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土曜日。

鶴坊のFM802の出演も無事終わった。
僕はFMが好きで、以前働いていたライブバー・バードマンハウスでミニFM局を開局するという企画をよく持ち出しては、いつもなにもしないで終わっていた。やったことのある人に話を聞きに行ったりもした。ひとつの局から電波の届く範囲が大体100〜150メートル。これを友人宅で受信してまたそこから発信すればさらに50〜75メートル範囲が広がる。また中継すればおもしろいものができるのではないかと考えていた。

FMが好きになった理由は単純で、オーストラリアに行った時、録音して持って帰ってきた番組がとてもおもしろかったからだ。triple J(トリプル・ジェイ) という国営放送局で、国営であるが故に音楽産業のしがらみにとらわれない本物のミュージックステーションだった。僕が持ち帰った番組は1年に1度しか行われないその局のtop100カウントダウンの番組でした。90分テープx5本!新旧ごちゃまぜのすばらしいチャートで、僕がいた92年はニルバーナのあの曲smells like teen spiritが1位だった。2位はjoy division(現new order)のlove will tear us apartという古い曲。3位は確かthe smithsのhow soon is nowという曲 (6位だった)。こう書き連ねるとても詳しい人間のように聞こえるけど、僕もこの番組で知っただけ。ストーンズの曲はsympathy for the devilが1曲。見る人が見ればのりがわかる本当にいいチャートです。91年です。

バードマンハウスで僕が働いていたころ、北九州に本社のあるFM局で番組を作ってるヒトがたまに来ていて、そのヒトは僕のラジオ話の格好の餌食になっていた。そのヒトもそのチャートのすばらしさにとても共感してくれて、すばらしく嬉しかったね。(彼女はなんといってもモリッシー{the smiths}の大ファンだった)その年の番組の記念Tシャツには100曲全部のタイトルとアーティストが書かれていて、僕はそのTシャツを今でも持っている(どこにあるかは覚えていない)。僕はそのヒトにそのTシャツを貸し、そのヒトはとても喜んでくれ、チャートの部分をコピーして便せんとして使っていた。

1位が発表されるときがとてもおもしろかった。

その年はマイケルジャクソンのthe black and whiteがバカ売れした年でもあった。他の民間放送局ではこの曲ばかりかかっていた。トリプルジェイはロック系の局なのであんまりマイケルの曲はかかってなかったのだが、いろんな会場からの音声が入り交じる大興奮の中、1位として紹介されたのはマイケルジャクソン、the black and white!!!!!だった。ブーイングの中、本当の1位が紹介されdaveとchrisが登場。あのイントロをふたりで「だーんだだん、だだだだだだだーんだだんっ、、、」と一緒に歌い、最後にテーブルを「だだんだ、だだんだ、だだんだ」とおもいっきりたたく音が聞こえ、「へーいっ」と曲が始まった。鳥肌がたった。かっこよかったね。

マイケルは実際114位だったらしい。(あの曲は個人的には嫌いではないし、悪い曲でもないと思う)マイケルの偽物も登場していておもしろかった。さらに次の番組では今年のチャートをどう思うか、というテーマの番組が組まれていて、これもまたおもしろかった。思いっきり賛否両論にわかれていた。

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違う番組でテレビのスポーツ中継を見ながらやるラジオ番組というものあった。テレビの解説者に合いの手を入れたりバカにしたり(かなり)と、テレビとラジオが一緒に楽しめてしまうというとてもシンプルかつとても画期的な番組。

日本ではできないのだろうか。
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で僕もこんな局をやってみたい!と思いついた。その名も「kitagata FM」と「FM-kitagata」。「きたがた」という場所にあるということでこの名前にしただけのこれもまたシンプルかつ画期的なネーミングでした。さらに2局同時開局という野望も大胆不敵でよかったなー。これは「kitagata FM」は邦楽局、「FM-kitagata」は洋楽局、と分けるつもりだったのでした。スタジオはバードマンハウスの入り口右の「徳丸美容室」廃墟を予定していました。

こんなことばっかです。
いつも考えるだけです。

我が家も来月からADSL環境。念願だったトリプルJを聴きながら パソコンするというのがやっと叶います。
これもまたすばらしい!

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