物干し選手権

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物干し選手権

あくまでも物干し、洗濯ではない。

今洗濯中です。2回目。

洗濯するの好きですか?僕はやり始めたらなかなか集中してやるのだけれど、なかなか始めない。自分では好きな部類に入れている。つもりなんだけど、きっとそんなに好きではない。嫌いではない。いやどちらでもない。少し面倒くさい。できればやらないで人生を過ごしたい。(もしくは一家庭の洗濯だけしてればいいようになりたい)

まあいい。

僕が洗濯行程のなかで唯一好きだと断言できるのが[干す]こと。自分の中でかっこいい干し方があって、最終的な見栄えがかなり重要。無造作に干された洗濯ものを見るとちょっと嫌な気分になる。

シャツ。
できればハンガーにかける。前ボタンは必ず留めること。よれた襟は必ず正しておく。ハンガーがなければ洗濯バサミをどこにつけるかが重要。これはむつかしい。アイロンを持ってないので皺を最小限にする干し方を素材や袖の長さから考える。これに関しては僕もまだ修行中。

ズボン。
折り目がどこに入るか。出来上がりを想像することなしに干すべからず。

Tシャツ。
できればハンガー。でも大抵ない。でも折り目がすぐ消えるのであんまり気にしない。ただ両端を引っ張らずに洗濯コード沿いに皺ができるのは不可。

パンツと靴下。
各自好きなように。自分が一番美しいと思うカタチをイメージすることが大切。

配置はバランスよく。見本は洗剤のテレビコマーシャルに地味に映っている感じ、もしくは[大草原の小さな家]の開拓民風で。

まあいいよ。

実は干すのもめんどくさい。純粋に干すだけならどんなに楽しいことか。できれば脱水まで終えたものを物干し場にあるテーブルのようなものの上に種類別に並べて置いてほしい(ハンガーといっしょに)。脱水直後だと皺になっているので適度にほぐしておいてもらって自分のタイミングでいつでも始められるようにしておいてもらえればなおよい。

そういう競技があったとしたら、僕はなかなかのアーティスティックポイントがとれるのではないかと思っている。僕にはそういった種類の自信が満ち溢れている。

ああ、いい姑になれそう。

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