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2003年12月09日

 aka rui heya行ってきました。
 とてもよいイベントでした。向いている場所がはっきりしていて、でも、そこへたどり着いてはいないという自覚もあって、それに纏わる悲哀と、次への希望もはっきりと感じ取れるイベントでした。音が意識を持って誰かのために奏でられている。それは、僕らの音楽にひょっとしたら少し欠けている点かもしれないと、今日のイベントを見て思いました。

 願わくはもっとたくさんの人に見てもらいたいイベントでした。
 しかたがないことなんだろうけど、もっとたくさんの人がこのイベントを見て、もっとたくさんのことを思えばいいのに、と思った。

 久しぶりにみたゆーきゃんはすばらしかった。
 ゆーきゃんの演奏を言葉にするのはむずかしい。
 いや、簡単なのかな。
 すなわちこういえばいい。
 「ゆーきゃんの音楽は、直接見ないとわからない」
 ここでいくら言葉を尽くしても、その片鱗も語ることは出来ない音楽。言葉には出来ないから音楽で表現しているんだな、と素直に納得できる音。直前までがやがや騒いでいた人たちが静かになって、なんとなく引き込まれていく感じ。なぜるようにギターを弾いて、かきむしるような声が、静かに流れていって、そのたゆたう流れの中ですべてが音楽で、美しい。
 見に来ないとわからないから、見に来てほしいって言ってるんです。

 今日は他のバンドもほんとに良かったんですよ。
 僕は物販スペースのところで、出演者のCDを売りながら、「何でこんな良いイベントに俺が出演していないんだろう」と考えていました。 

 あらためていうけど、あらためていうけど、楽しいことや、面白いことや、新しいことはとても身近にあって、それは力点をすごいスピードで変えながら気持ち悪いくらい有機的に散らばっています。
 雑誌を見ても、テレビを見ても、ラジオを聴いても、その情報は教えてくれません。
 もし、それを捕まえたいのなら、あなたが自分の足で歩いていって見つけなくてはならない。
 そうでないと本当に楽しくて面白くて新しいことにはならないのです。

 何が特別で、何が特別でないか。
 当たり前だけど、それはそれぞれで判断してほしい。
 
 平安神宮の京都学生音楽祭で倉木麻衣が何人お客さんを集めようと、つまらないものはつまらないし、贋物は贋物以上の何かにはなれない。とても精度の良い贋物になれるだけだ。

 それが贋物なのか、本物なのか、良いのか、悪いのか。
 そんな簡単なことは、あなたが決めてください。

Posted by kato takao at 2003年12月09日 01:28 | TrackBack
みんなのコメント

イエス!

Posted by: keepon on 2003年12月09日 20:08

部屋の真ん中にはしごが置かれてあって、

それを登ると虫眼鏡がぶるさがっていて、

それを使って天井を見た。

そうすると、小さな小さな文字で「YES!」と

書いてあった。

ーYES!

良い、という意味だ。

そうか、いいのか。ここにいてもいいのか。

私はその部屋に長いこといることにした。

Posted by: motok on 2003年12月09日 22:02
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