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November 29, 2002
J - JUDAS PRIEST
僕は料理が好きです。作るのが。
実家が兼業農家だったので、休日などは大人が田んぼに行っている間に、
自分の食事は自分で何とかしないといけなかったということもあり
(といっても、麺類を茹でるくらいでしたが)、子供の頃から台所に立つことは慣れっこだったんです。
実際に包丁を握るようになったきっかけは、進学で一人暮らしを始めるに当たって、母からもらった1冊の本。
「すぐ作れる今日のおかず(オール手順付)」
一人暮らしを始めてしばらくは、1ページ目から順番に作ってましたね。
それからワタシの愛読書、BURRN! に載っていた JUDAS PRIEST のギタリスト(たぶん KK)のインタビュー。
彼は高校生の頃、先生にこんなことを言われたそうで。
「男のクセに髪なんか伸ばしやがって。お前みたいなやつは女子のクラスで料理でもしてろ!」
それで彼はせっせと料理のクラスに通い、それがバンド無名時代の極貧自炊生活のときに役にたったぜ!
みたいな事を言っておりまして。
ああ、そうか。僕もミュージシャンを目指すならそういうことも考えなきゃあなぁ。
というわけで、ドラム・スティックと菜箸の2重生活を始めたのです。(←意味わかんないですよ)
結局どの楽器も料理も上手くはならなかったんですけどね。ははは・・・はは・・・はぁ...
偏屈な僕が敢えて代表レシピをはずして選ぶ1品は、
みじん切りにしたタマネギとピーマンとひき肉のカレーです。 ニンジンはおろして入れてください。
シナモンとかを入れてもいいですね。カレー自体は思いっきり辛く、タマネギは多めで。
ニンジンとタマネギの甘さ、ピーマンの香味野菜としての香り&苦味、
具の大きいごろっとしたカレーこそ、男のカレーだ!とおっしゃる方も居られるでしょうが、
具を小さくすることで火のとおりもよく、早く調理できると言うのがメリットです。
電子レンジも活用しましょう。作り始めて1時間以内に食べられる料理。これですよ。
で、無理やり話を JUDAS PRIEST に持っていくんですけど、
この「ユダの司祭」というアンチクライストな、いかにもヘヴィ・メタル的な禍々しいバンド名ですが、
実は BOB DYLAN の「John Wesley Harding」アルバムに収録されている、"The Ballad Of Frankie Lee And Judas Priest"という曲の名前の一部からとられたらしいです。
いやぁ、意外な組合せですよね。
ていうか、バンド命名当時はヘヴィ・メタルなんて音楽もそのイメージも存在しなかったんですけどね。
NWOBHM がやってきて「British Steel」アルバムで、
リフ主体&シンプルな曲で、革&鋲のファッションに方向修正するまでは、
わりと古典的なハード・ロックをやっていたバンドですからね。
とはいえ初期からリフへのこだわりは凄まじくて、いろいろ面白いことをやっています。
それからアメリカ・ツアーして、ブレイクして、メタル・ゴッドの座を勝ち得たのですよ。
初期の方は叙情性をアピールして、いかにもイギリスって感じです。
偏屈な僕が敢えて代表曲をはずして選ぶ1曲は、
1974年発表の1st「Rocka Rolla」アルバムのタイトル・トラック、"Rocka Rolla"という曲です。
ツイン・ギターでも同じリフは弾かない、2人でできる可能性を試すアイデア。
ちょっと外れてるんじゃないかと思わせるような、奇妙なメロディ。ブルース・ハープが飛び出します。
70年代イギリスの脱ブルースとも言うべき実験性。これですよ
November 28, 2002
I - IN FLAMES
おしさしぶりです、miz@牛すじです。
この2週間何してたんでしょう。ライブには2回行きました。
日曜日はガルマルナ(日本語 / オフィシャル)。北欧トラッドと電子音楽の融合。プログレといってもいいでしょう。
客もほとんどプログレッシャーでした。プログレのライブの雰囲気って、怖いですよー。客が。たぶん、ほとんどがプチ批評家。
前座に出た、沙弥音。ギターで三味線のような音を出し、パーカッションと尺八と合奏。
タイトで、アグレッシヴで凄まじかったですよ。特にパーカッション。
最後に両バンド、ソーラン節で合体。
月曜日はDEF LEPPARD。トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ〜トゥリャトゥリャトゥ〜リャ〜リャ〜 。
思ってたよりハードでロックしてました。古い曲をたくさんやったせいもあります。
最近は踊れるリズムの曲もやってますが、やっぱり、ハード・ロック・バンドですね。
スゴイよかった。2時間を短いと思えるライブなんて、そんなにないですからね。
来月もライブめじろ押しなんですが、行きたいんだけど行けそうにないライブ。それは IN FLAMES。
いわゆる北欧メロディック・デス・メタルの中では後発グループになるのですが、
先輩たちのよいところを吸収しつつも、独自のカラーを打ち出し、今ではシーンを代表するバンドに。
先ごろ発売されたアルバム「Rerout To Remain」では、かなり正統派 HM に接近していて強力です。
とかいいながらまだ買ってなかったりして。試聴しただけなんです。でも、ライブみたいなぁ。
今回は、代表曲"Stand Ablaze"を選んでお勧めします。
北欧民謡か、ゴシックかというようなメロディ、物悲しいピアノ、
HELOWEEN からの影響も伺わせるメロディ、ハーモニー、スピード感。
そして絶望を表現するようなデス・ヴォイス。激しいんだけど泣き出してしまいそうな曲なんです。
思えば90年代以降のヘヴィ・メタルは、発祥の地イギリスや、ブームの隆盛に一役買ったアメリカではなく、
第3世界からの音楽が多いような気がします。
ああ、November Is Going Away...
November 15, 2002
昨日の続き。
HANOI ROCKS の "Lucky" に似てる曲。わかりました。
昨夜あれから、うちの CD 棚をひっくり返して調べました。
(本当はひっくり返してないですよ。ひっくり返すと部屋が大変なことになっちゃう。)
1979年発表のKISS「Dynasty(地獄からの脱出)」アルバムに入ってる、"2,000 Man" を思い出しましすよ。
オリジナルは、1967年発表の ROLLING STONES「Their Satanic Majesties Request(ゼア・サタニック・マジェスティーズ・リクエスト)」 アルバムに入ってます。
でも、オリジナルの方は聴いたことないんです。すんません・・・。
HANOI ROCKS と KISS の両方持ってるヒトは聞き比べてみてください。
H - HANOI ROCKS
これは、メタルか否か。ハード・ロックとどう違うの?
というような質問をたまに聞きます。
僕ならこう答えます。
好きだと公言して気恥ずかしくなるのがヘヴィ・メタル、平気なのがハード・ロック。
まあそんなに深刻にならないで。
HANOI ROCKS。このフィンランド出身のパンキッシュで叙情的な要素も持つロックンロールバンドについて、
これはハード・ロックかパンク・ロックか、論争する人たちもいたとかいないとか。(で、どっち?本当にいたの?)
BURRN! 誌で取り上げられるからにはハード・ロックでしょう。とか、カヴァー曲のセンスはパンクだろ、とか。
音楽はロックンロールじゃない?とか。
長髪とケバいルックスが HR/HM 系と括られた元凶でしょうか。
TV-CM ソングなど 80's リバイバルの様相を強めている昨今、彼らも復活しました。
まずは夏の野外イベントでのライブ、そして先日、再結成第1弾シングルが発売されました。
「"People Like Me"」
you need people like me〜、そうですよ、みんな好きだよ。マイケル・モンロー。ていうかハノイ。
日本盤のみジャケットデザインは原宿のファッションブランド、FAUSTが手がけてます。
Tシャツも作ったそうです。原宿のブランドが。若者にブレイクか?ハノイ。
曲は・・・最高とはいわないけど、なかなかカッコイイですよ。未聴の方は是非おためしを。
新曲という"Lucky"はどっかで聴いたことあるような気もしないでもないですが、(KISSか?)
それこそ、ロックに対する愛情と敬意の表れではないでしょうか。
「Bangkok Shocks Saigon Shakes(白夜のバイオレンス)」の白地に赤いバラのジャケット、
日本のみのデザインって知ってました?海外ではライブ写真なんですよ。
子供の頃は、暴走族の特攻服みたいやな、と思ってましたが、
何とも北欧のクリーンなイメージに、退廃の赤いバラと滴る血。
イメージを上手く伝える、いいデザインでしょ?
November 14, 2002
読売ジャイアンツの松井が、アメリカに行くとか行かないとか。
どっちでもいいんですが、ジャイアンのお母さんに似てません?それともジャイ子?
仕事に終われ、体調を崩し、欠かさず読んでいる BURRN! を発売日に買えず。
やっと買っても、読む時間もなく。あ、今日読みましたよ。
元 FLOTSAM AND JETSAM 〜 METALLICA のジェイソン・ニューステッド(ベース)が、
カナダのスラッシュ・メタル・バンド、VOIVOD に加入ですって!
'80年代だなあ。ちなみにこの3つのバンドは、「Metal Massacre」 という
インディーズのメタル・オムニバス・アルバムからデビューしてます。
マライア・キャリーの新譜には DEF LEPPARD の "Bringin' On The Heartbreak" のカヴァーが収録されるらしいです。
これまでも JOURNEY、BAD FINGER などのカヴァーでロック・ファンにもアピールしてきた彼女。
どんな仕上がりか楽しみですね。(←本当に?本当に!)
November 08, 2002
G - GAMMA RAY
疲れてるときに無理に文章を書くと、まとまりが無くなりますね。
前回の文章を読みなおして思いました。
日記調の文章と、音楽ネタを結びつけるというのも難しいですな。
がんばれ、俺。
ガンバレ。
ガンマレ。
ガンマレイ・・・。
GAMMA RAY は、元 HELLOWEEN のギタリスト、カイ・ハンセン率いるメロディック・パワー・メタル・バンド。ドイツ人。
結成当初は伸びやかなハイ・トーンが魅力のラルフ・シーパースという人が歌っていたんですが、
音楽だけじゃ食えないという理由で、辞めてしまいました・・・。そして、カイ自身がボーカルもとることに。
その筋では大御所的な存在なのですが、歌声が情けない(笑)。高音部はファルセットで逃げるんだけど、それがね。
レコードでこれなら、ライブは・・・観たことありますが、それなりでした。
歌モノのバンドではないからいいんです。首が振れれば。だめ?
歌詞世界も独特で、哲学的というか、抽象的というか、ファンタジーです(笑)。
偏屈な僕が敢えて代表曲をはずして選ぶ1曲は、
1995年発表の「Land Of The Free」アルバムの、"Afterlife"という曲です。
メタルとしてはミディアム・テンポ。ザクザクしながらずんずん突き進むギター・リフ。
クラシカル&オリエンタル・テイストを盛り込んだギターのオブリガート。
そして時に力強く、時に浮遊感のあるボーカル。欧州マイナー・メタル調。これですよ。
ところで、来世って信じます?
November 01, 2002
F - FAIR WARNING
テレビを見ないときは、ラジオ。
やっぱり、何かしら音が鳴ってるとイイですね。部屋の前の通りからくる、車の騒音ではなくて。
これといって、面白い番組も無いんですが・・・
でも最近、見つけました!
インターネット・ラジオで。
子供の頃、Burrn! で名前を聞いたことのあるアメリカ(カリフォルニア?)のラジオ曲。
テクノロジーの進歩が、こんなことも可能にするんですね。
アメリカでも、80年代のメタルを聴く人は結構いるんだなぁと感慨深く思ったりして。
でもやっぱり、タフなものっていうか、ノリがイイというか、
日本でうけてるような様式美系とかはあまり無いような気がする。時間帯によるかな?
メタル界では「日本人好みの〜」という形容詞がよく使われますが、
これが曖昧でよく分からん。
日本人好みの音楽って言うからには、ハマアユとか、つんく関連に通じる部分があるということか。
いや、ほんの冗談です。
TEN というバンドが、松*聖子の曲に似た曲を作りまして、この場合、
「日本人好きの」バンドといわれるんでしょうか。
日本人(のメタル・ファン)好みのメタルというのは多分、
・声が高い
・早弾き
・メロディックな曲
こんな感じですか。
それにピッタリ当てはまるバンドと言えば、FAIR WARNING。
もう解散したバンドなんですが、デビューはワーナー系のメジャーから。
だんだん小さいところに移っていって・・・売上が伸びなかったんでしょうか。
日本ではそれなりに人気があったんですけどね。
偏屈な僕が敢えて代表曲をはずして選ぶ1曲は、
1995年発表の「Rainmaker」アルバムの、"Too Late For Love"という曲です。
典型的なメタル・バラード、パワー・バラードって言うんですけど。
ミディアム・テンポでサビのメロディに全てをかける。これですよ。
P.S. KNAC の イントロ・クイズ。正解は THE RODS の "Power Lover"。 わかんね〜。
カッコイイ曲ですよ。