沖縄でマイホーム

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沖縄でマイホーム

散歩しながら思いました。人並み以上のお金持ちになったら沖縄でマイホームをうち立てたい。沖縄の新しいマイホームはほとんどが鉄筋コンクリートでできている。竹富島では昔ながらの赤瓦の家を建てたら助成金が出るらしいけど、台風のこととか家を2階建てにしたときのこととかを考えると、やっぱり鉄筋コンクリートのほうがいい塩梅だろう。赤瓦には平屋のほうが似合うし。

鉄筋コンクリートの家は言ってみればレゴみたいなものだ。もしくは子供の粘土みたいなものだ。つまり素人でも簡単に形作れる、気がする。本当はすごく難しいんだろうけど、僕が散歩の時見る沖縄のマイホームたちはどう見ても内地の家より好き勝手に作られている。お金を出したヒトのこだわりなんだろうなあ、という部分がよくも悪くも見えてくる。

その点木造の家というのはもう間取りとかがあらかた決まってしまっているようで、「この部分は建築士に言って特別な作りにしてもらったんざーますよ」と指さされて説明を受けたとしても「へー」とも感心しなさそう。

もし自分が「好きな家を建てていいよ」と3億円くらいポンと渡されて「じゃあどんなのにしようかな?」と考えたとき、木造の家で想像するよりも鉄筋コンクリートの家で想像したほうがあきらかに想像しやすいよね。よね?

鉄筋コンクリートの家、いいなあ。児童性創造欲を刺激してくれる。

僕とコンクリートの出会いは友人とふたりでお店を作った時。とにかく安くあげたくてなんでもかんでもコンクリートを固めて作ろうとした。一番よかったのがコンクリート製のカウンター。今でもまだ残っている。床にブロックをならべて型を作る。水が出てこないよう今は亡き黒いゴミ袋をつなぎ合わせて中にひく。水っぽいコンクリートを流しこんで待つこと3日くらい。さすがにそれだけでは弱いと思われたので柔らかいときに鉄筋を入れておいた。

できあがってみるとなかなかの出来映え。なんと言ってもゴミ袋の皺とつるつるした質感がそのまま残っていて肌触りがよかった。ただ重すぎてその場所からしばらくの間動かせなかった。結局持ち上げるのに大人6人必要だった。よかったのでもうひとつ作った。

コンクリートに対して人間的な暖かさを実感できるヒトは少ないかもしれない。まずいことにコンクリートは「アンチ自然の象徴」として扱われることが多々ある。地面から掘り出したモノを混ぜ合わせて水で溶いて固めてあるだけなのに。僕なんかからしてみれば萩焼も伊万里焼きもコンクリートの家も同じモノにしか見えないよ。萩焼のおみやげ屋店内なんて完全にコンクリートジャングルだね。

ははは。

マイホームの話だったのに。
おやすミングル。

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