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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2006年06月26日
いやもうほんと

 相変わらずレコーディング。
 どんなクオリティーのものが出来ているのかなんてもうわからない。
 僕らはこのアルバムの中に入り込んでいて、それを外から眺めることなんて出来ない。ひょっとしたらもう一生そんなことできないのかもしれない。残りの一生を、このアルバムの中で過ごすのかもしれない。

 何人かの人と飲む。
 セクシャルな話、自分探しの話、ロボピッチャーの話、SCRAPの話、アニメの話、漫画の話、差別についてやサッカーについて。ビールの前ではセックスもサッカーも同じことだ。基本的にビールを人と飲むのは楽しい。毎日二日酔いになるほど飲んでいる。それはもうきっと、尋常じゃない量なんだろう。多分。それに伴う後悔と期待感はいつものことだ。

 サッカーについて。

 もう、サッカーとナショナリズムについてきちんと書くことは許されないのか、と思うほど繊細な事項になっているのでしょうか。メジャーな新聞に「やはり韓国が勝つと素直に喜べない」とか書いてあると、うわあすげえ、パンクな記事だなあなんて思ってしまう僕がもう乗り遅れてるんでしょうか、この国のナショナリズムに。
 学力が世界の平均を切り、異常なまでに身体能力が落ち込んでいるこの国で、こうなったら愛国心か宗教に頼るしかないんじゃないか、という説を一応となえてみたのですが、「馬鹿で体が弱くて愛国心が強い若者ってなんかやばそうだよね」という意見を聞き、なるほど、それなら馬鹿で体が弱くて愛国心も無いほうがベクトルがはっきりしてよろしい、と意見をすばやく変えた加藤でした。あれ、サッカーについてなんにも書いてないね。

 日本がクロアチアに引き分け、ブラジルに完敗する過程において、それまでの狂騒的な雰囲気からやや落ち着いて諦観の念にも似た気配が漂い始めたのは、やはり日本の特筆すべき点なのではないかとぼくは思います。勝ったらうれしいけど負けたらそんなに悔しくない、っていうか負けたら興味が無くなるとういう感じを僕は受けました。違うかもしれないけど。
 でも。事実、僕の周りでは第一試が始まる前までは「わあわあ」言ってた人たちが、ブラジル戦が終わるころには「サッカーって別に面白くないよね」って言い出しました。いかすぜ日本人。この国が今後どうなっていくかなんて僕には分からないし、特に興味も無いですが、少なくともこんな人たちの集まりならば滅びちゃうことは無いでしょう。千代に八千代に末永く繁栄していってほしいものです。

 それにしても、僕はサッカーを時間の許す限り見ております。
 時間があんまり許してくれないからそんなに見てないけど。
 やはりこのスポーツはすばらしい。
 まるで宗教のようにすばらしいと僕は思います。
 僕らは生活の中で、そんなに足を器用に使わなくてはならないシーンはありません。
 蹴る、という作業は格闘技を除けばサッカーの中でのみ使われる言葉です。
「ちょっとそこのライター取ってよ」といわれてぽいっと投げてあげる人はいても蹴ってあげる人は皆無です。
 サッカーには明らかな非日常があると思います。それは音楽などの芸術っぽい物がもつ非日常ではなく、ある種の宗教的な非日常性です。「神の沈黙」に対して呪詛の言葉を投げかけた直後に、祈りをささげ、その恩恵を享受してしまえるような快楽主義的な宗教のありかたの提示だと僕は感じます。だからすばらしい。このスポーツには一点の曇りもありません。

 僕はここでも何度も書いてきたとおり、小中校で野球をやっており、高校では陸上をやっていた、完全なるサッカー音痴(そして時々音楽でも音をはずして音痴と言われます)でありますが、1990年のワールドカップを中学校のテスト期間中の深夜にこっそり見ていた男子です。そんな玄人気取りの素人です。そんな立場から無責任にきっぱりと言わせていただければ、日本におけるサッカーへの興味はとてもいびつだと思います。
 簡単に言うと踊らされているような気がします。
 たとえるなら、冒険系のアニメにつけられた完全にラブソングなタイアップアニソンみたいな感じです。まあそれはそれで認めなくは無いですが(嫌いではありますが)必要悪だといってもいいと思います。なんか、サッカーの盛り上げ方って、作為的というか、偽善的で偽悪的というか、独善的というか、一極集中が人為的になされたというか、とにかく不自然なものを感じてしまって、ちょっとつらいです。顔にペイントを塗って、サッカーの応援をしている方たちは「いえー、俺たちは馬鹿だぜー」っていうことを明確に打ち出しておられる方々だと思いますし、おそらくそれは馬鹿であるというよりはもっとある狭域でのみ通用する「常識」であると思うのですが、問題なのはそのドラスティックな表現方法がサッカー先進国(という言葉もなんかうっとうしいですが)の物まねだっつうことです。なんかもっとあるだろう、やらなくちゃならんことが。
 クロアチアとの試合で、試合終了のホイッスルがなった瞬間に会場にいた綺麗な女性が映しだされたのですが、その方が「いえーい」って感じで両手を挙げて喜ばれたんですね。もちろん、ほんの少しでもサッカーを知っている人なら、クロアチアと引き分けることが喜ばしいことなはずはありません。でも、わざわざドイツまで日本を応援しに行った方が、「いえーい」ってなっちゃってるんですよ。あの映像が世界中で放送されたなら、もう痛快なまでにサッカーを知らない人たちを放映することになったと思います。あれは、ある意味、今のこの国のサッカー事情を表した貴重な一コマだったと思うのですけど。

 うわあ。
 まあ、そんなことほんとにどうでもいいや。
 明日はSCRAPの次号企画を個人的にもう少しつめて、次のアルバムであと一曲だけ歌詞を書いてない曲を書いて、腹筋をおそらく100回くらいはして、歩いて、先日買ったパソコンを僕の事務所にとりつけたりするはずです。ああ、パソコンをとりつけるのって好きな人世の中にいるならどうぞ連絡ください。パソコンを取り付けるの大嫌いです。もう文系男子であることを隠すのはやめてから20年ほど経っております。いまだに量子力学は「なんかいろんな粒々がバランスよく流動しているという物理学的な哲学」として認識しております。

 ま、そんなこんなで。

kato takao** 26/6/2006 月曜日 04:04 | Link | TB (0) | コメント(1)
2006年06月20日
ソロライブもやるんです

 いつも告知が遅いことで、みなさまの叱責と嘲笑をいただいているソロライブですが、今回も告知遅いです。
 10日後だからいつもよりましだけど。

 なんと、今回はまだ一枚も予約のメールが来ません。おーい。みんなー。どこいっちゃったのー?
 いきなり斜陽かよ!朝来てねえのに夕方かよ!ステージに上ってもお客さん一人もいなくて、これがほんとのソロライブ、みたいな面白ライブになるのかよ!
 っつってまあ、わあわあいうとりますが、なかなか良い歌を歌うのでよかったら遊びに来てください。
 新曲とかやると思います。

■ 2006/6/30(金) 丸太町・ネガポジ
【出演】フテハリ/加藤たかお/奥田聡子(ビバ◇シェリー)/クサンチピー
【時間】open 18:30 start 19:00
【料金】¥1000(adv) +1drink
【info】 ネガポジ 075-252-8856 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/negaposi/
*僕の出演は4番目。

 ロボピッチャーのHPにもそのうち告知が載ると思いますが、売り切れが予想されますので(泣)早々に下記メアドまで予約のメールを送付ください。あ、お名前と予約枚数を書くの忘れないでね。
 info@robopitcher.com

 よーし。じゃ今から打ち合わせ連続5本勝負に出かけてきます。
 明日からまたレコーディングだ!

kato takao** 20/6/2006 火曜日 13:53 | Link | TB (0) | コメント(2)
2006年06月14日
レコーディングも半ばを過ぎて

 このタイトルは「永遠も半ばを過ぎて」へのオマージュを示したつもりだったんだけど、なんかぜんぜんだめだな。まったくリリカルじゃない。リリカルである必要もないんだけど。

 いつ果てるとも知れぬロボピッチャーのレコーディングですが、ようやく折り返し点くらいには来た気がします。
 僕があと11曲ほど歌って、伊藤君がキーボードやプログラミングを全曲したら終盤にはいるでしょう。ううう、いったいそれはいつなんだろう。
 明日もレコーディングです。あさってもレコーディングです。良い歌が歌えますように。

 こういう時は心が開いてしまいます。
 ふとかかってきた電話や、ふらりとやってきたメールなんかがぐっと心に入り込んでなかなか出て行ってくれません。僕はどんどん入ってくる情報や感情を処理できずに、ただぼんやりとワールドカップなどを見ています。

 ワールドカップ。

 やはり僕は、一生懸命な大人を見るのが好きなんだと思う。
 ただの玉蹴り遊びに必死になっている人たちを見ていると心が洗われるような気になる。
 必死で遊んでいる人はかっこいいな。

 「日本が負けたのに悔しくないのか!」といって言いがかりをつけて、暴力事件などが起こったそうですが、それもまたスポーツ観賞の本質なのでしょうか。あるチームにコミットしないと楽しめないというのはなかなか偏狭であるようにも思えます。
 僕なんか日本が点を入れられて同点になったとき、手をたたいて喜びましたよ。「おお!これで面白くなる!」って思いました。隣にいたSCRAPのスタッフの女の子もそういっていたので、、まあ似たものが集まるんでしょうな。そのあとにさらに取られた2点こそが、ドラマのスタートなんだと思います。あの直後から、みんなが「私は前からジーコはだめだと思っていた。もっと組織的なサッカーをするべきだ!」なんて言い出しましたが、みんなでそいつらの顔を覚えておきましょうね。そして二度とそんな人間の言葉を信じませんように。例え試合前からそういうことを言っていたとしても、その勢いや温度はぜんぜん違ったはずです。「絶対にジーコはおかしい!ディフェンスが穴だらけだ!あいつを辞めさせろ!」って叫んでた人はいなかったんですよ。「おかしいかもなあ、穴あるかもなあ、別の人のほうがいいかもなあ、まあもう大会直前だからそんなこといってもしょうがないけど」っていうのが関の山だったんですよ。

 必死で遊んでいる人たちを必死で観てしまうとつまらないんじゃないかと思うのです。
 僕らは熱くなり、楽しみ、興じたり、感じ入ったりはしても、それに必死になると、スポーツというものの概念から外れていくような気もします。また、そこに加えられる批評やコメントはなるべくユーモアにあふれているべきだと思います。昨日までサッカーなんて見たこと無い人が「中田の動きがちょっと鈍かったよねー、マークがきつかったしねえ」なんて言ってることこそがユーモアです。そこで起こるさまざまなばかげたことを包括してみるのが、正しいスポーツ観賞ですよ。熱く、感じ入り、笑うことです。

 この後、サッカー日本代表チームがさらに2敗を喫して、国内のメディアがどんなふうに彼らを叩くのかを想像するともう心からわくわくしちゃいます。もちろん、ここから2勝して決勝リーグに勝ち上がったらそれはそれで面白いんだけど、その結果出される記事や報道は大体想像できます。みんながそれを期待してるんだから期待通りの露出になるでしょう。楽しみなのはみんなが期待しなかった結果になったときの露出です。おそらくほとんどの記事の最後の行は「~~といのが4年後への課題だ」みたいな感じになるんでしょうな。今の悲しみから目をそらすには未来に目を向けるしかないからなあ。

 お、そんなことを書いてるうちにブラジルとクロアチアの試合が始まりました。
 少しだけ見てから眠ろうと思います。
 明日は良い歌を歌おう。
 音がきちんとこもった歌を歌うんだ。

 僕らもまた、必死で遊んでるんですよ。

kato takao** 14/6/2006 水曜日 05:01 | Link | TB (0) | コメント(2)
2006年06月12日
そして、そのころ僕はといえば

 5周年のコメントたくさんありがとうございました。
 まさか、あんなにたくさんの人たちにおめでとうと言われるとは思っていませんでした。

 親しい友人からメールが来て、
 「おめでとうございます。自分の誕生日とかその他記念日とかは別に覚えてないのに、、自分が創り出した物の生まれた日は大切にするんですね」というようなことが書いてあり、なんかすごくうれしかった。

 昨日はライブ。
 タイバンが面白かったな。ホーン隊がいるバンドってかっこいい。また一緒にやりたいな。
 ライブの後は簡単な打ち上げ。そして、その後はハードな打ち上げ。大切な時間だった。また飲もう。
 で、今日は二日酔いの中部屋でじっとしてました。

 最近首の調子がものすごく悪い。
 肩なんてぜんぜん凝らなかったのに、最近は頭が痛くなるほど凝る。
 特に首がひどい。ライブの次の日は動けなくなるほど首が痛い。職業病なのかな。一年くらい前にひどい寝ちがえをして、それ以来ちょっとほんと首がスムーズじゃない気がする。こういう時って、どこに行ったらいいのかしら。整体?カイロプラティック?接骨院?

 まあ、いいや。

 ロボピッチャーの次のアルバムがどれくらいすばらしいかを既にもう語りたくなっている。語らないけど。いや、語れない。このすばらしさは、ちょっと今言葉にしていいようなもんじゃない。発売日は決まってないけど、まあいつかは必ず出る。もうすぐ歌のレコーディングだ。ものすごい歌を歌うんだ。

 ライブが少ない!というお叱りの言葉をいただいております。ごめんなさい。
 ちょっとぼーっとしてたら、ブッキングがなされてませんでした。あらら。知らない間にぜんぜんイベントなどに誘われないバンドになっちゃったのかしら。もしくはイベント事態が世の中で減っていってるのかな。ともあれ、世のイベンターさんたちは、今ロボピッチャーを誘うべきではないでしょうか。ライブも少ないので、集客もかなり見込めますよ。

 そんなこんなです。

 なんか変に焦点の絞れてない日記ですね。
 6年目の始まりにふさわしい。
 相変わらずふらふらと生活しております。いきます。

 では。

kato takao** 12/6/2006 月曜日 04:36 | Link | TB (0) | コメント(1)
2006年06月08日
5周年の言葉

 今日はどうしても日記を書かなくてはならないと思って帰ってきました。
 僕がこのblogを書き始めて今日で5年です。

 6年ほど前に沖縄でライブをして、そのときそのライブを見てくれた人がwebに感想を載せてくれて、僕の友人(なんと伊藤君です)がそれを教えてくれたので、お礼のメールを書いたら、返信が来て「僕も加藤さんにメールを書こうと思っていたところです」と書いてありました。
 彼が管理しているページで、BLOGというシステムを使って日記を書き出したのがちょうど5年前です。

 一週間前に出したSCRAPが二周年記念号で、それもすごいと思ったけど、この僕が5年間も日記を書き続けたなんてもう信じられない。
 自分の日記を読み返すことはほとんど無いけれど、いつか読み返すと思う。そして、自分が歩んできた時間や場所をもう一回体験すると思う。僕は未来において僕の過去と対峙することが出来る。なんて素敵なことなんだろう。

 5年前にはロボピッチャーはまだなかった。
 僕と伊藤君は出会ったばかりで、森さんとは顔見知りだったけどほとんど話したことはなかった。ありちゃんとはこの12年間の付き合いの中でちょうど疎遠になっていた時期だと思う。
 5年前には僕はある出版社に勤めていて、雑誌の編集や営業やライティングをしていた。まあ、今もしてるけどそのときはやらされていた。
 5年前はどうだったかな。今よりずっと音楽に悩んでいた。いろんな人たちが僕の音楽に意見を言って、その意見全部を100%の僕が聞いていた。正解があるとまだ思っていた。
 5年前に好きだったもののほとんどを今でも好きだ。でも、5年前には嫌いだったものを今ではそんなに嫌いじゃないかもしれない。
 5年前はハラッパ=カラッパというバンドをやっていた。そのころ見に来てくれていたお客さんは今はほとんどいない。今は別のバンドを好きなのか、音楽自体を好きじゃないのかわからないけど。ハラッパ=カラッパがロボピッチャーになったときにたくさんの人たちが僕から去っていった。みんな口々に「前のバンドのほうが好きでした」って言ったけど、僕は信じなかった。今のほうがかっこいいに決まってる。だって、今のバンドのほうが「今」だからだ。過去は過去以上のものにはならないけど、今は今以上のものになれる。未来はいつも可能性とともに語られるべきであり、過去はいつも過大評価か過小評価のどちらかで語られるものだ。

 ともあれ、この飽き性な僕が5年も一つのことを続けてこられたなんて夢みたいだ。
 このページを管理してくれているkeeponさんにはもうほんと心からの感謝を。
 www.keeponmusic.com 
 彼のHPで連載をしている人たちはほとんどやめないで継続してblogを書いている。きっとその信頼に足る人柄によるものだと思う。実は先日とあるBLOGの会社から「うちで書きませんか?」って誘われたけど、少しも心が動かなかった。この日記は、ここで書かれるから意味があるのであって、他の大きなところで書いたってなんにもおもしろくなんかない。

 この5年で。
 僕は、一つバンドを作り、4つの雑誌を創刊させ、そのうちの2つで編集長を務めた。たくさんの仕事をしたけど、音楽と文章に関係する仕事以外では一円も儲けなかった。2つの会社に勤めて、そのうちの一つはあまりよくない辞め方をした。多分100曲くらいは作ったと思うけどもうよくわからない。何回くらいライブをしたんだろう。月に2回だとしても120回だ。でも多分それよりは断然たくさんやっていると思う。ビールはどれくらい飲んだかな。東京ドーム一個分くらいは飲んだかも。ギターは一本でやってきた。沖縄には一回だけ行った。たくさんの人に出会った。何人かの人とは仲良くなったけど、それ以上の人とけんかした。山ほど悪態をついて、時々礼賛した。一回も死ななかったし、死にたいと思ったこともない。5年分はきちんと生きた。

 そんなこんなだ。

 こんなことでもないと、自分の人生なんかまとめやしないから、いい機会なので書いてみた。
 
 もし、5年間ずっとこのBLOGを見続けていてくれている人がいるなら、本当にありがとう。こんなくだらないテキストを5年も読んでくれるなんて、それはまさしく愛だと思う。
 ここ数年は見てくれている人もありがとう。時々突然更新されなくなるけどごめんね。でも、無理して書かなかったから5年も続いたんだと思うんです。
 最近見始めた人もどうもありがとう。おそらくこの日記には僕のささやかな日常や、ささやかではない妄想が綿々と書き連ねられていると思うので、過去の日記を読んでいただけたら、僕がどんな人間かがおおよそわかるとおもいます。ろくでもないけど、時々良い曲や良い雑誌とかを作るので、これからも仲良くしてください。

 さて。
 では、今日から6年目の始まりです。
 10周年まで書けるかな。
 まあ、無理なく書いていきます。
 今後ともよろしく。

 あ、ほとんど盛り上がらないBLOGのコメント欄に、「おめでとう!」って書きこんでもらうために今日の日記は書きました。うわー、台無しだね。でも書いてくれたら喜びます。

 明日はまたロボピッチャーのレコーディング、そして6/10にはMUSEHALLでライブです。
 ひゃー眠い。。
 もちろん毎日は続いていく。

 またいろんなところでお会いしましょう。
 これからも、このページともども、加藤(fromロボピッチャー・SCRAP・ボロフェスタ)をよろしく。

 では。

kato takao** 08/6/2006 木曜日 05:48 | Link | TB (0) | コメント(22)
2006年06月06日
つい先ほど

 先ほどロボピッチャーのメールDMを一斉送信しました。
 申し込んだのに届いていない方や、今後DMが欲しい!という方はinfo@robopitcher.comまでご一報ください。

 もうすぐライブだ!

kato takao** 06/6/2006 火曜日 17:51 | Link | TB (0) | コメント(0)
今日あったこととなかったこと

 本日は久し振りのちょっとゆっくりした日。
 朝からいろんなことの整理。請求書とか領収書とか。
 お昼から銀行に行って、口座のこととか振込みとか振り込み確認とか。
 午後2時くらいからは事務所の大掃除。1カ月ぶりくらいにきちんとふき掃除まで出来た。
 その他、過去の資料や作品をまとめたり、事務用品をまとめたり。

 そして夜からはSCRAPの会議。
 次号の特集について。今日の会議では結論は保留。
 7月21日のSCRAP2周年イベント「ボードゲームとドイツビールの宴」について話す。これはすばらしいイベントになると思うんだけど、なんせこんなイベント作ったことがないからなんとなく不安が先にたった発言が目立つ。でも、そんなこといってたら空間なんか創れない。とにかくやる。
 あ、ボードゲームイベントお越しくださいね。皆様。

 その後はSCRAPスタッフと少し飲む。
 アニメをみんなでみる。微調整の必要あり。もっと良くしよう。しかし、アニメを作ることがこんなに魂を震わせるとは思わなかったぜ。

 深夜0時を回ると同居人たちが帰ってきて、うだつの上がらないミュージシャントークへとクロスフェード。
 スタッフを帰した後、男三人でラーメンを食べる。うだつの上がらない未来へのトーク。
 気がつけば2:30。
 そこからたまっていた事務を2時間ほど。

 まあ、優雅な一日。
 掃除が出来たのがうれしかったな。

 明日からレコーディング再開。
 リペアに出していたギターが帰ってきて、すごく良い音がする。どんな音に録音できるか楽しみ。

 SCRAPのことを考えている。
 これまでやってきたことの誇らしさと、このままやっていくことの難しさ。
 おそらく僕はとてもシビアな決断をした。
 たくさんの人が僕の周りからいなくなってでも、SCRAPを続けていくための決断をしたのだと思う。
 僕はこの雑誌が好きで、好きで仕方ないんだ。
 なんらかの決定は、なんらかの感情を呼ぶ。
 今の切なさは忘れないけど、だからって未来を棒に振るつもりもない。

 今日はいやなことは起らなかった。
 優雅な一日でした。

kato takao** 06/6/2006 火曜日 04:52 | Link | TB (0) | コメント(0)
2006年06月05日
1stについての覚書

鮮やかでなくてはならない。
鮮烈な印象。そして余韻。
確かなポジティブさ。
ポジティブとは、ネガティブを踏まえて、汚れた手でつかむものだ。
何かを捨てないと、何かを得ることは出来ない。
それでもつかむものがポジティブ。

音楽である意味。
言葉だけではなく。アレンジだけではなく。溶け合ったところにある劇的な調和。
調和とはバランスの良いものではなく、提示されるべきすべてが過不足なくあるということ。
全部がバランスよく配置された音楽なんてつまらない。
突き抜けること。
誰も思いつかなかったことを思いつくこと。
そして、その思いつきがポピュラリティーを得ること。
未来への音楽であること。
結果的に壮大で世界的で示唆的で夢見がちであること。
高校生が夜中に勉強と恋の悩みを抱えながらラジカセやPCにしがみつくようにして聞くことが出来る音楽であること。
大学生が、将来への不安を少しだけ忘れることができる音楽であること。そして、その60分が終わった後では、また現実のつらさがやってくるけれど、前のつらさとは少し種類が変わっているものであること。
OLが日々たまった鬱憤を、このCDの中に見出すことが出来るものであること。
男性の社会人がこの社会で生き延び、勝ち組でありたい、もしくは勝ち組でなくては生きる意味がないと思うことに疑問を呈するものであること。
アスファルトにはこもっていない熱が、このアルバムにはこもっていること。
完璧な歌は歌わないこと。
調和ではなく。
剥き出しの何か。
どうしようもないエゴと、汚らしい自意識と、音楽への憧憬・嫉妬と、根拠のない自己愛。
自己愛さえ信じることが出来ない何か。
自己愛を信じていることを認めることが出来ない何か。
それを4人で叩き込んで、奇跡的に美しいものであること。
人知を超えて美しいものであること。
芸術的であってはならない。
イメージを言葉にし、言葉とイメージを音にしたものであること。
ぎりぎりのエゴを叩き込むこと。
本当のぎりぎりがどこにあるのかを、4人できっちりと認識した上で進むこと。
振り切れて、突飛で、道化で、きちがいの音楽だ。
だからこそ美しいのではなく、それなのに美しい音楽であること。
スケジュールや、事情や、状況に流されないこと。
ぎりぎりのエゴを叩き込むこと。
エゴを、イドを、性欲を、ほとばしりを。
ほとばしらないのならば、もうやめてしまおう。

僕らはぎりぎりのラインで、
自己を拡大し
誇大妄想の中でのみ創り得る
道化の音楽をする。

kato takao** 05/6/2006 月曜日 02:58 | Link | TB (0) | コメント(0)
2006年06月04日
僕らは僕らで笑っちゃう

 ボロフェスタの会議が深夜までありました。

 長い会議。
 いつまでもいつまでも海の底をたゆたっているような、終わりなんてなくて、始まりがいつかもわからない会議。
 でも、それが 必要なんだ。ボロフェスタには。
 イベントがフェスティバルになるためには、効率ではなく、ささやかな感情の揺れが重視されなくてはならない。

 音楽がきちんとここにあるって、そんな簡単なことを立証する為に、なんて僕らは遠回りをしなくちゃならないんだろう。

 もう4時を回ったらうっすらと空が白んでくるんですね。
 夏は好きだ。
 夏しか好きじゃない。
 僕は夏だけを信じてる。

 誰かが呼んでいる声が聞こえます。
 多分、空耳だろうと思う。
 この家には僕一人しかいなくて、しかも今は朝の4:47だ。だれの声も聞こえるはずがない。
 それでも、僕は、その声に答えたくなる。そして答える。
「すいません。今忙しいから後にしてもらえますか?」

 混沌と狂気の夢の中で、真夏に降り注いだ小雪が、うっすらと砂浜を埋め、僕らは愛を語りながら殺し合い、美しい花を愛でる為に生ゴミを捨てる。
 
 美しい服を着ている人や、かわいらしいものに包まれている人は、そのために犠牲になったものを知ってるのかな。


 知らないなら

 お気の毒に。

kato takao** 04/6/2006 日曜日 05:53 | Link | TB (0) | コメント(0)
2006年06月03日
飛んでいくよりも、歩いていくほうが早いですよ

 告知を2つです。

 まず、みなさんご存知のとおり、6/10にMUSEHALLにてライブをいたします。
 この日はもうあれですよ。ロボ対決ですよ。日本中のロボが集って戦うんだと思いますが、まあ、今のところ参戦予定は、ロボピッチャーとロボッツだけです。しかも他のバンドはロボとは関係ありません。

■ 2006/6/10(土) 京都・MUSE 
ROBOTS presents “Greatest delight” Maxi single 先行発売ツアー
【出演】ROBOTS / TRIBECKER / MOTORS / ロボピッチャー
【時間】open 18:30 start 19:00 (出演は3番目、20:30頃の予定です)
【料金】\2,800(adv) \3,300(door) +drink
【info】KYOTO MUSE 075-223-0389 http://www.arm-live.com/muse/kyoto/index.html

 これを逃すと当分の間ロボピッチャーは見れなくなると思うので、ぜひぜひお越しください。
 しかし、なんでこんなに急にライブが減ったかというと、現在絶賛レコーディング中で、ライブの予定を入れるのをすっかり忘れていたからです。すまん。7月8月はもうまったく関西でライブの予定がありません。よかったら誰か誘ってください。

 そして、もう一個の告知はなかなかレアですよ。

 ロボピッチャーのことをあまり知らない方のために1から説明すると、この日記を書いているのはロボピッチャーのギターボーカルであり、さまざまな雑事をこなしている加藤なのですが、加藤は京都でSCRAPというフリーペーパーを出しております。
 で、そのフリーペーパーで今年の2月に「これがほんとのアニソンじゃい!」っていう特集を組みました。
 それはどんな企画かというと、簡単に言うと「誰も俺たちにアニソンを作ってくれって言ってくれないから、俺たちで勝手にアニメを作ってそれにアニソンをつけよう!」というものでした。で、その熱い思いに賛同してくれたキセル、ヤベミルク、Limited Express(has gone?)と勝手に作ったアニメに勝手にアニソンをのせて、しかもCDにして販売するという無茶な企画でした。もちろんアニメなんて作れやしないから、アニメの企画書だけ作ってそれにあわせて適当に曲を作ったんですよ。

 そしたら、そのフリーペーパーを見た人たちからさまざまな問い合わせがあり、なぜか本当にアニメまで作ることになってしまいました。
 僕は、脚本を書き、大まかなイメージだけ作り、あとはSCRAPのデザイナーにぽんっと任せていましたが、先日どうしても声優が必要になったので声優デビューまでしました。自分よりうまくやれるであろう人を思いつくことが出来ませんでした。ちなみにその録音はロボピッチャーのキーボーディストにしてMCなども担当している伊藤忠之さんにしていただきました。ありがとう。

 そんなこんなで出来上がった作品がなんと発表されます。
 6/14に大阪で。
 6/29に東京で。
 詳細はこのページのショートショートムービーフェスティバルのところをご覧ください。
 http://www.europe-kikaku.com/

 大阪には僕も駆けつけます。
 もちろん曲はロボピッチャーがやっています。
 脚本と声優も加藤です。

 あのですね、こんな風に書くとまた「ああ、加藤が変なこと始めたなあ。相変わらず踊らされてるなあ」とかみなさん思っておられるでしょう。
 しゃーらっぷっ!
 この作品ほんとにすごいっすよ。たった1分の作品ですが、魂のこもり方がはんぱじゃないっすよ。アニメってな、アニメってな、ほんとにほんとにほんとに作るの大変なんだよーーー!!!

 まあ、とはいえ、僕は大まかな流れと脚本を作っただけなので実作業は15分程度なんですが、SCRAPのデザイナーさんは大変苦労されていました。
 てなわけで、よかったらふらりと遊びに来てください。ほんとは東京でのときも行きたいんですが、時間が合いそうになくてあきらめかけています。ああ、でもなんとか行きたいなあ。

 僕は人に「なにやってるんですか?」と聞かれたときに「えーっと、音楽と編集とライティングをやってます。あ、あとイベント制作とかも」といっていたのですが、これからはそれに声優とアニメディレクターの肩書きもつけなくてはならないかもしれません。

 ま、そんなこんなです。
 毎日いろんなことが起こる。
 小さいことも大きいことも。
 イメージを丁寧に言葉にしていって、そこから何かを創っていきたい。
 その結果生まれるものがなんでもかまわないんだよ、俺は。

 しかし、この年で願ったわけでもない声優デビューを果たすとは面白人生だぜ。
 しかも、自分の書いたセリフを、自分でキャスティングした結果自分になった。
 
 こりゃ、死ぬまでは死ねんな。
 おもろい。

kato takao** 03/6/2006 土曜日 05:45 | Link | TB (0) | コメント(2)

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