ヨーロッパの夜は明るい。5月のアムステルダムの日が暮れるのは夜9時くらい。目的地への到着が遅くなってもまだ明るくて人の通りが多かったりたりするのは地味に嬉しい。
バスは北の方のちょっと外れた駅に到着。市内の電車のパスを買うべく構内の窓口に行ったら、それは外のスーパーで買ってくれと言われる。世界的な観光都市だし英語もみんな普通に喋る。
台北MRTの文湖線の車両みたいな小さい車両の電車でホテルへ。今回の旅行で唯一の普通のホテル。駅の直前で大きなスタジアムが目に入る。どう見てもサッカースタジアム。調べるとアヤックスの本拠地だった。さらに調べると翌日にヨーロッパリーグの準決勝だった。ヨーロッパのスタジアムで試合を見てみたかったが、たぶんチケット取れなさそうだしたぶんひとりで行くことになるし、ちょっと思っただけでやめた。
ホテルは超合理化が進められたほぼ無人ホテルだった。入り口の狭い部屋にチェックインのための機械の使い方を教える人がひとりいるだけで他は誰もいない。鍵も画面の横の箱に入ってるのカードを1枚選んで自分でスキャンするとそれが鍵になる。帰りは箱に返す。いさぎよい。
翌朝、小雨の中、スタジアムを横目にちょっとだけ走る。最近流行りのホテルやモールが併設されたタイプのスタジアムだ。駅もすぐそばだし確かに便利。スタジアムだけじゃなくて大きなコンサートホールもある。
市内をブラブラして昼過ぎに帰ってきた。フォーがうまかった。スタジアムの前の広場に少しずつ人が集まってた。簡易のオープン型小便器がちらほら設置。夜はライブを見に行くことにしてたので一休みしてから再出発。
外に出るとちょうど試合中、ちょっとだけでも雰囲気を味わうべくスタジアムのすぐそばまで歩いてる途中にホームチームに点が入ってそこらじゅう大騒ぎになった。おもしろい。屋台でおみやげのバッチだけ買って帰る。
ライブはほぼ会場の見た目だけで選んだだけあって、会場がものすごく良かった。建物に入ると普通にパブで、奥に赤いカーテン。カーテンの向こうがステージになっていて、開場時間になるとカーテンが開いてステージを通って客席にぞろぞろと入る。
イリノイから来てたガラガラ声の若者の弾き語り。若くてまだ自意識過剰なお年頃な感じ。
終わって夜10時過ぎてたのに異様に腹が減ってたのでポツンと開いてたケバブ屋へ。ヨーロッパには「貧乏人はケバブ食え」ということわざがあるくらいケバブは安くて大盛りで助かる。(そんなことわざはないけど)
深夜にホテルの駅に戻ってきたら広場がゴミだらけだった。例の小便器は何の液体かわからないが周りが水浸し。ゴミはほぼハイネケンの緑の空き缶で、誰も最初からゴミ箱に入れようなんて一瞬も思ってないのがひと目でわかるくらいの密度でゴミだらけだった。街なかはゴミもなかったし、たぶん試合がある日は捨てていいことになってるんだろう。そうとしか思えない。
2泊3日でいろいろ食べた。生臭い魚、自販機のコロッケ、コーヒー&ケーキ、ミントティー、コンビニのサンドイッチと果物。果物は熟れた小さなりんごだと思ってかじったら桃だった。
コンビニのコーヒーの入れ方がわからなくてマゴマゴしてる時に、後ろにいた人に「お先にどうぞ」って言ったら「電車まだ来ないからいいよ」とニッコリ笑ってくれて和んだ。場所の印象はこういうので結構決まる。
オランダは自転車が偉い。自転車専用レーンが街中にあって頑丈なママチャリみたいなので運河の周りをみんなすごいスピードで走ってる。自転車レーンを歩行者が歩いてると迷惑がられるし、レーン以外で自転車乗ってると警察に注意される。
駐輪場も巨大だった。日本の駐輪場にはなぜ自転車のメンテ屋が併設していないのだろうか。
そういえばデカトロンという、フランス系のスポーツとアウトドアのお店がホテルと同じ建物にあって、あまりの安さと品揃えになんか興奮してしまった。どれも中の上くらいのものだけど異様に安い。ユニクロが初めて出てきた時と同じ印象を受けた。乗馬グッズまであった。
折りたたみリュック(3つ)とパンツを購入。リュックはその後の旅行で活躍することとなった。
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