October 05, 2002
C - CAMEL
アメリカから友達が戻ってきました。半年ぶり。
久しぶり感の薄い男として定評のある僕ですが、
やはり再会の感激は相手のそれほどは表しません。というか感じてません。
仲のよい友達に会うのはうれしいことなんですけどね。
アメリカ人のルイスとは半年ぶり、キーポンとは4年ぶりの再会。
世の中にはもっと長い間ヒトに会わなかった人もいるんですが、それは別ですね。
旧日本軍将校のO少尉。約30年間、フィリピンのジャングルで孤独な戦争を続けていたという。
そんな実話をテーマにコンセプト・アルバムを作ったバンド、CAMEL。
イギリスで結成された、叙情派のプログレ・バンド。
プログレというと、技巧に走るとか、歌詞が難解だとか、ファンがオタッキーだ(・・・)
なんていうイメージもありますが、従来の音楽に新しいアイデアを加えてみようという、
実験精神の表れでもあると思います。
結果的に表現に技術が要求されるとか、
聞き手の鑑賞能力/想像力を要求するという側面は、間違いなくあるでしょう。
CAMEL には、フュージョン的なメロディの面白さがあります。
あくまでも癒し系のような聴きやすさを前面に出しながら、リズムの遊びや、
歌詞の文学性を練りこんであるところに、彼らのファンは(私も)惹かれるのでしょう。
アルバムを通してのストーリー性という点では、O少尉をテーマにした「Nude」もそうですが、
スタインベックの「怒りの葡萄」から「Dust And Dreams」、ギャリコの「白雁」から「The Snow Goose」
等のコンセプト・アルバムも製作しています。
偏屈な僕が敢えて代表曲をはずして選ぶ1曲は、
1981年発表の「Nude」アルバムの、"Captured"という曲です。
メインのテーマをしつこいくらいに繰り返します。
そして、ソフトな音色と分かりやすいテーマ・メロディ。
それに重なるカウンターのメロディ。これですよ。
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