久しぶりに本を読んだ。
「夢の島」という本。
5年くらい前に買った。
おもしろい物語でした。
もしかして「コンクリート=非人間的」というのを定着させたのはこのヒトじゃないのか?
前も書いたけど、コンクリートそのモノは僕にとっては粘土とおなじで「非人間的とか非自然的なモノの象徴」みたいなイメージはない。ないけど東京のようにヒトでいっぱいの大都市が僕に与える嫌な感じは間違いなく存在する。何がそれを僕に感じさせているかというと、それは決してコンクリートから来るのではありません。それは因果関係の不透明さから来ます。あと不自然なまでのヒトの多さ。
この僕の言う因果関係というのは「最近は近所付き合いというものがない!」ということではなくて、なんであんなにたくさんビルが建っているかわからないということです。なにが発端で誰がカネ出してどこの誰が型枠作ってどこの誰が地上30階の高さにコンクリートを流し込んだのか?セメントの原料はわかっても、ビルが建つ理由がわからない。そもそもなんであんなたくさんのヒトがいるのかわからない。
わからないというのは嘘です。
本当はその仕組みはわかっている。わかってるんだけどヒトの持っている動物的な気持ちの部分ですんなり納得できてこない。だってどんな道具渡されたって自分一人じゃ新都庁はおろか3階立ての鉄筋コンクリート住宅だって造れないでしょ。ある意味ヒトの理解を超えた環境だと思うわけです。で、わからないと「不安」になる。わかろうとするタイプのヒトは結構辛い。
Comments and Trackbacks