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「ダメ人間の話の続き」

昨日今日と久しぶりに古本屋へ行った。この前も書いたけど僕は沖縄に来てめっきりと本を読まなくなったので、九州にいた時みたいにやみくもに本を買わなくなった。最近このページを作っているので生活のめりはりがあまりにもなくなってきてしまい、なにか楽しく読めるものがほしいと思って古本屋に行ってみた。自分の作っているページを見ていると、いろんなできてない部分ばっかり見えてしまい、果てしなくやることが出てきてしまう。性格上ほってはおけないのだがすぐにはやらないので、ちょっとダメな気分になる。たまには違うことをしないとね。しかし昨日買ったアメリカ人の小説は1ページも開かずに手に持ったまま眠ってしまっていた。

もすこし話をそらすけど最近は小説を読もうなんて気にどうしてもならない。たまに本屋に行っていつも探しているのは漠然と「おもしろい旅行記」、さらに漠然と「一昔前のおもしろい旅行記」です。時代は19世紀終わりから20世紀半ばまで。まだジェット飛行機が生まれる前の時代。別に飛行機が出てこなくてもいいのだけれど、冒険っぽくてなおかつその人の生き様をどきどきしながらいっしょに辿れるようなやつ。どう考えてもサン=テグジュペリのイメージですが、他のものがなにかあれば。と思っています。なにかオススメしたいものがある人はgbookかメールしてください。注文してまではきっと読まないですが、古本屋で見かけるような偶然があったらきっと買うでしょう。また持ったまま眠るかもしれませんが。

今日買ったのは雑誌です。アメリカを代表する雑誌の日本語版、1987年の春に発行されたもの。NTT株の話など書かれてあってなかなかおもしろい。僕が雑誌を買うのはホームページのレイアウトとかの参考になるものがないかなという下心で買うことが多く、今日もそうでした。一昔前の雑誌とかかなり昔のなにかの教科書とかが目新しくていいです。使われている絵がいい。

そして(短い)本編に入ると、その雑誌に世界の坂本龍一さんのエッセイが連載されていました。表題は「papa坂本の、食の倫理感覚」というもので子供の食生活から日本の家庭崩壊へと続くお話。そこで見つけた一文。

「アーティストというのは、ある意味では欠陥人間だ。欠陥があればこそものを生み出せる、といってもいい。」

「ダメ人間」ではなく「欠陥人間」だったのだ。世界中の欠陥人間のみなさん。がんばりましょう。あなたなら何かを生み出せる。僕もがんばるよ。
という短いお話でした。

しかし、坂本さんの言葉は

「ただし親としては子供たちになるべくノーマルな環境を与えたいと思っている。」

と続いているのでちょっと注意。

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