長い散歩の途中
目指すは丘中腹の幹線道路。方向感覚にはかなり自信がある。距離感覚はあまりない。僕のバイクはあの道をさらに登ったところにある。山あり谷ありのサトウキビ畑をざわわと歩いていました。歩いたことのない道、この道はいつか来たことのない道。上の方に行かなければならないので畑の中の坂道をてくてく。行き止まりでした。あともう少しで上の幹線道路に出られるというところでヒトの畑(フェンス付き)に突き当たりました。無念で一本道を引き返す途中、その畑の持ち主らしいヒトとすれ違いました。長い間向かい合って歩いたのが少し気まずくて僕は会釈をしました。ナビィの恋の恵達と同じ格好をしたおじぃ。モノをとってあげて渡すときの「ハイ」と同じイントネーションで、「おい」と、ワンテンポ遅れて返しました。体が少しビクッとしてしまいました。さらに一本道を戻っているとさっきのヒトとまったく同じ服装をしたおじぃが。素手で土をいじっていました。「にーさん、道間違えたね?そこを入って左の路地を行ったら抜けられるよ」と親切に説明をしてくれる。「ありがとございます」と言って路地に入る。路地に入る瞬間「こっちは抜けられないの?」とおじぃに尋ねる新人の声がした。
なんの意味も含みもメッセージもオチも不思議もない話をたまに書いてみようと今日思いついた。ちょっと脳味噌がほぐれる感じがする。意味も含みもメッセージもオチも不思議もない話だけになにを書けばいいのか迷う。迷った挙げ句に出てくる話というのは本当はなんかしら意味があるんだろう。今書いてみたのもきっと意味ある(ある意味ね)。そこをさらにがんばって、読んだヒトが「内容は完璧にわかるんだけど意味が解らない」という究極のやつを書いてみたい。
これでいいの?
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