ライオン

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昨日の夜は横になった途端に鼻がガチンと詰まってしまった。あまりにも息苦しいのでとうとう起き出して暖かい紅茶を飲むことにしました。適度に冷ましたアールグレイ茶を口いっぱいに含んで鼻らへんを暖めようとしたら息できなくて死ぬかと思った。ふう。

無理して鼻を吸うと頭が内側から引っ張られた状態で止まるのですよ。ちょっと頭が小さくなっているような気分。誰か穴開けて空気入れてくれー、という感じ。そのままにしていると鼻の奥の方で「ちう」という微かな音がして少しずつ気圧のバランスがとれていきます。「ちう」って言っても本当に少しずつしか抜けないので結構イライラします。鼻吸わなよかったって後で思います。

僕もクリモチック同様、夢をたくさん見ました。今年の風邪は夢を見る風邪なのです。今朝などはもう少しでライオンにやられるところでした。

物語は焼き肉で有名な大阪は鶴橋駅の階段から始まるのです。街へ降りていく階段をあと7段くらいで降り終えるところで、後ろから降りて来た小柄な男に絡まれました。今思えばその人は僕がたまにお世話になっている会社の社長なのですが、夢の中の僕はそんなことはわからないのですよ。とりあえずぶっとばして街に行こうと思い彼の方に向きなおった瞬間、彼はひらりと飛んで階段の下から1番目の段に着地したのですよ。

階段の下ではなくてせまい1段目に優雅に着地した身体能力に僕は驚き、「こいつやるな」と身構えました。僕がじりじりと下に降りて行くと彼もじりじりと後退していきます。二人ともすっかり階段を下りてしまって道で向かい合っていると、道端の赤ちょうちんの店から暖簾をわけてライオン(金色)が出てきました。彼は袖を切り取ったGジャンを素肌の上に着ていました。髪は短く切った金髪です。日焼けした肩の筋肉は盛り上がり、Gジャンの胸元からは筋肉で割れた胸が見えていました。どうやら彼は小柄な男の兄貴分のようです。どうも機嫌が悪い様子。

こえーーー。僕の本能は「こいつには勝てない」と一瞬で判断を下し、一生懸命世間話をし始めたところで目が覚めました。夢だということに気づいてクスリと笑った瞬間にまたすぐ眠りに落ちましたとさ。

ちう。

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