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2004年10月08日

 なんでこのイベントをやり始めたのですか?ってよく聞かれます。
 僕はそういう質問用の答えをいくつか持っていて、すらすらと答える。もちろんそれは嘘ではないけど、ほんとかどうかは今となってはもうわからない。

 僕は、毎年、ボロフェスタの準備をしながら、もう最後かもしれないなと思っている。
 ボロフェスタがはじまったら、そんなこと考える暇はないけど、終わったときには最後のボロフェスタが終わったのだと思う。
 僕らは、目の前にある、大切なイベントのために出来ることを全部やって、本当に必死で、毎日毎日打ち合わせをして、いろんな人に連絡を取って、重い荷物を運んで会場を作り、たった一つだって欠けてはならない道具を丁寧に一つづつ集めていきます。
 ここ数日、みんな満足には眠ってはいないし、毎日かなりハードな作業が続いていますが、それでも、目の前にボロフェスタがあって、西部講堂にいて、埃を吸い込みながら、僕らは少しでも円滑に、少しでもすごいイベントになるように、打ち合わせを続けます。今できる、一番良いイベントを創ろうとします。来年のことは考えない。
 
 ボロフェスタが明日からはじまります。
 
 今日の会議で、僕らは、まだ何か出来ることはないかを考えていました。これ以上僕らに出来ることは本当にないのかどうか。まだできることがあるかもしれないのに、努力していないことは、本当に一つもないと言い切れるのかどうか。

 今年は、去年とは違うボロフェスタです。
 日程が一日増えました。今年は三日間です。
 ステージの数も増えました。外に大きなステージを作りました。時々現れる小さなステージも見逃さないでください。
 なんと、今年の出演者は146人!
 関わってくれるスタッフの数はきっと100人以上になると思います。

 なんて、夢みたいなことなんだろうと思う。
 僕らがはじめたイベントは、たくさんの人たちを巻き込んで、お祭りになろうとしています。

 どうか、なんとかして、ボロフェスタにお越しください。
 これは、音楽の可能性についてのイベントです。
 これまではなかったものを、明らかにこの場所に成立させようという魂の動きです。
 ここから、発せられたものが、きちんと世界とつながって、はっきりとどこかへ届くのです。
 
 もし、何かの理由で、あなたがボロフェスタに来ることを迷っているのなら、僕は僕に出来うるすべての可能性を賭けて「絶対に来たほうがいい」と伝えます。
 もしあなたが、東京に住んでいるのなら、いくらかの交通費を払ってでもこのイベントに来て、音楽の在りかたを確認するべきです。
 もし、あなたが当日何かの予定が入っていたとしても、ぎりぎりまでその予定がキャンセルできないか努力してみる、価値がボロフェスタにはあると思う。
 僕はそう思う。自分でイベントを作っていてそう思う。みんなそう思っている。
 うそだと思うなら、来てみたら。

Posted by kato takao at 2004年10月08日 03:57 | TrackBack
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