世界一周する、ってこと

友人の弟（30過ぎてふらふらしてる男）が「世界一周したい」と言い始めたらしいのです。でそれを聞いて、世界一周って言葉は本当にテキトーな感じがしていいなあ、と思ったのです。そのコトを言ったら無関心な取り巻き達から笑われる類のセリフ。漫画で言うところの「俺、海賊王になる！」のような感じでしょうか。

あまり時間の制約がない状況で本当に世界一周しようと思ったら永遠にルートがあります。その詳細に考えを及ばせた時、当たり前だけどいろんな一周があるってことに気づくと思うんですよ。「世界一周する」っていうことは「一周する」ことがメインテーマではなくて、どことどことどこの国に行く、っていうことを「選ぶこと」がテーマだと思うんです。

つまり、なんだ。つまり、えー、それだけです。それだけ。

で、世の中に転がっているそういうテキトーなフレーズに向き合い、それに具体的な段取りを与えて進めていくヒトを見ると素直に「カッコイーなあ」って思います。「俺、人類初の宇宙海賊になる！」って言った時に大笑いした奴らを最後には見返しましたー、みたいな風になればサイコーですよ。そういえば、この前ローカルテレビで「沖縄にF1を誘致して国際通りにF1カーを走らす、ということも考えていいと思うんです」って言ってたヒトもいたけど、そういうのを聞くと「がんばれよー！」って思います。決して皮肉ではないです、はい。

ちなみにその友人の弟はお金を貯める段取りさえまだしていないらしいです。まあでも先のことは誰にもわからないぜ！がんばれよー（会ったことないけど）。