人魚のおっぱい
元気ですか。沖縄(本島中南部)ではひさしぶりにしつこい雨が降っています。ずーっと雨降ってなかったから静かで気持ちいい。雨の音が聞こえてくる方が静かな気がします。タイミングよく車が直ってよかった。
先週末、また人魚のいる海岸に行って来ました。なかなか飽きの来ないショッピングモールの前のいつものビーチでまた弁当食べてぼーっとしました。隣の、やたら安い靴屋で180円の布団叩きと、靴下3足(1ペア80円!!)を買いました。モールの農園コーナーでブロッコリーの苗を買いました。先々週は島とうがらしの苗を買いました。買って一週間たったころ、ある朝そいつが緑色の小さなトウガラシをぶら下げているのを見つけました。いつが食い時なんだろう。
人魚も相変わらずそこにいて、相変わらずの怖い顔でセクシーポーズを決めていました。人魚の体はところどころ欠けていて、でも欠けていると言っても表面が剥がれている程度でミロのビーナスみたいに手がもげているとかいうわけではありません。でも白ペンキが剥げたところから錆色の水が流れ出た跡がいくつかあってちょっと可哀想な感じです。
そこへ中学生のような子供っぽさのバイトのにいちゃんがやってきました。バイトの兄ちゃんはどうやらセメントの入ったバケツを持っており、丁度今から人魚の修復を始めるところのようです。で、僕は前から思っていたのですが、この人魚のおっぱいはやたらテンションが高いのです。実は海辺とモールの境目辺りにもう一匹(ひとり?)人魚がいます。こいつのおっぱいもなんかテンションが高いのです。コンクリート並に固そうなのです。固いのです。
つまりこういうことです。
今までこの人魚を修復してきたのは歴代の地元高校生バイトだった。経験不足の否めない歴代学生達が一生懸命想像力を働かせた結果、若さゆえに力がこもってしまった。そしてその力はカタチとなって表現された。というわけです。
これある意味すごい前衛的な気がしない?いや、逆にある意味素朴なのか?素朴度的に見た場合、ミロのビーナスより勝るんじゃなかろうか?これはすごい。
バイトの兄ちゃんが修復し始めたおっぱいは、コンクリートの灰色のせいでペンキが塗られるまではまだらです。白ペンキで新しくなったころにはわずかに大きく、わずかに固くなっていることでしょう。
とてもいい話でしたね。
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