« ささやかな輝きを探し求めて三千里 | Main | カレーと面白さの宴 »
2026年09月05日

相変わらず誰からも連絡がこない日記が続いています。
客が一人も来ない占い師が、誰にも頼まれてないのに世界について占ってるみたいなページですよここは。
なんかそう考えるとかっこいいな。

夏が終わろうとしていて、そうですか終わりますかと思っているのですが、一体この夏に俺は何をしたのだっけな。
今は休暇中でして、休むことが仕事みたいなところがあり、特になにも成し遂げてはいないのですが、この夏にあったことをさらりとまとめるならば

・セカオワのCINEMAライブがとてつもなくよかった(これまで観たエンタメの中で一番良かったかもしれない)
・ひたすらギターの練習をした
・これまで話してこなかった種類の人たちと話した
・セミ爆弾と遭遇した
・会社の株をなんとかしようとしたらすんごい大変だった。まだなんとかできてない。
・ライブを一回やった。すばらしく声が伸びた。娘たちが見に来てくれた。うれしかった。
・何をすべきで何をすべきでないかがわからないまま時間が流れていった

まあ最後のやつは人生の大半がそうだったから今更なんだけどね。
思うに、リアル脱出ゲームがとんでもなく育っていくその最初の五年はただ楽しかった。
世界中から痛いほど求められて、それに応えていれば幸せだったし対価もすさまじかった。
あの容赦なく浴びせられた光みたいなものは今は消え去ってしまったのだけど、その残照はあまりにも強烈で、今も心のどこかが求めてしまっているのだと思う。
それはきっと20代前半で何もかもを手にしたロックスターが、その輝きの消えゆく中でもだえ苦しむようなものなんだと思う。
僕には会社という育てるべき対象があったから、ドラッグにおぼれて頭を撃ち抜いたりはしなかったけれど、彼らの気持ちのほんの端っこは理解できた気がする。
あの光を浴びた人間は、光が絶えた後でどのように生きていけばいいのかわからなくなるのだ。

一度消えた光をもう一度灯すのは、最初の光を灯すよりも10倍は難しい。
すでに消えてしまったろうそくを眺めながら僕は、その蠟がゆっくりと冷めていくのを眺めている。

音楽がいつも頭の中で鳴っていて、それが僕をゼラチンみたいなぶよぶよの中で生活させている。
本当はもっと地下の暗い場所に行きたいのだけど、なんとなくぶよぶよと生きている。
いっそ高い場所で光を浴びてやろうとも思うけれど、そこに行くのもずいぶん骨が折れる。

ささやかな反抗をただ続けている。
一つでもこれまでに使ったことのない言葉で、
一つでもこれまでに使ったことのないコードで
一つでもこれまでに使ったのことない脳みその場所

そんなものを探して探して、見つからないから暗闇で目を閉じて泣きそうになって。
誰かが呼んでくれたらその場所まで戻ってまた一からやり直すのです。
誰か呼んでくれ。
ここにはまだなにもねえ。

最近は涼しくなってきて生きやすいですね。
そろそろジョギングとかしよう。
生き延びなくてはならない。
これまでに使ったことのない何かを使うために
生き延びる必要があるのです。僕は。

Posted by kato takao at 2026年09月05日 01:54 | TrackBack
みんなのコメント
comment する

















*POSTを押しても自分のコメントが見えない場合、一度ページの更新をしてみてください。
*HTML不可です。
*アドレスは入れると自動でリンクになります。
*管理者の判断でコメントを削除することがあります。