求し、こちらもまたそれを望む。
 この場所で、我々は生きていかなくてはならない。キッチュで、薄っぺらで、芸術的に高められたばかばかしさの中で。
 
 あなたは脱出できただろうか。
 今いる場所から。
 あなたが本当に脱出すべき場所は、どこだろう。
 そんな疑似体験。
 どれだけ擬似を体験すれば、本当になるんだろう。

 僕の愚かさが、エンターテイメントになったのです。
 愚かさにも意味があると、この遊びは告げてくれているようです。

 憂鬱と快楽の絶対値は同じです。
 甘美な絶望はこの世で一番甘い倒錯でしょう。
 理性的な堕落は存在するでしょうか?
 僕は日常にしっかと立ちながら、根源的サイケデリックに落ちたいと望むものです。

 脱出は、まだ遠い。
 ともしびが遠くで光っている気もします。
「ある飛行機からの脱出」明日が最終日です。

kato takao** 23/3/2010 火曜日 04:19 | Link | TB (0) | コメント(1)
2010年03月17日
明日から「ある飛行機からの脱出」が始まる

 HEP HALLに久しぶりに入って、搬入から設営その他もろもろをする。
 久しぶりだぜこの乾いた空気。 
 SCRAPがHEP HALLに戻ってまいりました。
 一年ぶりっす。

 ここでイベントをやるたびに、自分がこんな生き方を選んだことに感謝したくなる、と書いたら大げさすぎるでしょうか。
 でも、ほんとにそんな気持ちにさせてくれるホールです。
 プロの照明さんと、プロの音響さんと、プロの舞台さんと一緒に僕らのエゴから生まれたエンターテイメントを作るという贅沢を、僕はこの空間で味わうことが出来る。
 ヨーロッパ企画や、マーブルや、HEP HALLや、ロボピッチャーがこのイベントのために最高のパフォーマンスを見せてくれると、なんだかこれまでやってきたことを肯定されるような気持ちになるんだよ。
 ああ、いろいろやってきてよかったな。

 こないだ、お話をさせていただいた大学の先生に「SCRAPはいろんなことをやることによって場を作ってるんだよ」といっていただいた。その言葉で迷いが晴れた。
 いろいろやることで軸がぶれてるんじゃないかと思っていたけど、いろいろやるってことが軸になっているなら問題なし。俺はもう思いついたことを片っ端からやっていくことになんのためらいももたん。

 良いイベントが始まる前の夜はいつもこんな感じだ。
 絶対眠らなきゃいけないのに眠れない。
 他にやらなきゃならないことがいっぱいあるのにテキストを書きたくなる。
 とても誰かと話したいのに一人でいたいような気もする。

 もうすぐ朝が来て、新しいエンターテイメントを運んでくる。
 それを作ったのは果たして俺なのかどうか。もうわからなくなっている。
 最初に掛け声をかけて、ある方向を指差したのは俺なんだけど、進みだしたのは俺のおかげじゃないような気もする。
 不思議な感じ。
 エスカレーターに乗っているような気もするし、同時にとても重たい自転車に乗っているような感触もある。
 自動でありつつも、とても非効率な感じもある。

 ともあれ。
 この場所はぼくの望んだ場所だ。
 夢見た場所といってもいい。
 それをたくさんの人たちと作っている。
 たくさんの人たちに体験してもらいたいと思っている。
 チケットはほとんど売り切れちゃったけど、19日の11時半からと、23日の公演は少しだけまだなんとかなるかもしれない。
 もし、よかったら遊びに来てください。
 
 そんじゃ、いくらなんでもそろそろ眠ってみます。
 この緩やかな興奮のまま眠りたいな。
 文化祭の前の日みたいな。
 夜と朝のあいだみたいな。

kato takao** 17/3/2010 水曜日 05:17 | Link | TB (0) | コメント(0)
2010年03月04日
そろそろとソロ。

 ソロライブが近づいてきております。
 今週末と来週末にやります。
 ちょっと久しぶりのライブでやや緊張気味なので、ひとつ応援するつもりで、一肌脱ぐ感じで、義憤に満ちた感じでお越しくださいませ。

 一生懸命歌うっていうより、必死で歌う日になりそうです。
 たぶん余裕とかないので、シニカルというよりはシリアスになりそうな気がします。
 ちなみに今「シリアス」と打とうとしてミスタイプして「死リアル」と打ってしまいました。
 何かを暗示するかのようです。ああ、不吉がいつもまとわりつきますなあ。

加藤隆生ソロ
■ 2010/3/7(日) 京都・二条nano
 「nano 6th anniversary party the 5th night」
【出演】加藤隆生 / 本城タカヒロ / 永尾蕗子 / and more!
【時間】OPEN 18:30 START 19:00
【料金】前売 \1,000 当日 \1,500 (いずれも+drink)
【info】 http://livehouse-nano.com/
*チケット予約はロボピッチャーHPで!  


加藤隆生ソロ
■ 2010/3/13(土) 京都・先斗町spica「転寝-2.」
【出演】加藤隆生 / 見汐麻衣(埋火) / and more!
【時間】開場13:30/開演14:00/終演16:30頃
【料金】一般: 前売 \1500/当日 \1800 学生: 前売\1000 / 当日\1300 (要学生証) いずれも+1drink
ご予約はお名前、枚数、券種(一般or学生)明記のうえk_long48★live.jpまで(★を@に変えてください)
人数に限りがありますので、ご予約はお早めにお願いします。
ご予約の際には完了の旨をメールで返信致しますが、
主催者都合により2月28日から3月8日まで応対が滞ります。
3月9日には必ず返事をいたしますのでご了承ください。


 そうそう。
 今日はSCRAP事務所で伊藤君とロボピッチャーのことや、二人バージョンのことや、謎のユニットなどについてミーティング。何か新しいことをはじめるような気もするが、そのためにはまだ膨大な困難を乗り越えなくてはならない。
 がんばる気はある。
 がんばります。

 とか、そんな音楽人生です。
 とりあえず、ソロライブにお越しくださいませ!!!

kato takao** 04/3/2010 木曜日 05:03 | Link | TB (0) | コメント(0)

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