東京の記憶2、1日目

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東京の記憶2、まだ1日目
羽田空港===山手線で大荷物===原宿アストロホールでリラックス===羽田空港アゲイン!

羽田空港に到着。着陸寸前ディズニーランドが見えてすこしはしゃぐ。今日はそのまま原宿まで行ってこの旅の第1の目的であるライブ。モノレールからの景色に東京的なものを探そうとするが今一できずに浜松町へ。ここで今日のお世話をしてくれるヒトと落ち合い山手線へ乗り換え。

それにしても荷物が多い。ちえみさんは半年間くらい旅行できそうなバックパックを背負い、手には機材ケース。僕は1週間くらい旅行できそうなのを背負って手にはギターケース。どう見ても旅人。ごろごろ引っ張るやつがほしい。

竹下通りを抜けたか横切ったかして会場に到着。ぼくらが最後。思ったよりも狭い楽屋でみなさんに挨拶してやっと荷を降ろす。冷蔵庫に入っていたミネラルウォーターを勝手に飲む。リハ開始。今日は前座で3曲。アンコールでは「明日があるさ」をみんなでやることに。他の出演者はみんな男のヒトばかりだったのでひとりだけキーが合わずに大変そうだった。リハ終了。かなり音がいい。BSフジの収録のカメラももあってステージ周りが賑やかでいい感じ。

僕は持ってきたCDを売るために入り口横のテーブルにCDを並べる。いつもうやむやにやっているお釣りも今日は観念して用意しに行く。近くのローソンで1万円札でのど飴を買って、その横のたばこ屋でガムを5千円札で買う。どちらもかなり嫌がられたが、いつもの8倍ぐらいのやさしい笑顔で「ありがとう」を言う。帰ったら開場していた。もう100人くらいは入っていた。平均年齢18くらいか。

楽屋に戻ると知らないヒトのなかでちえみさんがひとりで小さくびびっているような趣。今日の出演者はうたいびとはね、スプリングベル、時の徘徊。みんなリラックスしている。ちえみさんは大丈夫だろうか。とにかく開演。小さな声で挨拶して一曲目「ケンとメリー愛と風のように」。2曲目「すこしだけ」の前にちょっと喋る。よろしく、とお辞儀してマイクにおでこをぶつける。3曲目最近お気に入りの新曲「また明日が来るみたいに」。いい歌だ。あっというまに終了。全曲ばっちり歌いきった。

客は誰も帰らず、ほとんど満員になった。ちえみさんのCDもちらほらと売れる。後から聞いたんだけど某人気音楽番組(フジ系ね)のプロデューサーがちえみのアルバムを買っていったらしい。売ったのは僕だ。顔は覚えてないけど紳士っぽいやさしそうなヒトだった。と思う。

久しぶりの立ち仕事で足の裏が痛くなった。見に来てくれている人たちも立ちっぱなしで偉い。あっという間にアンコール。踊り歌うちえみさん。お疲れ。天井の高い中華料理屋で小さく打ち上げ。沖縄の話をちらほら。

都内ホテルが満室だったためなぜか羽田空港横のホテルへゴーバック。最寄りの駅からタクシーでたどり着く。カウンターで予約がないと言われる。疲れのため笑いが出る。1時をまわっていた。いろんな名前を試したら「ちえみジョーンズ様」で予約されていた。ちえみさんが「この名前、洒落で使われてるなー」と一言。受付のヒトがくすくす笑っていた。(<なんてやつらだ)

とにかく疲れていたのでばたんぐー。開かない窓から空港っぽい黒い建物が見えた。

(映画「光の雨」を観にいく編に続く)

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