夏が終わりそうでビビっている。
急激に始まって急激に終わるな今年の夏は。いや、夏なんて毎年そんなもんか。
季節が4つあって、一年が12ヵ月なら一つの季節は3ヵ月ってことになるか。
6,7,8月が夏なのだとして、なかなか得難い体験をした夏だったので夏について書く。
まず6月に父が死んだ。
それは前回のブログにも書いた。
ブログて。
まだブログなんて言う言葉が残ってるのか。なんの影響力を持ってるのか。
とはいえ今更TikTokで父の死を発表するのも変な気がするので、まあブログですな。しかたない。
父の死については前回も書いたけれど想像よりもうんとしょんぼりした。
たぶんまだしょんぼりが残ってる。
さすがに47歳にもなってまだ父の死にしょんぼりしてると書くと恥ずかしいから書かないけれど、まだ少しだけしょんぼりしてる。
少しだけだよ。
で、7月に三人目の子供が産まれた。
子供が産まれるってすごいな。
昨日までいなかった人間が今日はいるんだもんな。
毎日泣いていやがる。
そんなに泣き続けるほど世界は悲しいか。
まあそうかもな。今のうちに一生分泣いておくのも手かもしれんな。
6月に死があり、7月に生誕があり、8月は何があるんだろうと思っていたら自転車が盗まれた。
6年くらい乗っていた愛着のある自転車だったのでこれも結構心をえぐられた。かなしかった。
まあそんな風に夏が過ぎていった。
相変わらずコロナはそばにいて、相変わらず15年前に作ったゲームは人々を喜ばせたい悔しがらせたり。
たくさんの人と飲んだり話したりしたけれど、どうしてもそれ以外の人生のごたごたが、人々との会話や邂逅を濁らせていたかもしれない。
さて、三人の子供の父となった。
僕が君らをどれくらい愛しているか書いておいたほうがいいだろうか。
いや、それは日々コツコツと伝えていったほうがいいな。
毎日社員にやってることだ。たやすい。
大人になってこの日記を見て、もし僕からの愛が足りていなかったと思ったなら、
まっすぐな目で僕にそれを伝えてくれればいい。
僕もまっすぐな目で応えるよ。
愛なんか少しも信じちゃいないし、永遠なんかに思いを馳せるのはくそくらえだと。
ただ、今隣にあるぬくもりだけを信じなさいねと。
その時隣に俺もいられたら、うれしいけれど。
「ねえパパがまたゲームしてるよ」と子供たちが言う。
「それもパパの仕事なのよ」と妻が言う。
そうだよ、という顔で僕はスマホから目を離さない。
でも、実は大半が仕事とは関係ないゲームなんだ。すまん。
さあ、この不誠実さが世界を変えるエンターテインメントを生むのだと、僕は信じて疑わない。
そうして、夏の終わりにイモータリティをし続けた父でした。
俺がいつか作るものが、君たちすら感動させられたらどんなにいいだろうと思ってる。
そんな夢を見ながら、今日も企画書を書いてるよ。
また未来で会おう。
じゃね。
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