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単純なものほど癖になる。

僕はゲームは簡単でなくてはならないと思う。誰でもが、すぐに始められて、すぐにやめられて、すぐ楽しくて、ずっと楽しいのが僕の理想のゲーム像だ。誰もが忙しいこの世の中では馬の乗り方を習ったり弓の練習をしたりなんてそうできない。

ゲームはゲーム。本物ではない。でも誰でも本物の相手ばかりしていたら疲れてしまう。ゲームは必要だ。テレビゲームが必要だというわけではなくて、日々の生活にゲーム(感覚?)は必要だと思っているのだ。ま、僕が今言ってるゲームというのはテレビゲームのことだけれども。

???

理想のゲームに欠かせない要素のなかでいちばん難しいのが「ずっと楽しい」ということだろう。技術的にある程度行ってしまったらもうおもしろくないゲーム、技術を極めるのが目的のゲームさえある。ずっと楽しいゲームなんてそもそもあるのだろうか。とにかくテレビゲームの場合は相手は単純なコンピュータだ。

ずっと楽しまれているテレビゲームの代表格はやっぱり「テトリス」だろうか。これはコンピュータ相手とうよりは自分相手なのがいいのだろうか。初めての人でもおもしろいし。でもやたらうまい人がつまらなそうに果てしなくテトリスやっているのを見かけるな。でもあれは楽しいからやっているのだろう。(ほんとはたぶん暇でしょうがないだけなんだろう)

いわゆる「オセロ」と呼ばれているゲームの箱に「一分でわかるが、一生かかってもわからない」なんて書かれている。

そんなことなら麻雀だ!とつっこまれそうなのでさきに言っておくと麻雀はすばらしくよくできたゲームなのだけど最初が大変。そうでなかったら麻雀人口はもっと多かったはずだ。僕はあんまりやらないけど、まわりに好きな人は多い。みんな楽しそうだ。テレビゲームの麻雀はつまらない。

このたびノーベル化学賞を受賞した野依教授は「有機化学はマージャンよりおもしろい」という名言を残しているそうだ。


さっき恐ろしく単純なゲームを見つけてひとりではまってしまった。ウォーム(みみずみたいなかたちの生き物)を重力のある洞窟の中で右に進ませていくだけのゲーム。なんにもしないと下に墜落してゲームオーバーになる。マウスのクリックボタンを押している間はウォームは上に向かって進む。指を放すと放物線を描きながら、加速度的に下に落ちていく。上、下、障害物にぶつからないように進んでいく。小さなゲーム画面をクリックするといきなり始まる。

慣性の働き加減がいい。この気持ちいい感じはなんだ。ヒトの想像する飛んでいる感じみたいなものに近いのだろうか?とても不思議に思えてきたぞ。おお、ほんとになんでだ?

お暇ならどうぞ。
worm.

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