2004年06月04日
いくつかのものが僕から失われていきました。
どうもこころにぽっかりと穴があいてしまったようなので、僕はそれを埋めようと毎晩ものすごい量のビールを飲んでいますが、一向に埋まらないみたいです。
忙しいのがラッキーだったのか、今は原稿に向かっているとなかなか落ち着きます。誌面を考えて、ちょっとした言葉を連ねていると気がまぎれます。
僕は笑っていて、いつもみたいに優雅に指を動かしながら、誰とでも話すことが出来ますが、その後ろにはぽっかりと穴があいていて、みんながそのことに気づきます。もちろん、だれもそのことを指摘はしないけど、みんなが気づいたことに僕は気づくし、僕が気づいたことにもみんなが気づきます。でも、言葉にはしない。僕らはとどめを刺さない。ぬるいお湯につかりながら、いつまでも死を待ちます。
死とは甘美なゴールですね。
つまり、この物語はあらかじめハッピーエンドだと決められている。
残された時間の中で、いくつ空を憎めるかを競うゲームを僕らはしてる。僕は今日までに74,589回も空を憎んだことがあって、世界記録まであと4000回ほどです。
今日の月がきれいだった。
でも、そんなに綺麗である必要があったのかい?
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