変わるセンス

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この前かりゆしウェアを買った話をしました。服に限らず「欲しい!」と思って見ているといろんな角度から眺めるようになって、その欲しいモノのいいところを探そうとします。例えば「この柄はおっさんくさい。けどそんなにおっさんでもない自分が着れば案外おもしろいかな?」とか「これは自分には派手過ぎる。けどもうそんなに若くない自分が着れば案外おもしろいかな?」とか、こういった考えの流れが生まれます。

年をとってくると着るモノが派手になるのは、自分の若くない部分を派手さで補いたいという気持ちから来るんでしょうね。普通に言えば「若作り」というやつです。(とても普通だ。)

昨日バイト先でかりゆしウェアをもらいました。うちのタンスに眠ってたんだけどサイズが大きすぎるのでもらってほしい、ということでした。防虫剤の強烈な匂いがしました。柄を見て、これはちょっと観光地っぽすぎるデザインだなあ、と思ったのですがまあ上に書いたような思考の流れがあって、もらって着ることにしました。

早速家に帰って洗濯して部屋の中に干しました(梅雨入り!)。柄をまじまじと見ているとどこかで見たことがあるような気がしてきました。そういえばこの前買った時にこの柄でもいいかなと一瞬思ったやつがこれだったような気がする。だったらラッキーだなあ、とこっそりひとり笑いしつつ、自分の他のかりゆしウェアと見比べるために僕の数少ないコレクションを見ていたら、まったく同じモノが出てきました。

あれれ?と思って並べてみると、完全にまったくすべてが瓜ふたつに同じモノでした。サイズも作った会社も。で思い出しました。去年の今頃、同じヒトから同じモノをもらっていたのでした。その時は「この柄は着れんなあ」ってすぐにタンス入りさせたんでした。彼女の家のタンスにはこれがあと何着あるんでしょう。この調子だと僕がじいさんになる頃には僕の持っているシャツはこれだけになって「あの大きなおじいさん、いつも同じシャツ着てる」と近所の噂になるかもしれません。

それにしてもヒトのセンスって変わる。

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