2004年08月08日
つかんでもつかんでもこぼしてしまうなあ、と思いながらまたつかむ。
僕はがんばれっていわない。心からはいわない。それはもうとっくに伝えている。
伝わっていないのならそれは君が悪い。
僕は、曲を数秒で書く。
僕は原稿を数分で書く。
僕はありとあらゆる仕事を、ものすごい短時間でやってのけるけど、そのためにはものすごい時間がかかる。
完璧な文章を書くための10分がやってくるのを、そろそろ3日ほど待っている。いや、生まれたときからか。
なにから話せばいいかな 生まれたときのことからか
特別な言葉はないよ ただここにいるそれだけ
大切な大切な、子供の頃からずっと大切にしてきたお気に入りの青いシャツにケチャップをこぼしちゃたら、もうなにもかもどうでもよくなって、むしろなんかどこへでもいける気になって、僕はなんでもできるような気持ちになって、誰とでも話せるような気になって、そして、
僕はどこへもいかず、独りで、ループを続けるのです。
つかんではこぼして。
立ち上がってはころんで。
やる気になってはやる気をなくして。
家出をしては戻ってくる子供のように。
触覚をなくしたみじめな蟻のように。
さようならやさしい人。
お別れは、涙で飾っちゃいけないよ。
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