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2004年04月14日

 ここに何を書いたらいいかわからないくて、2,3日ほっときました。
 言葉ってのは、大体いつもぼくの周りをうるさくぶんぶん飛び回って、「早く使ってくれ、早く使ってくれ!」ってせっつくくせに、いざって言うときはこれっぽっちも役に立たない。
 僕はここに「4/11のレコ発きてくれてありがとう!」って書けばいいのかな。でも、それはいったいなんの意味があるんだろうか。ありがとうは来てくれた人にはきっちりその日に伝えた。僕はあれ以上誠実な「ありがとう」の伝え方を知らない。

 ところで、今隣で野良猫がすごい声で泣き喚いてる。発情?けんかかな。

 こられなかった人たちにも、でも、ありがとうをここで。
 行きたいなと思ってくれたことや、いけなかったことを悔やんでくれたことに。
 CDを聞いてライブに行ってみたいなと思ってくれたことに。
 そして、次のライブでは、ぜひお会いしましょう。僕らは同じライブはしない。レコ発みたいなライブはもう出来ないけど、次はもっとかっこいいに決まってる。

 レコ発が終わって、二曲新曲を作りました。
 ああ、よい曲だと思う。少なくとも今は思う。思ってもいいと思う。
 この曲がCDに入って、そのレコ発でこの曲を歌うまでは死なないでおこうと思う。

 ボロフェスタが、10/9,10,11に行なわれることが決まりました。
 ボランティアスタッフも募集中。当日、フリーマーケットや、スタッフとして参加したい方はぼつぼつ連絡ください。ぼつぼつ返事します。

 メトロでステージに立って、お客さんを見たときに、その一人一人のこれまでの人生とか、生き様とかがすごいスピードで僕にやってきて倒れそうになりました。
 頭に血が上って、ギターを持つ手がすこし震えていました。
 「今からここで歌を歌う」ってことの幸せが、体のすみずみを満たしていて、どんなに重たい荷物でも持っていけるような気になった。
 後ろには、世界一信頼するバンドメンバーがいて、前にはその演奏を待っているお客さんがいる。この瞬間がいつまでも続けばいいと思いました。
 その次の記憶はない。
 断片的にはあるけど、たぶん、その瞬間に僕の幸福感は使い果たされて、その後のライブがすばらしくなるのはとっくに必然だった。
 二度と戻らない美しい瞬間でした。

 僕はね、4/11に今までで一番いいライブをしたと思います。
 でも、その記録は、またすぐに塗り替えられると思うから、安心するのはやめたほうがいいですよ。

Posted by kato takao at 2004年04月14日 23:44 | TrackBack
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