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2002年06月30日


 愛国心について。
 「愛国心ありますか?」と鶴坊さんに聞かれて、しばらく考えていたけれど、どうやら僕には愛国心があります。

 例えば、サッカーなどを見ていて、日本をことさら応援するような事は僕はしません。基本的にどの国が勝とうと、どうでもよくて、言ってしまえば、サッカーというスポーツが端的に楽しめさえすれば良いです。だから、熱狂的に日本を応援したり、川に飛びこんだり、人の迷惑も顧み自分の熱狂を人に押し付けるような人は大嫌いです。サッカーは僕のリズムで僕が見ます。一言だって他人から、僕のサッカーの見方に意見されたくないです。

 しかし、愛国心ってそういうことじゃないと思うんです。
 僕はこの国にひどく感謝している。
 僕の身近な友人達が、とりあえず生き延びていられるのは、この国のシステムのおかげです。こうして遠い友人に僕の言葉が届くのはこの国のこれまでの歴史的努力の積み重ねのおかげです。。
 概念的に日本という国をどう思うか、と言われたらとくにいいたい事はありません。別に、たくさんある国の一つで、優秀とは言えないし、愚劣とまでもいえない。この国の持つ歴史に興味がないわけではないが、知識としての欲求があるだけで、そこになんらかの概念的な価値を見出すつもりはありません。概念としての国という観点から言えば、僕の個人的な評価は非常にどうってことないレベルのものになります。僕らをここまで生かしてくれたシステムについては、非常に感謝している、と言う事です。
 とくに、心からありがたいと思うのは、この国に「言論の自由」があるということです。その一点だけで僕らはこの国に大変な感謝をするべきです。言論の自由を見とめられた国が滅びた事って一度もないって知ってましたか?有史以来いちどもないんです。それがこの国の得た一つの財産であり、それをもって僕は「愛国心的なもの」をもっているといえるのです。「愛」なのかどうかはまったくわからないけど、「感謝」の念は忘れないよ、ってことです。
 
 愛国心って微妙なニュアンスを言葉の中に含みすぎていて使いにくいですね。いいたいことはいくつかあるようにも思いますが、今日はこのへんで。

 国の為に自分がうけるほんの少しの不利益も我慢できません。権利と義務について公正に行使してあげても良い、という程度の愛国心です。しかしそれは意外と大切なラインなのです。

 答えになってたでしょうか。こんな感じです。
 では、またね。

Posted by kato takao at 2002年06月30日 03:29 | TrackBack
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