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2014年04月23日

昨日、大阪ヒミツキチのプレス公演はずいぶんうまくいったように思えたし、その後行われた決起集会はとても素敵だった。
スタッフ30人が順番に自己紹介をしていくだけで、時間が素敵に流れていった。
自己紹介がエンターテイメントになったらもう、企画なんていらないんじゃないかな。
もちろんそれが成立するためには、素敵な場所と素敵な人と素敵な偶然がたくさん必要だけど。
お客さんもスタッフもいつでもステージに上がって主役になれる場所になればいい。
お客さんが主役になれる場所を、ずっとつくって行きたい。

その夜はホテルで泊まって、今日は朝から叔父の葬儀に岐阜へ向かう。
大変に大掛かりな葬儀で、何百人という人が別れを惜しんで集まっていた。
お通夜が700人。葬儀が600人だったらしい。
平日の昼間に600人の参列者が集まるってすごいな。
叔父の顔を見たときに、自分がミスをしたことに気づいた。
叔父の訃報を受け取って、すぐにこの場所に来るべきだったし、葬儀の後に予定をいれるべきではなかった。

僕はいつのまにか、未来の可能性のことばかり考えて、過去に対してきちんと敬意を払っていないのではないかと思った。
新店のオープンももちろん大事だけど、もっと大切なこともある。
人が生まれて、去っていく営みのことを、もっと大切に見つめなくてはならない。

叔父さんはロボピッチャーのCDをたくさん買ってくれた人で、レコード会社の人も「ロボピッチャーのCDってなぜか岐阜で結構売れるんですよねー。なんでなんだろう」っていってた。
僕が出演した情熱大陸をDVDに焼いてたくさんの知り合いに配ってくれていたらしい。
こんなに応援してくれた人のところに、何もかも投げ打って飛んでいくことができないなら、会社なんてないほうがいいなと思った。

葬儀を中座して向かったのはリアル脱出ゲームTVのエミー賞受賞&レギュラー開始記念パーティだった。
木南さんは驚くほどきれいで、バカリズムさんはかっこよかった。僕がふんわり話しかけても丁寧に返事をしてくれた。
津田寛治さんはやたらと男前で、高橋努さんは面白かった。
みんないい人でたのしくて、だからあんなすばらしい番組が作れるのだと思った。

僕は叔父の葬儀のことを思いながら、パーティーで笑って話した。
とても楽しくて、とても悲しかった。

その後、二日間東京事務所に来れなかったので、事務所に戻りブレスト、ブレスト、ブレスト。
よいアイデアが出そうな場は作れたけれど、クリティカルヒットは出ず。
まあ仕方ない。
出ないなら出ないで、別の何かを出すしかない。
必ずよいアイデアが出る方法があるなら、魂を売ってでも買うが、そんなものないからもう考えない。

何を大切にするか、何を大切にしないか。
全部は出来ないから選び続けなくちゃいけない。
もう、間違えないようにしたいな。

Posted by kato takao at 2014年04月23日 05:20 | TrackBack
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