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2006年02月17日

 さて、2月なのにずいぶん暖かくて、お、こいつはそろそろ春かねえ、なんて思っていると毎年ひどいしっぺ返しを食らうので、いやいやこれはまだ罠だ、あいつらは今でも暗がりの中で俺の喉笛を食いちぎるために虎視眈々と寒くなるチャンスをうかがっているのだ、と思っており、この暖かさからなんの恩恵も受けてはいませんが、ともあれ、時間が経つということはそれだけ暖かな季節が近づくということであり、僕らが纏っている時間が、ある種の希望的なものに向かって進んでいるのだという実感を得ることの出来る一年で唯一の時期でもあるので、まあ、もうちょっとがんばろうかと思っているところの加藤です。みなさんはお元気ですか?

 ロボピッチャーHPのコラムもぜんぜん書いていないし、Blogもぜんぜん書いてないし、お前一体何やってんだよとおっしゃりたい向きもあるでしょうが、まあ、いいじゃないの。最近は人目につかない仕事をたくさんしてたんですよ。縁の下の力持ちですよ。わりとちゃんとしたそれなりに大きな仕事もしたのですが、僕の名前が出ることはなく、また出してもいけないそうなので、世の中に僕のテキストは人知れず流れていったのだと思います。

 で、最近僕が何をしていたかというと、まず、SCRAPを配りました。
 「これがほんとのアニソンじゃい!!」です。みなさまもうお読みになりましたでしょうか。もしよかったら感想などお聞かせください。ロボピッチャーは今必死でアニソンのレコーディングに従事しております。
 そして、SCRAPから派生したお仕事をいくつかこなしました。まあ、楽しい仕事でした。

 それから、これは結構大きかったのですが、仕事場を引っ越しました。
 確かちょっと前に「もうここで仕事をするのは無理だ」とかなんとかこの日記に書いたと思うのですが、その後しばらくして近所にとてもよい物件が見つかったので、仕事に関することだけ引っ越して、住居と作業場を分けることにしました。
 引越しとか、新しい家具や必要なものを買うという作業は本当に億劫だったのですが、終わってみるともう超快適ですよ。自分の作業場に出勤して、まずクイックルワイパーなどでお掃除をする僕は、もうミュージシャンとしてステージで光を浴びる資格などないほどぼんやりしておりますが、まあそれもまた風流というものです。自分が意外にきれい好きであることに気づきました。

 隣の部屋にはモンゴルからの留学生が住んでおり、チーズの匂いが気を抜くとぷーんと漂ってきます。
 彼はずいぶんと良い体をしていて、大相撲における日本人の凋落ぶりはもはや国民としての資質の違いではないかとすら感じさせられるほど僕を圧倒しています。日本に来て1年ほどらしいのですが、このすぐ近所のこともあまり知らないご様子。
 トントン(ノックの音)
 「はーい」応える加藤。
 「あのすいません、となりのものですが」(かたことの日本語)
 「ああ、はいはい。どうしました」
 「郵便局はこのあたりにありますか?」
 「ええ?郵便局ですか?」
 「はい。手紙とかを出すところです」
 「(それは知ってます)ああ、はい郵便局ですね。すぐ近くにありますよ。歩いて五分です」
 「ほんとですか?」
 「(そんな嘘いわないですよ)うん。ほんとです」
 「そうかありがとうございます」
 「うん」
 「実は来月の終わりに出て行きます」
 「え?そうなんですか?」
 「はい。あと一ヶ月とちょっとです」
 「まだ会ったばかりなのにね」
 「はい。でもあと一ヶ月とちょっとあります」
 「はは、なるほど。そりゃそうだ」
 「じゃ、これからもよろしくおねがいします」
 「はい。よろしく」
 
 そんなお隣さんとの夜11時の会話。
 中途半端な異文化交流。
 何気ない会話が、紡ぐいくつかの感情と、感慨。
 思念の静かな流れと、観念の吹き溜まりだ。

 また、もうすぐこの事務所の隣にリミエキの飯田君が引っ越してくることになりました。
 また、ぐだぐだな毎日が始まりそうです。

 あ、すげーどうでもいいけど、今僕は焼酎のコーヒー割りを呑んでます。夕方にいれたコーヒーが一口余ってたので今呑んでいた焼酎に入れてみたのですが、なんかけっこううまいです。つうか、ちょっとマジで美味しいかも。焼酎もコーヒーも好きな人はやってみたらええんとちゃうかな。

 今日はお昼からロボピッチャーの練習でもありました。
 新曲をやった。
 あと、さまざまなアレンジ。
 アイデア。グルーヴ。
 僕は歌を歌い、声をからし、ギターで指を痛めた。
 
 なーんだ、と思うのです。
 僕はここに帰ってくることが出来る。
 まともである必要なんてないのか。まともな人たちが集って鳴らす、まともじゃない音楽だ。
 おお、そして今、この事務所ではすさまじくタイムリーなことにプリンスが「Let's go crazy」を歌っております。

   We're all exciting
   But we don't know why
   Maybe it's cuz
   we're gonna die

   みんなエキサイトしてる
   なんでかわかんないけど  
   あーなんか多分さ 
   みんないつか死ぬからだろう

 なーんて歌ってやがる。
 くそ。かっこいいな。
 まあ、そんな練習でした。みんないつか死ぬから良い演奏をしたのかもな。違うかもしれないけど「絶対にそれは違う」なんてだれにもいえやしない。

 あ、そういえばこのページを見ておられる方の中でロボピッチャーの音楽を実は聴いたことがないという、おもしろエピソードをお持ちの方に朗報です。なんとロボピッチャーの曲が無料で一曲まるまる聴けます。
 ご友人にロボピッチャーをお勧めしたかったけど、1500円もの大金を払えとはとてもいえなかったあなた。もう大丈夫、これからは、いつでもどこからでもロボピッチャーの「ミクロ」という曲を無料でダウンロードしていただけます。これほんとに無料なんですよ。視聴者にとっては他になんの仕掛けもないので、ただ、かってにダウンロードしていったらいいのです。なかなか面白い試みなのでロボピッチャーも乗ってみました。ぜひぜひいろんな人たちに紹介して広めてください。お願いします。

mf247

 僕も実はダウンロードして自分のパソコンで「ミクロ」を久し振りに聞いたのですが、なんかこれってパソコンから聴くのにもちょうどいい楽曲ですね。なんか、デジタルの悲しみみたいなものが曲に付加されて僕が意図したのとは別の趣がありました。こういうのもなかなかいいですね。

 あ、あと、3月19日にnanoでのソロライブが決まりました。なんとタテタカコさんとのツーマンです。うわー、この恥知らず。
 この日はさすがに気合を入れて出演するので、良かったらお越しください。ロボピッチャー宛にメールくれたら取り置きします。詳細は多分後日。

 あ、コーヒーで割った焼酎がなくなりました。
 そろそろ終わります。

 しばらくはこの日記や、ロボピッチャーHPのテキストもがんばってみようかと思っています。
 そして、今あれまくりのロボピッチャーBBSが個人的に楽しくて仕方ありません。しょっちゅう見に行っちゃいます。

 ほんじゃね。

Posted by kato takao at 2006年02月17日 01:09 | TrackBack
みんなのコメント

ウイスキーの麦茶割もうまいす。

Posted by: すぎ on 2006年02月17日 12:42
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