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2005年05月06日

 久しぶりに良く遊びました。
 懐かしい人と飲みに行って、親しい人と会って親密な話を繰り返して、夜中に馬鹿みたいに騒いで、僕はまた歌い、卓球をし、バッティングもし、古本屋に行き、ゲーム屋に行き、量子力学について学び、ギターをポロリと鳴らすも曲にはならずものすごくがっかりしたり、友人の店に飲みに行ったり、韓国料理を食べたり、そこそこの映画を見たり、またギターを弾いたけど曲にはならずにものすごく落ち込んだり、夜中にハンバーグを食べたり、ガチャガチャをしたり、山に登ったり、いろんなことを思い出したり、次号SCRAPの会議をしたり、ゲームをしたり、久しぶりに妹としゃべったり、ボロフェスタのことを考えたり、SCRAPの配布をしたり、メールをチェックしたり、メールを書いたり、請求書を送ったり、本を読んだり、本を読んだり、ゲームをしたり。

 それにしても量子力学ってすげえな。
 物理ってとても哲学的なんですね。
 もちろん、実験によって実証された哲学なので、まあいいんですけど。
 結局、万物はロマンで出来ているのではないかとすら思いました。僕ら個人の持つ熱量が、この世界の成り立ちを決めていくということで、よろしいんですね、アインシュタイン先生?

 相対性理論と、量子力学についての、とても一般的かつ抽象的な理解のみを得て、それなりに納得したGWでありました。

 GW最終日の今日は、みなさん、またあの、言いようもない憂鬱とともに過ごされたのでしょうか。
 僕が勤めていたとき、正月や、お盆や、GWが終わるたびに死にたくなるような悲しみを感じました。またあの、僕がいるべきではない場所に帰らなくてはならないのだ、と。
 日曜の夜に、「ウルルン紀行」や「世界遺産」などが始まると胸が押しつぶされそうになるあの感覚の見事に100倍くらいの喪失感。
 僕は、4日以上の休みの後にいつも、自己の喪失を感じました。
 なぜこんなにいやな仕事をしなくてはならないのか、と問いかけ続けました。
 僕は他にやりたい事があって、それをやれる能力がないと決定されたわけでもないのに、なぜそれをしないのか。

 それでも、僕はしばらく働いて、何度もそんなひどい夜を越えて、ある日仕事を辞めました。
 
 たくさんの人が僕が会社を辞めるのを止めてくれて、幾人かの人が僕の退職を喜んでくれました。
 今でも、あのままあの会社で働いていたらどうなっていたんだろうなあと思います。
 とてもよい会社で、今でも時々顔を出すし、当時の会社の上司がロボピッチャーのライブを未だに見に来てくれます。
 あのときの判断が正しかったかどうかは、もうわからないけれど、僕は自分に何が出来て、何が出来ないかを知りたかっただけなのです。
 なにも出来ないならまあいいじゃないですか。僕は自意識過剰なだけの無能な人です。でも、もし万が一、僕に、とてつもない才能が眠っていたときに、それは、とても、だれにとっても残念なことではないかと思ったのです。
 せめて、自分に何が出来て、何が出来ないかくらいは確認してから死にたいと思いました。

 今でも、まだ、自分に何が出来るのかを探してます。

 二十歳そこそこで将来のこと考えて、就職活動して、めでたく就職して、そのまま順調に行く方もおられるでしょうし、それはそれで本当に心から羨ましく、すばらしいと思いますが、そうでない人もやはりたくさんいて、今歩むその道に疑問があるのであれば、(GW明けの哀しみが深いのであれば)世の中にはたくさんの選択肢があります。どうやら30歳、40歳、50歳からはじめられる事もたくさんあるようです。自分にしかできない事ってなんなんでしょう。なにもないかも知れないけど、せめて、GWで5日も休んだ後にこそ、その分がんばって働こう!と思える程度の仕事はしたいです。

 今日からのお仕事頑張ってください。
 学生の方はどうぞ勉学や就活に勤しんでください。

 そして、その、健やかならざる勤労+就学のささやかな矛盾にこそ、ロボピッチャーの音楽が寄り添います。
 きっとGW明けのこの時にこそ、ロボピッチャーは美しくも悲痛な叫びを上げることでしょう。

 意味なきこの世界で、たった一つなっている音楽がロボピッチャーで、僕の言葉であると、さっき弾き語りで昔の歌を歌いながら思った。

 それでは、今日も頑張って、一日をお過ごしください。

 ロボピッチャー
 加藤隆生

Posted by kato takao at 2005年05月06日 05:12 | TrackBack
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