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2016年01月04日

久しぶりに京都で年を越しました。
両親と見る紅白歌合戦はなんだかしみじみとつまらなく「ああ年越しですなあ」と思った。

さて、2015年を振り返ってみると、なんだかずいぶん会社が成長してしまったショックでぼんやりしていました。
リアル脱出ゲームの動員数がとんでもなく伸びたってのも成長の一つだけれど、会社として社内のシステムが一つずつ成長していった気がします。
社内での働き方が整備されて、いろんなルールが決められていき、さまざまなシステムが効率化されています。
運営が分業効率化された宣伝広告に力を割く事ができるようになったり、経理のルールがずいぶんと効率化されたりしました。もちろんまだまだ安定しているわけじゃなく何人かの猛烈な働きで成り立ってはいるんだけど、それでも前よりはずっとよくなったと思う。
一年間で10人くらいの人を採用したのも初めてで、最初はどきどきしたけれど次々によい人が現われたのでぐっと基盤が安定した気がします。
イベントの規模が大きくなっていく中で、社内の整備が遅れてずいぶんひどい思いをさせてきたけれど(そしてまあ今もさせているんだけど)丁寧に働ける会社も目指しては行きたい。
なにかを投げ捨てるように完成させるんじゃなくて、出来上がったものを自分でゆっくりと見つめてから世の中に出していきたい。
当たり前のことなんだけど、意外と出来ない。

僕は結局つくることが好きなのでずっと作り続けているけれど、社内の整備ってことに関してはやっぱりそこまで得意ってわけじゃない。
だからみんなが少しずつ社内を改革して働きやすい場所を作ってくれていることをとてもうれしく思う。
そもそも僕は少し前までは一年に360日くらいは働いていたし、起きてる間はずっと仕事のことを考えていた。
そのことを苦痛だと思ったことなんてないし、時間があればもっと仕事がしたかった。
だから、みんなもそうなんじゃないかと考えちゃってた。
でもここ三年くらいの僕はきちんと土日休んで、夜遅くまでなるべく事務所にはいないようにしている。
休むことで得られるアイデアもあるし、休むことで生まれる感情もある。
人生は長くて、仕事だけをやっていれば生きていけるわけじゃない。
まあ、遅ればせながらそんなことに気づき始めたわけです。

なんだか会社っぽくなっちゃったなあと思う。
とにかく毎日日進月歩で会社っぽくなっていく。
そのことをうれしく思いつつも、やっぱり不安だったり少し寂しい気持ちも残っていたりする。
僕は誰でもふらっと遊びに来れるサークルみたいな会社を作りたかったんだけど、そしてそんなものを実際初期の頃は作ってたんだけど、遊びに来てた人たちがどんどん社員になっちゃって、結局ちゃんとした会社になっちゃった。
まあ、楽しくやろうよと思う。
仕事を仕事と思っちゃったら仕事になるけれど、超リアルRPGだと思えば面白い。
失敗したって、教会で生き返らせてもらえばいいさ。

2015年は幹を太くしようと思った。
新しい何かにチャレンジするというよりは「リアル脱出ゲーム」という遊びをどんどん広めようと思った。

2016年は新しいことに挑戦しよう。
今動いているいくつかのプロジェクトは「謎解きイベント」という言葉の持つ可能性を爆発的に広げるだろう。
2016年はまだ世界にないものを生み出す年になると思います。
新しいことを半分やって、残りの半分でこれまでのものをきちんと伸ばしていこうと思っています。

正直に言って2015年は僕にとっては最高の年ってわけじゃなかった。
本当はもっとうまくやれたはずのことがうまくいかなかったり、このタイミングで思いつくべきことを思いつけなかった。
クリエイティブの最先端で、どんどんいろんなことを思いついた年だったわけじゃない。
2016年はもっとどんどん思いつこう。
そして、思い付きをきちんと形にして世に送り出していこう。

何度も言ってきたことだけど、世界にはすでにあるものよりないもののほうがずっと多いのだ。
まだないものを見つけ出さなくちゃいけない。
それが僕の仕事です。

そんなわけで今年も宜しくお願いいたします。
このブログを目に留めてくれたすべての人がエキサイティングでヒリヒリしてまるで生きていることを実感できるようなしびれる2016年を送れますように!

Posted by kato takao at 2016年01月04日 12:09 | TrackBack
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