三線の音
昨日の夜プールに行った。(野外)水に入った瞬間その冷たさに驚いた。寒かったので必死に泳いだ。必死に泳いだらいつもより身体が勝手に泳いでくれて、いろいろ考えながら泳いだ。
ラジオがプール内で流れていて映画の話をずっとしていた。僕はとにかく映画を見ない。英語青年だったころは勉強を兼ねてなんでもかんでも見ていたりしたのだけど、ここ最近で最後に見たのは「オースティンパワーズ」が最後でビデオですら見ていない。いや、このPCを買ったときDVDが嬉しくて「2001年宇宙の旅」と「マトリックス」を見た。どっちが最後だったろうか。ちゃーら〜。(<2001年宇宙の旅より)そういえば「ナビィの恋」をビデオで観たのが最後か。
映画を見ない理由はおもしろい映画に当たる確率があまりにも低いから。純粋な心を忘れてしまった僕は簡単には喜ばない子供になってしまった。だから僕といっしょに映画を観てもきっとつまらない。
まあいい。
プールの横の陸上競技場の前の広場で「エイサーフェスティバル」をやっていた。沖縄の夏は今年で3年目。おかげさまで、あの拡声器みたいなスピーカを通して聞こえてくる三線の音が耳に入ってきて夏を感じられるまでになりました。いろんな地区の青年会が夏に向けて練習してきたエイサーを披露する、のが普通のエイサー関連祭りの基本的な趣旨。僕は初めてエイサーを観たころ、せっかく時間をかけて練習しているのになぜもっといい音響環境でやらせてあげないのだろうとよく思っていた。生で聴く三線の音はもっといいはずなのに、と。
でも今ではどちらかといえばあの拡声器スピーカを通ってくる三線の音の方が好きだ。すごくいい音だ。説明しづらいけど、いろんなものが混ざって気持ちのいい音色になっている気がする。調弦のしかたもおもしろかった。昨日見たのは、三線を弾きながら歌うヒトが4人いて、曲が終わるとまず右と左のカップルに別れて三線の音程を合わせる。それが終わると今度は真ん中の二人が音を合わせる。これをやると全員の音程が合う確率はかなり低いはずだ。(というか最初から4人が合っていないと合わない)しかし、通常みんなで同じメロディーを弾くので、仮に微妙にずれていてもそれがかえって音色を深める結果になっているのではないか、とバカなナイチャーは勝手に思ったりした。さらにあの拡声器型スピーカがすばらしいブレンドを醸し出していると思っている。
30分泳いだ後、そんなことをぼけーっと考えながらエイサーフェスティバルを観てました。
Comments and Trackbacks