コンビニのお菓子コーナーを見ていたら、昔行ったことのある、とあるお店の写真がポテチのパッケージに使われていた。懐かしいなあ。僕の友人の中で唯一僕よりも背の高い友人であるケンザブロウが連れていってくれたお店だよ。自転車漕いで雨の中。30分くらいかけて。
さらに体半分雨に塗れながら30分くらいあの歓楽街のなかのあの暖簾の前に並んだんだよ。(だんだよ?)それでうまかったらよかったんだけど、どんなに旨い店でもめったに待たない僕が、友情の証に待って食った食事のなかで一番おいしくなかったなあ。いや、懐かしい。
さて、伊江島の話
僕は黒い壁と黒い天井の部屋はあんまり好きではないのだけれど、その日のためにライブハウスに生まれ変わった島のプールバーは背伸びも無理もないすばらしい会場でした。
映画「ザ・コミットメンツ」で見た、公民館でのヘロイン撲滅ライブに近いものがあったなあ。
内地では考えられない数の、子連れのオーディエンス(ほとんどが若いお母さん)が12時近くまで楽しそうにうろうろしていたよ。みんながみんな音楽を聴きに来ているわけではなくて、でもだからと言って楽しんでいないわけではないのは誰が見てもわかる。
ジョニーさんへの幸せのアンコールが終わり楽屋に戻る。楽屋のソファは幸せに眠る子供たちで占領されていた。
島中に貼られた手作りポスターの魔法の力がまだまだ結構強く、なかなかの影響力を持っている。そんな広さの(狭さの)社会。ちょろっと来て[いいね、いいね]と褒め殺してすぐに帰るしかない町から来たヒトビトに、病気のように熱を出させてくれる。
ああ、僕の熱はまだ冷めないのだけれど(日焼けもしたしね)、一生懸命語る僕は、語れば語るほど嘘臭くなっていく気がしてちょっと悲しい。
これはもしかして[夏の終わりの始まり]というやつか。
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