「いいよ」って言われたらどうしよう

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最近遅ればせながらあのオンライン本屋のアマゾンでいろいろ本を見たりしています。昔からあるだけあってなかなか進んでいる。ひとつの本を見てると下の方に「この本を買ったヒトはこんな本も買っています」って違う本も出てくる。一冊ごとに読者のレビューが載っていて、ないところはあなたが書けば3000円分のアマゾン商品券がもらえるらしい。

1500円以上なら送料は無料。代引きもやっている。沖縄でもいろんな本が買えるのだ。まだ買ったことはないけど品揃えがすごく多くてかなりすばらしい。

ウィッシュリストというのがある。これは欲しい本のリストで公開して来た人がその人にプレゼントしてあげることができるという素晴らしいリスト。アメリカのHPでよく公開してるヒトがいる。僕もそのうちしようかな。誰かおもいがけずプレゼントしてくれるかも。

まあいい。

大学生のころやっていたお役所系機関のアルバイト先にじいさんがいました。偉いヒトだったんだけど喋り好きのなかなかおもしろいヒトでよくいろんな話を聞かされた。当時僕は英語青年だったのでバイト中も暇を見つけては英語で書かれた雑誌とか本を読んでいました。そんなことをしていた学生は今までいなかったらしく、僕は奇異の眼で見られていた。そこに2年くらいいてやめる前くらいにそのじいさんが昔読んだ本のことを話し出した。いや、読んだ本の話ではなく「海外旅行には行きたくない」という話だった。「自分は海外旅行が嫌いだ。だけどある本を読んでそこだけは行ってみたいと思った」という話。

書いたのは池波正太郎というひとで「鬼平犯科帳シリーズ」書いたりしてるヒト。もうたくさん本を出しているヒト。そのヒトがかなり昔に書いた、南仏を車で旅した話。じいさんはここなら行ってもいいと言う。当時調子に乗っていた僕は、じゃあ荷物も全部持って車の運転からホテルの予約まで全部するので僕を連れて行ってください、と言いました。飛行機代だけでもいいから出してもらえればお供します。と。

その時オーケーもらったんだよ。

じいさんの言うその本はその時すでに絶版になっていて、探してるけど見つからないとのことでした。昨日アマゾンで調べたら昭和56年出版で確かに絶版在庫切れになっていた。でも静岡にある古本屋のHPでそいつを見つけたのさ。素早く所定のファックス用紙で注文。さっき返事が来た。在庫まだあります。振り込み用紙送ります。とのこと。

さて。
オーケーもらったのになんで実現してないのかはもう覚えてないけど、あれから8年くらい経った。まだ細い糸で繋がってるはずだから、「読みましたけど、、、」って言って今頃連絡してみたらどうなるだろう。連れてってくれるかな。なかなか粋なじいさんだったからなあ。「いいよ」って言われたらどうしよう。

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