トラックバックの終わりの始まり

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ブログは素晴らしいツールだと昔から言い続けていた僕ですが、こんなにもブロッギーな世の中になるとはまったく思ってなかった。でもひとつだけ言いたい。

トラックバックはそのうち誰も使わなくなる。

なぜなら正しい使い方を知らないヒトが結構いるからです。例えば、僕が「ピスタチオの殻に描かれた似顔絵」ついてここに書いたとします。で、僕ではない誰かが「ピスタチオの殻に描かれた似顔絵」について書いたとします。するとその僕ではない誰かが、「そうだ、自分と同じテーマで書いてるヒトにも自分の書いたことを知らせてあげよう」って思って知らせる。トラックバックピングを送る。もちろん興味がありそうな他のヒトビトにも送るのを忘れない。だって簡単だから。

で、僕は僕の書いたモノにリンクが張られたことに気づくのですが、正直言って他人が「ピスタチオの殻に描かれた似顔絵」についてどう思うかなんて僕には全く興味がありません。逆にこの世の中のほとんどのヒトは僕が「ピスタチオの殻に描かれた似顔絵」についてどう思うかなんて興味ないはずなのですよ。興味ないヒトに「興味あるでしょ」って送ってくる行為の代表的なモノがスパムメールというやつですよ。これといっしょです。ただ違いはそこに悪意がないということです。

だって大手ブロッグ提供サイトの「トラックバックとは?」のページにもそうやって使ってくださいって書いてあるくらいなので罪悪感なんて生まれようがない。というか悪いのは間違って伝えているその大手サイトであってそのヒトは全く悪くない。憶測ですが、こんなふうになってしまっているのは日本だけだと思います。トラックバックが生まれたアメリカではあり得ない価値観だと思います。

今は物珍しさでこの行為が「いやいや、どうもどうもー」って感じで行われているけど、慣れてくるとうっとおしいだけになると思います。でうっとおしくなるとみんなトラックバックを受け取らない設定にし始めます。他に防ぎようがない。でトラックバックは終わるのですよ。たぶん日本だけね。

僕や普通のヒトが興味あるのは「ピスタチオの殻に描かれた似顔絵について自分が書いた話についての話」ですよ。つまり僕の考えに対して書かれたお話。アンチでもプロでもどっちでもいい。

トラックバックっていうのはですよ。するためにやるもんじゃないのです。他人のウェブログを読んだり見たりして、自分のウェブログ内でその出所を明らかにして紹介とか考察したあと、それをそのヒトに知らせるためにやるものです。「あなたの考えや知識を流用しましたよ」っていうお知らせです。例えば以上のことを読んで「『そら違うやろー!』または『その通り!』って意見を書きましたよー」っていうのを僕に知らせる時に使うべきなのですよ。

そうしないと使うヒトがいなくなってしまいますよ。というお話しでした。ふう。

で、余談ですが、例えばkeeponmusic.com内でウェブログしてるヒトがライブの打ち上げとかで友人から「おれもウェブログ始めたからよー、今度試しにトラックバックやっとくわー」とか言われていたりする。で僕はそのことをもちろん知らないのでその関係ないトラックバックをどうするか本人に尋ねることになるのですよ。友達同士ならもうなんでもありだからねえ。ブログというのはそれほど個人的にぶんぶん使える素晴らしいツールなのでした。

Comments and Trackbacks

8 Comments

キーポン、トラックバックについて解りやすく教えてくれてどうもありがと〜!!

何が何だかさっぱりわからなかったから、あやうくコメントに対するレスとして使ってしまうところだったのよ〜。(^^;

うんうん、確かにうちのHPにはあんまり必要がないみたいだわ。

スパムメールとか来ちゃっても嫌なので、うちは受け取らない設定にしてみようかと思います。

ほんとにほんとにありがとぉ!!

あらら、ありさっち、どうも。

きっかけはありささんでしたが、

まさか読んでるとは思ってなかったです。

広告目的のスパムトラックバックというのは

お目にかかってないですね、今のところ。

そのうち確実に出てくるとは思いますが。

よく分からんけど、引用に使うのが本来の使い方って事?

同じ内容のエントリーならリンクでいいだろ?って事?

トラックバック一回も使った事のないや。

リンクしたことを相手に知らせるために送るもの、かな。

ここに全然わかりやすい説明が↓

http://e-words.jp/w/E38388E383A9E38383E382AFE38390E38383E382AF.html

同感です。わたしもすごく不満でした。

トラックバックはコミュニティーをインナーにしてしまう機能だと思う。他人のポストにコメントする勇気は必要ですよね。。。しかし、日本でweblog流行った原動力はトラックバックでしょう。web日記とどこが違うの?という疑問はこんなあたりに答えがありそうに感じます。

確かに「コメントする勇気」というポイントもありますよね。

さらに、自分が書いたモノを知らないヒトに一方的に送ってまで読ませる自信、というかその価値観。僕はそれに違和感を感じます。

初心者です。

track-backされているのだけど、トラックバックのやり方がわからない。

一応、検索サイトで検索したんだけどスキルが低いので

イマイチ理解できない。

仕組みはわかったけど具体的な使い方が理解されていません。

教えていただけるとありがたい。

サイトを見るに、ばりばり使いこなしているようにしか見えませんが。

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