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2002年07月14日


 こんばんは。

 誰かに長い手紙を書きたい夜があります。
 それは、「寂しいから」とか「恋しいから」とか「切ないから」という副詞節はつかない夜です。なにか用事があって書くのではなく、寂しくてしょうがなくてペンをとってしまうのでもなくそれは「誰かに長い手紙を書きたい夜」以外の表現をまったくできない夜の事です。わかるでしょ。

 僕は自分で言うのもなんですが、とても素敵な手紙を書きます。とても素敵です。
 とても素敵な手紙を受け取った人しかわからないことなので恐縮ですが、とても素敵な手紙というのは純粋なメッセージであるので、これにかなう表現というものはありません。
 ある日郵便受けを見たら、あの人からの手紙が届いていた。その封筒を持って自分の部屋に行くまでの時間。自分の部屋で封を切るまでの時間。便箋を開けるまでの時間。最初のつまらないイントロダクションを呼んでいる時間。本題を読んだ時の驚き、もしくは安堵、衝撃、疑問。
 そういった物語が、ものの5分の中に凝縮されていると思うのです。
 好きな人から手紙とかを郵便受けから発見してびっくりして死んだ人だっているはずです。いや。いるね。

 まあ、なんだかわかんないですが、だれかに手紙を書きたい夜ってのがあって、僕にはよくそれがやってくるのですが、もう何年もちゃんとした手紙は書いていません。
 その衝動は、ここの日記であったり、音楽の製作であったり、個人的なメールのやりとりで中和されます。おもえばなんとなく寂しい話ですね。

 「今日僕手紙を全部焼いたよ」っていう曲を昔書きました。

 震えながら歌っていた あの歌をまだ歌いつづけてる
 古いラジオがつぶやいた 夢の中で夢の中で夢の中で聞いていた歌だ
 今日僕手紙を全部焼いたよ 明日新しい手紙を書くよ

 手紙。えーっと、なんでこんなテーマで書き出したのかわすれました。ま、とにかく手紙ってなんかいいよね、ってこと。

 7/14ライブです。またetw。18:00スタート。ものすごく久し振りに原田博行さんとやれるのでうれしい。
 こんな時間のこんな文章で、一人でもそのライブに人が来てくれるのであれば、ほんとのほんとにすべての内臓をさらけ出すような、美しいライブをすることでしょう。

 それでは。

Posted by kato takao at 2002年07月14日 03:16 | TrackBack
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