普通の沖縄

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沖縄について書かれている本は星の数ほどあるけれど、そういうのを読むたびになんかおおげさに書かれている印象を受ける。今日本屋で立ち読みしたこの本は今までで一番普通の沖縄が書かれている気がする。読んでいて素直に頷ける感じ。

書いている人を知っているからそう思うのかもしれない。知っていると言っても一方的に僕がちらちら見かけているだけで、その人は僕のことを知らない。飲み屋でたまに見かけるにいちゃんくらいの印象しかないはず。挨拶くらいはしたことあるけど。

そのおじさんはぱっと見、普通のおじさんなんですよ。友人がやっている那覇の居酒屋に行くと大抵いる。聞くとほとんど毎晩来ていてそれもその周りのお店全部に顔を出しているらしい。ちらほらと耳に入ってくる話は、沖縄の貴重な祭司の音声記録を持っているとか、沖縄豆腐の第一人者だとか、筑紫サンと友達だとかまあいろいろ。さらにそのどれもが一朝一夕では真似できない、年月の積み重ねの所業ばかり。

沖縄のおじさんたちはシャチョーさんとかでも全然威張らない人がたくさんいるから、飲み屋で何気なくすごいひとと同席していたりすることがある。周りの人が気をつかって紹介するからいつかはわかってしまうんだけどね。とういことで沖縄のおじさんが普通の沖縄を普通のテンションで伝えているこの本を普通の沖縄を求めている方にお薦めします。

沖縄 時間がゆったり流れる島

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