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貨物列車に乗って海を見に行く。

昼にテレビを見ていたらそういう話に出くわした。見た人いるかな。かなり昔からNHKでやり続けているあのアメリカのファミリードラマだ。オープニングで大きな草原を女の子が走ってくるあれだ。

好きで見ていた記憶はあんまりないが、ストーリーはよく覚えている。見ているとなんとなく思い出す。なかなか白黒つけがたい複雑なテーマなときも結構ある。おもしろい、と最近思い始めた。かも。

今日のお話しは、白血病にかかってしまったディラン少年が残された人生でなにをしたいか、というこを考えた挙げ句、貨物列車にのって海を見に行くという話だった。それを助けたのがローラとローラの弟(名前忘れた)。最初の駅で「父さん」に連れ戻されそうになるがアルバート(父さん)は結局子供達に説得されて一緒にカリフォルニア(サンフランシスコ)まで無賃乗車していくことになる。

初めて知ったのだけど、あの大きな草原の中にある小さな家はミネソタにあるのだ。ミネソタ州といえば真ん中よりちょっと東よりくらいだから海までかなり遠い。でも地図で見たら西海岸まで行かなくても五大湖の大きいのがすぐ近くにある。まあそんな意地悪はいいとして、ヤフー.comのドライビングマップによると2062マイル(3300kmくらいか)で車で37時間と44分かかるそうだ。遠いな。蒸気機関車だともっとかかるのか?

サンフランシスコの町の教会?(missionっていうのはなんて言うのだ)でスープを施してもらって、出口にいた人が海岸まで行くというのでその馬車に乗せてもらう。海を見たディラン少年は「空と海が繋がっている、、、」と感動する。乗せてくれた人が新聞記者で記事として紹介させてもらう代わりに帰りの汽車代をくれる。

あの時代「貨物列車にのって」どこかに行った人というのはきっとたくさんいたのだろう。若いボブディランも何かのビデオで乗っていた。キーポン少年も駅の反対側に止まっている貨物車を見ながら、友達とこれ乗れるよねー、などと言ったりしていたけどもちろん乗るに至ったことはない。

人生の中でこの「貨物列車にのる」気持ちで旅立つことはきっと必要な過程だと思う。ほとんどの人が大なり小なりこの旅立ちを経験していると思う。僕も思い起こせばキーポン青年はそんな気持ちで九州に行ったし、オーストラリアに行ったし、バードマンハウスを作り始めたような気がする。でも歳をとってくるとなかなかそんな気持ちにはなれなくて、今日のドラマを見てまたなにか「貨物列車にのる」ような気持ちでなにかやってみたいな。と思ったわけです。そういうことです。


そういえば僕がシドニーで誕生日を迎えたとき、同居人のおじさんと女の子が食事をおごってあげると連れ出された。安くていいところがある、と連れて行かれたところが「mission」だった。幸か不幸かその日はお休みだった。二人は残念そうに僕をとなりの中華料理屋につれていってくれた。chicken laksaという当時の僕のメガヒット大好物ヌードルをおごってくれた。


トリプルJ聴いてます。土曜(日曜)のこの時間はテレビとシンクロした「rage」という番組をやっています。テレビではクリップが流れます。まったくDJのいない垂れ流しカウントダウン番組で土曜の夜12時に始まって日曜の朝9時に1位の曲が終わる。

あー懐かしい、ちょっと散歩して寝よう。
Have a happy sunday!

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