京都音楽博覧会に行く。
宝探しキットを販売した。
1000人という人間の体積に慄然とした。
この人たちが明日京都中で宝物を探すのだ。
きっと9/7は京都史上もっともたくさんの人たちが宝物を探す日になるだろう。
京都音楽博覧会について書く。
こんなふうに整理されたフェスに行くのは初めてだ。
搬入1つとっても「進入許可証」と「駐車許可証」の二種類必要。スタッフパスも僕が把握しているだけで4種類くらいあった。
音楽が鳴っていて、芝生があって、上を見上げたら空があった。
夕方頃から蝙蝠が舞った。
風がきちんと秋色で、誰かと手をつなぎたくなったり、つなげない虚無感を楽しんだり。
きっとここから音楽が始まる人がいるだろうなと思った。
僕が10代のときずっと音楽が好きだったけど、19歳で西部講堂と吉田寮で爆発したように。
もうあの左京区のパラダイスは誰かの憧れになるには遠い場所になってしまった。
梅小路公園で音楽が爆発して、一生その感動を追い続ける人が生まれるだろう。
憧れを憧れのままにしないで、音楽を形にする人が生まれるだろうな。
そんなことを思った。
そんなことを思って帰ったら、SCRAPの新人スタッフが「音楽で感動して、一体感を感じた」って書いてて、ああほら、やっぱり、そうかそうか、と思った。
会場でたくさんの人たちに会った。
やあやあと挨拶をした。
タコライスを食べた。そういえば二日連続タコライスだ。
ビール、白ワインを交互に飲み続けた。
ふらっと倒れそうになった瞬間がいっぱいあったけど、こらえた。
うちの妹は、酔っ払って眠っていたところを警備員さんに起こされたそうだ。目を覚ましたらイベントは終わってて人もほとんどいなかったらしい。いつになったら大人になるんだい、妹よ。
トンボが指に止まりそうだった。止まらなかったけど。
秋を告げているのか。夏の終わりを示しているのか。
さて、明日は宝を探そう。
見つからない心配と、見つかりすぎる心配をしている。
結局最後に大切なのはバランスなのだ。
明らかに難しすぎる謎を踏み越えて、どうぞ宝物のある場所までみなさまお越し下さい。
何もなかった場所に何かがある。
それは僕らがつくった。
僕らが一つ一つ歩いて、探して、考えて、いろんな人に協力を仰いで作った。
明日無事、最高のイベントが作れたら自慢しよう。
僕らは、何もない場所に、宝物を生み出したよって。
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