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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2006年07月31日
ボロフェスタについて

 二つ続けてエントリーします。
 なんかいっぱい書くのでややこしくなっちゃったので。

 ボロフェスタについて。
 第一弾出演者を発表しました。

★10/7(土)
ゆらゆら帝国 / キセル / THEATRE BROOK / ALOHA(fromU.S.A) / LimitedExpress(has gone?) / THE BEACHES / moools / ヨーロッパ企画 / SHIFT / シゼンカイノオキテ
and more...

★10/8(日)
小島麻由美 / Ken Yokoyama / かせきさいだぁ≡withトーテムロック / Caravan / MELT-BANANA / 騒音寺 / はじめにきよし / ロボピッチャー / ニーハオ! / 夢中夢
and more...

★10/9(月・祝)
ムーンライダース / eastern youth / SCOOBIE DO / dOPPO / FLUID / 漁港 / nhhmbase / ゆーきゃん
and more...

【時間】open 13:00
【料金】前売 \3,500 / 当日 \3,800 / 3日通し券 \8,500(200枚限定) (いずれも+drink)

8/5より電子ぴあにて先行発売(一般発売は8/19)。
http://t.pia.co.jp/

Pコード
一日券 236-889
三日通券 780-942

**今年は前夜祭も開催!! at 京都西部講堂内ステージ
【出演】赤犬 / ズボンズ
【時間】open 18:00 start 19:00
【料金】ボロフェスタチケットご持参の方は入場無料!(*1DRINKのみいただきます)

【Total Information】
にしき屋
http://www.borofesta.com
borofesta@hotmail.com
075-211-4879


 大切なのはこれがボロフェスタだってことだ。

 僕らが作っているのはボロフェスタだ。ブッキングじゃない。豪華な面子だからすばらしいんじゃない。すばらしいイベントだから豪華な面子が集まるんだ。

 もし、あなたがボロフェスタに来たことがないのなら、それは僕について何も知らないのと同じだ。
 僕はにしき屋のみんなや、ロボピッチャーのメンバーと必死でボロフェスタを作ってきた。僕がこの5年間で作ってきたバンドや、雑誌や、言葉のルーツはボロフェスタにある。
 今年が最後のボロフェスタかもしれない。西部講堂でのイベントは毎年これが最後かも知れないという危うさの元に成り立っている。
 だから、もしも、あなたが迷っているなら。
 別のイベントに行こうと硬く心に決めたのではなく。まだ迷っているなら。
 今年はどうしてもボロフェスタに来て欲しい。
 あの空間は、京都のミュージシャンが集まって、なんの知識もノウハウも無いのに、何も無いところにすさまじいものを築き上げたっていう記念碑だと思うのです。今年を逃したら、もう死ぬまで見られないかもしれないイベントです。ライブハウスで好きなバンドを見るのとはぜんぜん違う魂のこもった音楽の祝祭です。フェスティバルです。何百人の人間が関わって、商業や経済とは何の関わりも無い場所で、ただ天国のようにすばらしい音楽が流れるのです。
 もしあなたが、ボロフェスタに出演するアーティストを一つも知らなかったとしても問題は何一つありません。
 ボロフェスタに出るアーティストはすべてすばらしいからです。
 
 ボロフェスタは、ロボピッチャーと、Limited Express(has gone?)と、ゆーきゃんと、土龍の4組で始められた。
 今は、Fluid、シゼンカイノオキテ、スーパーノアなどが手伝ってくれています。
 京都のミュージシャンが集まって、そこにシーンを作ろうとしているその動きが、どこかの会社や企業やメディアやイベンターからではなく、ただの音楽が得意な猿たちから始まっているのです。
 そのフェスティバルを見に来て欲しいと僕は心から思います。

 音楽は魂から生まれました。
 魂から生まれていないイベントほどつまらない物はありません。
 出演者がお金を払わないと出演できないようなプロモーションのためのイベントを見に行くより、ボロフェスタを見に来たほうが絶対に魂が開放されると僕は個人的には思います。

kato takao** 31/7/2006 月曜日 05:17 | Link | TB (0) | コメント(2)
歌わせることなど出来ません。歌うことなら出来るけど

 ずいぶんと書きたいことを書かないまま時間が流れてしまいました。
 何から書いたらいいのか分からないから、時系列で。

 まず、ボードゲームとドイツビールの宴。 
 このイベントは、最高にエキサイティングだった。人が交わり、笑い、戦っていた。ピースフルで、夢見たいな空間。シックで、おしゃれな人たちがいて、そこには全員に通じる思いがあって、僕らは感謝して、お客さんたちはその感謝を丁寧に受け入れてくれた。革新的で、とても親切イベント。
 SCRAPというフリーペーパーをやってきて、ときどき思うんだけど、こんなにすごい空間を作れるなんてすごすぎると思う。僕は今までしてきた決断が正しかったのだ、と確信した。そういうことって人生の中でそうそうあることじゃない。これまでしてきた一つ一つの決断を正しいと確信したのだ

 そして、二回のソロライブ。
 たくさんのことを思った。そのうちのほとんどのことを言ってはならない。
 歌を歌うことは本当に難しい。僕の細胞は僕にはコントロールできなくて、ときどき必要以上によい歌を歌ってしまう。それは好ましいことではない。そして、僕はミュージシャンであるときには空間は作れない。それは僕以外の人間の仕事だ。それが出来ているときには心から敬愛するしそうでないときには哀しむ。
 涌井君のソロレコ発はよいイベントだった。僕にもう少しだけエネルギーが残っていたら、もっともっとよく出来たのにな。でも、レコ発ってやっぱり好きだ。僕はロボピッチャーの1stのレコ発以来、レコ発イベントへのお誘いを断ったことは一度も無いんだよ。

 すさまじいまでに続く毎晩の飲み会。
 僕はさまざまな場所で、間違いなく適切ではない発言をする。
 でも、僕は僕に沿わないことは絶対に言わないので、きっとそれは言われるべくして言われたんだろう。
 懐かしい人に会った。古い友人と飲んだ。SCRAPのスタッフとももちろんしょっちゅう飲んでいるな。どうもありがとう。今日はMarbleの人たちと、美容師さんたちと飲んだ。恐るべし焼肉。うまい物は、心を豊かにする。どこにもたどり着けないことを不安ではないと教えてくれるようだ。あ、かおり姉と久しぶりに話した。元気そうだった。あいかわらず綺麗だった。

 SCRAPの最終編集。
 今日から少しずつ配布開始。
 僕は、なんか思うんですが、SCRAPってほんとものすごいクオリティーのフリーペーパーなんじゃないかと思う。そのクオリティーを保つ為にたくさんの人間が犠牲になってるんだけど、それを犠牲と思わないエネルギーがここにはある。
 でも、そのエネルギーはきっととても儚い。今から10年続く物では絶対にないと思う。だから、今SCRAPは読まれなくてはならない。これはとても「今」な物だと僕は思います。この輝きは近いうちに薄れる。別の何かで補うかもしれないけれど、それはとても難しいことだ。いつまでも続くバンドが無いように、いつまでも続くフリーペーパーもない。僕はいくつもの雑誌の創刊と廃刊に関わってきたからわかる。
 この雑誌はいつかなくなる。
 だから必死で作ってる。必死で読んでくれとは言わないけれど、読みのがすことはけっしてありませんように。

 ロボピッチャーMIX最終
 アルバムのことがやっと公式HPで発表されました。
 僕はこのアルバムのためにいったい何曲書いただろう。そして、いったい何曲ボツにしたか。どれくらいの時間歌詞を考えて、メロディーを考えたか。そしてメンバーはどれだけの情熱をこのアルバムに注いだか。今日、最終の仮ミックスを車の中で聴いて、ハンドルを持つ手が震えた。
 このアルバムには足りない物がいくつかある。
 つんざくようなすさまじい一行の歌詞は無いかもしれない。
 誰の耳にも残るようなすばらしいメロディーはないかもしれない。
 超絶にうまいプレイヤーは一人もいない。もしいたとしてもそれをひけらかしたりはしていない。
 僕の歌は、きっと「加藤のボーカルは世界一の成熟度だ」と書かれるほどすばらしい物ではない。
 それでも。
 このアルバムは僕らの命を糧に生まれた。
 ここにこめられている音は、すべて僕らの細胞を削って入れ込んだものだ。
 僕は、今日きちんとこのアルバムを通して聴いて、命の意味について考えたんだ。

 死ぬときに新聞に記事が出るような人になりたいと思ったことがある。
 歴史の教科書に載るような人でありたいと思ったこともある。
 でも、今は歌っていたい。ただここで歌っていたい。
 僕に何が出来るかなんてわからないし、どうでもいいことだ。
 歌わせることなんて出来ない。でも歌うことは出来る。
 だから、僕らは、僕らに出来るすべてを注ぎ込んだ。
 言い訳がましく「今出来るすべてを注ぎ込んだ」なんて書かないぜ。
 僕らの種の尊厳を注ぎ込んだんだ。これ以上のアルバムが今後作れるとは思えないくらいすごいアルバムだと思う。僕はもう、こんな曲は書けない。次に作る曲はまたぜんぜん別の場所で。 
 そして、また毎日は続いていくんだと、思っていたらいいんだと思う。
 
 ボロフェスタについては、別項で。

kato takao** 31/7/2006 月曜日 05:01 | Link | TB (0) | コメント(0)
2006年07月28日
8月のソロライブ情報

 書きたいことがたくさんあるのだけど、ひとまず。
 ロボピッチャーHPにいろんな情報を垂れ流しているので、ひとまずそちらを参照ください。

 生まれてはじめての、ソロワンマンになりそうです。なんか結果として。
 16日のブッキングはマニアなら絶対に来なくてはならない危険なタイバンです。


●2006/08/5(土)Cafe One Drop
加藤隆生ソロワンマンライブ
OPEN 18:00 START 19:30
cafe OneDrop
http://homepage2.nifty.com/cafe_onedrop/index.html問い合わせ 06-6764-5641(cafe OneDrop)


●2006/08/16(水)京都 nano
出演:ちえみジョーンズ、鶴坊、加藤隆生、原田博行(京都町内会バンド)、FLASHザ徒歩5分(openning act)
OPEN18:00 START19:00
Live House nano http://www.eonet.ne.jp/~nano2003/
問合せ:075-254-1930(NANO)

kato takao** 28/7/2006 金曜日 06:29 | Link | TB (0) | コメント(1)
2006年07月20日
ほんでボードゲーム

 で、次はボードゲームです。
 もう来てくれー。頼むー。
 本当に本当に本当に面白いんですぜ。ボードゲームったら。
 
 とにかく僕のマイミクは全員来るように。

 よろしく。

日時:2006.7.21(fri)
   19:00 OPEN /19:30 START
場所:ニュートロン http://www.neutron-kyoto.com/
料金:前売り2500円/当日2800円
  (簡単な食事+1ドリンク付)
主催:SCRAP 075-211-4879
協賛:積水化学工業株式会社
協力:ハイネケン・ジャパン株式会社
  お越しの際は、お手数ですがinfo@scrapmagazine.comまでお名前と入場者数をメールください。


 ライブ後に怒涛に編集作業が待っていて、1万字くらい書いて、ボロ雑巾の加藤でした。
 明日ってほんとにいい日なのかなああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

kato takao** 20/7/2006 木曜日 05:04 | Link | TB (0) | コメント(0)
2006年07月19日
緊急告知

 緊急の告知でございます。
 今日ソロライブです。きてください。来てくれないとなんかものすごく困りそうです。なぜなら告知が遅れた為に、ものすごく僕のお客さんが少ないからです。なんでこんなことになってしまったのか、自分でもよくわかりません。

 ★加藤隆生ソロライブ
■ 2006/7/19(水) 京都・UrBANGUILD
【出演】勝野タカシ / 釘宮一也/ ラブラブスパーク / 加藤隆生
【時間】OPEN 18:30 START 19:30
【料金】(前売)\1,800 +1drink (当日)\2,000 +1drink
【info】 UrBANGUILD http://www.urbanguild.net/
 *加藤の出番は未定ですが、多分2番目と言われております。

 とかいう感じですよ。

 そして、みなさん知ってますか?
 今週の金曜日、7/21はSCRAP2周年イベントですよ。
 もう万障お繰り合わせの上お越しくださいよ。絶対に来て下さいよ。あのね、このイベントほんとにいいから。なんていうのかなあ、桃源郷っていうのかなあ、うわあこんな美味しいお菓子食べたことないよってのび太君が未来のお菓子を食べたときみたいな感じっていうのが一番ぴたっと来る表現かな。
 とにかくSCRAPを一度でも読んだことがある人は必ず来るように。2周年のイベントに来ないなんてどういうつもりですか?!

日時:2006.7.21(fri)
   19:00 OPEN /19:30 START
場所:ニュートロン http://www.neutron-kyoto.com/
料金:前売り2500円/当日2800円
  (簡単な食事+1ドリンク付)
主催:SCRAP 075-211-4879
協賛:積水化学工業株式会社
協力:ハイネケン・ジャパン株式会社
  お越しの際は、お手数ですがinfo@scrapmagazine.comまでお名前と入場者数をメールください。


 てなわけです。

 とにかくまずはソロライブです。
 もうぶっちゃけると、いまのところチケット予約が3枚ですよ!うわあ、ひでえ。なんとか今からの10時間で30枚にしたい。ここは一つみんなの気持を一つにして、どーんとソロライブに来よう!人間は一人で生まれたけど、一人じゃ生きられないんだから、ぎゅっと集まって、みんなでかわいそうなミュージシャンとかわいそうな編集長を救おうじゃないか。まあ、お客さんが少ないのは告知が遅かったからで僕が悪かったんですけどね。

 まあ、そんなこんなで、ひとまず。

 あ、ソロライブにお越しの際はロボピッチャーHPのチケット予約フォームからメールしていただくか、info@robopitcher.comまでメールください。その場合はお名前とチケット予約枚数を明記してくださいね。

 それでは。みなさんお元気で!!
 あああああ、ソロライブ来てね。来てね。来てね。もう来たくても予定があってこられない人のところに行ってでも歌いたいと思うほど来てほしいと思っているのだよ。なんかよくわからなくなったけど、なんかよくわからなくなるほど来てほしいわけです。

 それでは。

kato takao** 19/7/2006 水曜日 06:09 | Link | TB (0) | コメント(0)
2006年07月12日
今日

 今朝10時に起きて、お風呂に入った。
 それから、着替えて打ち合わせが一本。
 帰ってから、いくつかの事務的なこと。
 午後1時にスタジオへ出発。
 午後2時30分に到着。30分の遅刻。
 レコーディング開始。

 今日はありちゃんのバイオリンと僕のボーカル2曲。それといくつかのコーラス。
 個人的にとてもタフな歌を二曲歌ったので、体のしびれみたいなものがとれない。一曲は結構昔の曲なのだけど、歌うたびに僕が磨り減っていく気がする。もちろん、気のせいに決まってるんだけど、あの曲を作った僕がとても気の毒で、とても誇らしい。

 スタジオを19:30ごろ出発。
 京都に20:30ごろ到着しそのままSCRAPの会議。
 次号企画と、7/21のボードゲームイベントの打ち合わせ。
 長くて、出口の見えない会議。
 みんなで頭をひねって、話して、笑って、落ち込んで、盛り返した。
 そのあと、ボードゲームの練習。終わったのが夜12時。
 へとへとの体を引きずって、デザイナーさんと食事。ロボピッチャーの新アルバムのジャケットの打ち合わせを少しだけ。

 帰ってきたら、いくつかの深刻なメールが届いている。
 とりあえず簡単な処理。今は複雑なことは考えられない。地球は丸く、宇宙は広い。それ以上精密に世界を認識する気力は僕にはなかった。

 とにかく疲れていて、首と頭がじんじんとまた痛み出した。
 僕は、風呂に入って、ビールを飲んで、泥のように眠りこけてしまいたかったのだけど、なぜだか眠ろうともせず、他に書かなくてはならないテキストが山ほどあるのに、ここで自分の為のテキストを書き連ねている。
 ある種の疲れには、言葉が必要で、それは僕が自分で作らなくてはならない。だれかに優しい言葉をいくらかけてもらっても、ある限定された痛みは決して癒されることはなく、ただその存在を大きくしていく。僕らが今緊急に必要としている能力は、誰かを癒す言葉ではなく、自分を癒す自分の為だけの言葉だ。時に僕らはこっそりと開いたノートブックに詩を書き、日記を書く。BLOGで思いのたけを吐き散らしどこかの誰かを傷つける。

 時々メールをもらう。
 大半の人が好意的だけど、中にはそうじゃない人もいる。僕の存在自体が気に入らないような人だっている。
 それでも僕がここで言葉を書き続けるのは、大半の人が好意的だからではなくて、ここが僕にとって必要だからなんだと思う。ここから、僕がデジタルなものを飛ばしたら、それがふわふわと飛んでいって、カリフォルニアのピスタチオ畑の肥料になり、それが日本に輸入されて人々の酒のつまみになる。僕はビールを飲みながら、そんなことを考えている。日米の貿易の根幹にピスタチオはあり、そのピスタチオを育てているのは僕のテキストなのだ。

 ある日、電話がかかってくる。見たことのない番号。どこかの携帯電話だ。
「もしもし」と僕は言う。
「もしもし」と彼は言う。
「はい」
「あ、あの、先日の酸素モニターK450の件ですが点検依頼書に必要事項をご記入いただき依頼品とともに弊社へ送付願えないでしょうか」
「・・・・・・」
「あの、もしもし?聞いておられますか?」
「はい。聞いてます。あの、失礼ですが、電話番号を間違ってはおられませんか?」
「え?でも0906066・・・・の加藤さんですよね」
「はい。」
「では間違っていません。ご依頼の件で電話させていただきました」
「あの、よくわからないのですが」
「はい?」
「間違っていないというのはいったい何と照らし合わせて間違っていないのですか?」
「今私の手元にある依頼書です」
「それが間違っている可能性はありませんか?」
「加藤さん」と彼はしみじみとした口調で言う。「私の手元にある依頼書が間違っているのなら、いったい私は何を信じて仕事をすればいいのですか?」
「・・・さあ、それは僕にはわかりません」
「なるほど。あなたは、わからないという。それはまあそうなんでしょう。ただ、私はわかる」
「はい?」
「私にはわかるんです。この依頼書は絶対に間違っていない。なぜなら、これが間違っていたら私の人生が間違っていたことになるからです。私の人生が間違っていたってことをあなたに証明できますか?」
「・・・いや、無理だと思います」
「じゃあ、やっぱり合ってるんですよ。ねえ、あなたが酸素モニターK450の点検依頼書に必要事項を書いて弊社に送付してくれたら問題ないんじゃないですか?」
「・・・確かにそうだと思います」
「では、宜しくお願いいたします。住所は・・・・・・・です。送付の後にメールとFAXを・・・・・まで念のために送ってください」
「わかりました」
「なんだか長い電話になってしまいましたね」
「そうですね」
「加藤さん」
「はい?」
「僕はあなたの日記が嫌いです」

 がちゃん。僕は電話を切る。

 明日も13時からレコーディング。午前中に一曲歌詞を書くつもり。きっと今日は無理だ。
 僕はぎりぎりな歌を歌う。そして、徳俵についての建設的な意見書を提出する。
 僕は疲れきっていて、きっと明日もものすごく疲れるけど、大丈夫。
 仕事で疲れるのは馬鹿らしいけど、遊びで疲れるのは楽しいからね。

 ああ、こんなこと書くとまた嫌われちゃうなあいつに。
 電話が掛かってきたらいやだな。

 ところで梅雨ってあけたのかな。
 っていうか入梅してたのかな。
 あの、梅雨明け宣言とか、梅雨明けてました宣言とか、梅雨明け宣言取り消しとかの茶番を繰り広げる気象庁を僕らはどのタイミングで笑えばいいのでしょうか?笑っちゃだめなら怒ったらいいのかな。

 さて、
 死んだように眠ろう。
 眠りが僕の意思で訪れるなんて、素敵なことだな。
 

kato takao** 12/7/2006 水曜日 03:53 | Link | TB (0) | コメント(2)
2006年07月07日
なんか

 なんかあんまり暑くなりませんね。7月って最近はもっと暑くなかったっけ?

 夏ほど何かを思い出させる季節はないですね。
 我々の記憶の残像が集まって夏になってるのじゃないかとすら思う。汗がグラウンドに落ちて、影が濃くて、足の裏が熱かった。


 夏の排気ガスの匂い、自転車の暑くなったサドル、においたつグローブ、触れないほど熱いバット、ひび割れたスパイク、汗のにおいのする部室、クーラーのきいた自習室、麦茶に入っていた氷が唇に触れる感触、ぬるいビール、鴨川で一晩だけ話した女の子、ノースリーブ、ミニスカート。

 真夏にストッキングをはいて、スーツを着て就職活動にいそしむ女性を見ると、心の大事な部分を触られたような気持になる。
 おい。
 それは本当に大切なことなのか?

 表面が微かに溶け出したアスファルト、草の匂い、熱を湛えたビル、汗ですべるメガネ、テスト用紙をぬらした汗。
 夏の教室。
 暑い暑いってみんなで言い続けて、ブラジャーが透けているのを気にしている女子と、それに気づかないふりをする男子と、黒板だけを見続ける教師。木の匂いのする机。ふでばこからこぼれる消しゴム。隣に座った女子が拾ってくれる。「ありがとう」と僕は言う。「ふん」と彼女は鼻を鳴らす。僕と彼女の距離は、月と太陽の距離と同義だった。17才。

 隣に誰もいない夏は、きっと僕を一番ナイーブにさせた。

 二人で自転車に乗ってコンビニにビールを買いに行った。
 途中の踏み切りで電車を待っている時にキスをした。
 コンビニのおじさんに「何歳?」って聞かれて「19」って答えたけどビールは売ってくれた。「かわいい彼女だね」「ありがとう。でも、彼女じゃないんだ。」彼女は隣で笑っていたけれど、もちろんものすごく怒ってた。「彼女ってなんなんだろうね」と彼女は言ったので「さあ、ただの取り決めじゃないの」といったら、彼女はすっと表情を消して「そうかな」といった。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
 それを決めるのは、一体誰なんだろう。

 過去。
 これは過去の記憶だ。
 夏の。
 夏が、あまりにも夏だから。記憶がたまっていくばかりでどうしようもないよ。

 ビーチサンダル。コンビニに買いに行ったビール。アメリカでのテニス。それも夏の記憶。
 夏に創ったたくさんの曲。
 お盆に行われるどうしようもなくひどい飲み会。
 明け方のビール。夜中の散歩。キャミソールは、少しずらしたら落ちてしまうのに、なぜその「少し」をずらすことができないんだろうね。

 べっとりと顔にへばりついた汗だらけの枕。
 半ズボン。
 そして、音だ。
 思い出した。まだ、今年の夏には音が鳴ってない。
 せみ。
 はと。
 大気のうねる音。

 夏しか僕は好きじゃない。
 季節が巡るたびに俺は一喜一憂だ。
 汗をだくだく掻きながら、フリーキックを蹴る為に集中する人の横顔が美しすぎて嫉妬が止められないよ。

 とにかく。

 夏だ。

 恐れる物はなにもない。
 どうなってもいいし。どうならなくてもいい。
 僕はただ、ここでやりたいように。今は進む。進む。進む。わき目も振らず、無駄を語らず。

 サンダル。ビール。夏の風を受けた夜の光。
 飛び交う嬌声。交わされる愛の言葉。毛穴を眺めて、にじむ汗をなめて、その匂いと温度の中でこそ生まれる言葉と、感情と、一瞬の歓喜。

 ミニスカートから伸びた脚を僕は少しだけ触りながら、暑いねといって、ビールを飲みながら、この後どうするかを考えている。
 そんな情景。

 クーラーの部屋で頭を抱えながら書き殴った狂った言葉が、やっと開放されるのかな。

 「もし僕が狂ったら
  それは夏のせいだ
  ここにはなにもないくせに
  なんでもありすぎる」

 よだれをたらす神様の、その手のひらの中ででこそ幸せな、そんな未来を投げうって、ここに立っている。 
 なんとか、31回目の夏を迎えることが出来ました。
 幸せな気分に満たされている。

 また、一回夏を過ごすことが出来る。
 
 夏にひどいライブをすることはありません。
 いろんなものがどぼどぼとあふれるようなそんなライブしかしません。
 ああああああ、なんでロボピッチャーのライブがないんだろうなあ。ちぇー。
 
 しかたない。
 その分、ソロライブをやろう。
 僕は夏のビールと一体化して。
 夏のビールが歌う歌を歌う。

 紺碧の歌。波を越えて。どこまでも行くか。行かないか。
 ああああああ、なんでもやろう。
 快楽と孤独。それもまた同義だ。

 それが夏だ。

 すべての扉は、夏に繋がってる。
 これは絶対。
 そうでないなら、もう生きている意味自体がゆらぐぜ。

kato takao** 07/7/2006 金曜日 03:37 | Link | TB (0) | コメント(2)
2006年07月03日
ここ一週間の加藤といえば

 ども。
 ご無沙汰しております。加藤です。
 ばたばたしておりました。

 このところの加藤といえば、なかなかアクティブで猪突猛進な感じでありました。レコーディングは現在エンジニアとかコンピュータとかを使う方々ががんばっておられるので、文系男子たるわたくしは、一切かかわらず自分のことで精一杯な雰囲気を演出しておりました。

 そういや、先日ちょっとしたきっかけがあって、15年ぶりくらいに村上春樹の「ダンスダンスダンス」を読み返しましたが、まあなんつうか「孤独」とか「自己の発見」とか「その上での社会とのやりくり」みたいなキーワードがあそこまで如実に書かれていたとは知りませんでした。なるほど、ど真ん中だったわけだ。
 今読んだら、そのまっすぐな表現を敢えて避けたうえで、きちんとした物語を構築する感性はやはりもうすごい物があるなあと思う反面、さすがに孤独や自己の発見が自分の第一のテーマとしてはもう読めない分、当時のようなきちがいじみた吸収力で読み進めていくような読み方は出来ませんでした。まあ当たり前か。
 それにしても、まあ、素敵な小説だと思います。
 もし未読の方は、その前作「羊をめぐる冒険」から読まれるのをお勧めします。よかったら読んでみて下さい。

 さて、そんなレコーディングが一時的にストップしている一週間に何をしていたかというと、なかなか大活躍でした。
 まずは、SCRAPの企画を創りました。
 次号のSCRAPはひょっとするとひょっとしますよ。もう世界とかに飛び立っちゃいますよ。いや、それは嘘だけど、これまでとは違った、またおかしな展開になると思います。現在SCRAPの豪腕スタッフたちが必死で制作しております。ものすごく大変な仕事を途中までやって後はどーんと丸投げしてやりました。がんばれー。

 SCRAPの豪腕たちが、電話をかけまくったりいろんな人に会いまくったりしているうちに僕がどこへ行っていたかというと、東京に行っておりました。しかも、ロボピッチャーのライブでもプロモーションでもなんでもなく東京ですよ。うわー、なんか、出来るサラリーマンみたい。
 で、なんで東京に行ってきたかというと、先日も少しだけ書きましたが、ヨーロッパ企画主催の「ショートショートムービーフェスティバル」にSCRAPの創ったアニメが出展されたので、一言コメントをしにいったのです。結果は惨敗でしたが、まあ、いとうせいこうさんとしゃべれたし、ヨーロッパのメンバーとも楽しくしゃべれたりしたのでよかった。ただ、その場に何人かのテレビや映画に出ている有名な方がいたそうなのですが、僕はまったく存じ上げず、ちょっとお互い気まずい空気などを作ってしまったのが悔やまれます。
 それにしてもヨーロッパ企画はすばらしい。
 こちらもぜひ機会があったら観に行ってみてください。外れることはまずありません。

 で、おい、お前、そんなことのために東京まで行ったのかよといわれる方もおられるとは思いますが、いえいえそうではありません。営業だってしましたし、楽しい飲み会もしましたし、古い友人とさまざまな考察を飛ばしあい、流し合い、時にクロスカウンターのごとき結論にたどり着くなどのおかしな非知的な理知的空想話で盛り上がったり、新進気鋭の写真家さんにお会いして自説ををとうとうと述べ、なんとなく微妙な空気になりながらもまあなんか「心の距離は広がったけど、魂の距離は近づいたよね」みたいな感じになったりと、もう大活躍でしたとも。

 そして、東京での楽しくも切ない二泊を終え、新幹線で京都に帰ってきた日にソロライブでした。
 見に来てくれたみなさまありがとう。
 ひょっとしたらちょっとだけ疲れが出てしまったでしょうか。でも、今までで一番素敵に「流星」という歌を歌えました。ラスト2曲くらいで突然首が痛み始め、少しだけびっくりしてしまいましたが、声はきちんと出ていたのでまあなんとか最後まで歌えました。

 この日はとても特別なライブでした。
 僕の音楽を昔から知っている人は僕がハラッパ=カラッパというバンドをやっていたことをご存知でしょうし、そのころによく「フテハリ」というバンドの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
 僕の知る限り、フテハリの梅ちゃんほど素敵な歌詞を書く歌うたいはいません。体中から言葉が出てくるようなその佇まいは僕の憧れであり、また嫉妬の対象でした。
 さまざまな事情でもう何年も活動を休止していたフテハリが、その日の対バンでした。ライブ前にフテハリの梅ちゃんと少しずつ話をして、お互いにどんなことがあったかを話して、始まったライブは衝撃的でした。
 ブランクを感じさせない歌と、ややブランクを感じさせるギターと、そして異常なクオリティーの楽曲と、当時の名曲の数々。もう青春グラフィティーですよ。「たにし」とか「黒い雲」とか「手のひら」とか。当時僕が嫉妬し続けた名曲の数々がまたうたわれていて、会場にはたくさんの懐かしい顔が戻ってきていました。
 繋がっている、と思った。
 音楽が繋げているのでしょうか。それとも、それはただのノスタルジーが繋げているだけかもしれない。
 でも、確かに繋がってる。
 その後の打ち上げは、もう数年前の僕なら、店長さんや出演者と朝までものすごい量のビールを飲み続け、わあわあ騒いで喧嘩して仲直りして喋り捲ったことでしょうが(そしてそれは今でも時々起こることではありますが)、その日はステージで走った首の痛みがとれず、早々に引き上げました。といっても帰ったのは二時でしたが。

 その翌日も痛みは引かず、生まれて初めて整体に行きましたが、一向に良くならず、二日たった今日に至っては頭痛が激しくなり、動くたびに後頭部がじんじんします。あと排尿の時になぜか頭がものすごく痛くなる。なんだそれ。おかげで目もくらくらして、あまり長いこと画面が見れなかったのですが、先ほど長時間ぬるま湯につかったらちょっとましになったので、その隙に久しぶりの日記を書いております。ああ、もうカラータイマーが点滅してまいりました。そろそろめまいがやってくるのかもしれません。めまいの中で書かれるテキストというのもなかなか情緒があるというか、ビートニクを感じてよいのかも知れませんが、これ以上人々に気の毒な人がられてもしょうがないのでそろそろ。

 あ、特筆すべきは「クロスゲーム」あだち充です。
 僕の人生では何人も「わたし、あだち充の漫画に出てくる女の子ってきらいー」という女性に出会いましたし、僕もまあそれに対して「ああ、分かるよ、あれは男性視点での理想の女性がゆがんだ形で表出してるよねー」とかもうもっともらしい馬鹿なことを言ってましたが、実はタッチだってラフだってH2だって全巻読破だバカヤロー!それどころか、短編集とか日当たり良好とか、みゆきとかも読んだ記憶があるぞ。もう20年くらい前だけど。もうDNAに焼きついてんだよあだちがよお。
 そんなこんなで甘酸っぱい恋愛を書いて、恋に恋する若者たちをとりこにしていたあだち作品ですがもう酸いも甘いもたっぷりと味わっちゃった31歳男性の心を「甘酸っぱいラブコメ野球漫画」ごときが揺さぶれると思うなよー、なんて思ってたのですが、妹が買ってきたためふらりと読んできたら、もうね、体中から甘酸っぱい液体がどぼどぼとあふれ出てくるかと思わんばかりのこの甘酸っぱさへの過剰反応。なにこれ?ねえ。なんなの?
 まさか、恋に恋することはなくなったとはいえ、「恋に恋するころに恋している30代男性」としての自覚が芽生えてきたのかしら。ええー。大丈夫かそれ。少なくとも絶対にロックミュージシャンとしては大丈夫じゃねえだろう。まあ、ロックってなんかまあ勢いのことだからいいか。
 そんなこんなで、わあーパパーめまいがしてきたよー。あだちがーあだちがさー、あだちにはかなわねえよー。

 あ、いいこと思いついた。
 めまいが治らなかったらめまいとともに生きていけばいいんだね。こんな感じで、毎日ビートニクで。
 あと、加藤の現状ですが、足を蚊に7箇所ほど刺されております。そういうので萌えたりするのかなあ。

 そういや、MIXIのトップページにぜんぜんここでの日記が反映されないのよねー。なんでかしら。まあ、いいんだけど。
 あ、またいいこと思いついた。
 時々MIXIでわたくしも発見されて「応援しております!」というメッセージが来ますが、あの、遠慮せずにマイミク登録とかなんかしてくれていいですよ月間にしよう。7月は。めまいが大騒ぎだから大丈夫。あ、あと、ロボピッチャーコミュニティーにみんなで入る月間にしよう。僕は見に行ってないから悪口とか書いても大丈夫ですよ。さらに悪口とか書かれても怒らないから大丈夫。無視するだけだから。うん。うおーおれやさしー。
 今懸命な読者のみなさまは感づかれたかもしれませんが、体調の悪さから自粛していたお酒を50行くらい前から飲み始めました。友人がオーストラリアに新婚旅行に行って買ってきてくれた白ワインです。なんかめちゃくちゃうまい!めまいが酔いを呼んで、酔いがテキストを呼んでおりますなあ。もう今、完全に考えるスピードとテキストにするスピードが一致しております。テキストがおれなのか、おれがテキストなのかもうわかりません。こうして延々と何年も書き続けていったら加藤という人格がここに焼付け続けられるのだと思うと、もはやそれは異常な情景ですね。SFですらない、超文科系の冷凍睡眠、クローン人間、あるいは未知との遭遇の類ではないかと思うのです。

 げ、今8箇所目を蚊に刺されました。まあ、いいや。おれの血でよければやるよ。お前も必死で生きてるんだもんな。仲良くやっていこうよ。

 あ、最後に、ライブ情報を。
 ソロライブがいろいろと決まっております。

7月19日 (wed)
勝野タカシ
釘宮一也
加藤隆生(from ロボビチャー)
ラブラブスパーク
adv. 1800 yen with 1drink door. 2000 yen with 1drink
場所 UrBANGUILD
http://www.urbanguild.net/

7月22日(土)
涌井慎レコ発
『「涌井慎のララバイ」
リリースパーティ』
涌井慎(ex.the magicians)/
安井淳(8 1/2)/
デンドロカカリヤ(シゼンカイノオキテ)/
加藤隆生(ロボピッチャー)
場所 NANO
18:30 / 19:00
1000 / 1500

 などなど。
 あと、たしか、8月5日とか8/16日とかにもソロライブが入った気がするけど、その辺はまたおいおい。
 ソロライブ結構いいですよ。先日確信した。俺、ソロでもかっこいいわ。

 あーそういえば、ソロの依頼がすごく増えた時期に、でも一人でやると寂しいから伊藤君とやろうとかいって、一回だけスタジオに入ったなあ。なんか結構面白くなりそうだったんだけど、それっきりになっちゃって、この夏ロボピッチャーのライブもないし、ソロの予定はいっぱい入ったから、この機会にどうですか>伊藤さん。
 とかまあそんな、日記上でメンバーに連絡したりして、起こられちゃうかしら。いや怒られちゃうかしら。

 もーなんか、くらくらしてきた。
 あした、治ってなかったら医者に行きなさいってたくさんの人たちに言われたけど、この蔵蔵の中でこそ、いやくらくらの中でこそ(しかしこの蔵蔵って変換ミスは示唆にとんでいるな)創れるような創作物があるのではないか!!!!!いやっ!まあそんなことどうでもいいかっ!!!

 まあ、とにかく、本日の日記が一日でも早く、私のMIXIのトップページに反映されることを心から祈っております。

 そして、あなたが今考えている復讐劇がきちんと成就しますように。
 手を伸ばしたら触れる場所にぬくもりがあるってことが幸せとは限りません。
 言葉がいくつもの誤解を生み、齟齬を生み、軋轢を生んだとて、コミュニケーションを捨ててまで人と接しようとはしませんように。暴力が生み出す物は非暴力が生み出す物の見事に反対な物です。

 当たり前だ。

 ではみなさまにも、くらくらの神様からの恩恵がやってきますように。
 僕はもう眠ります。
 ああ、眠りとは究極のくらくらでしょうか。
 くらくらのまま見る夢は正しく蔵蔵の夢でしょうか。

 ともあれ、このいつまででも書ける日記を終わらすのは、どうやら、僕の意思のようです。
 だれにも、何の、指図もされない人生を標榜して来ましたが、それが実現したところで、とくになんの実感もないのは、既に僕らは生まれながらにして「生きろ」という指示が与えられしかも資本主義という世の中によって「裕福に生きろ!」という指示すら与えられているというこのシステムの中での見解の不一致というやつでしょうか。僕らがいつか感じるべき自由な開放感とはすなわち死でしかないのでしょうか。

 そんなはずないよな。

 と思いたいと思いながら。

 ねます。

 おやすみ。

kato takao** 03/7/2006 月曜日 03:52 | Link | TB (0) | コメント(4)

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