毎日ずいぶんばたばたと過ごしている。
なかなかこうして文章を書く時間をとることも出来ない。
へとへとに疲れて帰ってきて、ぱたりと寝て、目が覚めたらすぐ会社に向かう。そんな日々だ。
でも、今日はちょっと書きたいことがある。
二日ほど前に「潜水艦ポセイドン号からの脱出が千秋楽を迎えた。80回以上公演し北海道から九州まで周ったちょう大型の全国ツアーだった。最終の集客数は32000人。
この作品を僕は、僕の代表作にしようと思って作り始めた。
僕がこの脱出ゲームを作り始めたころ、日本はずいぶん他の国との関係が悪くなっていた。
僕は仲の悪い国の人たちの中に、仲がいい人がいたのでちょっと気まずい思いをしていた。
どこの国にも思いやりのある人もいればない人もいる。それを国民性と割り切って全体を悪く言うのも、全体を悪く言われるのもなんとなく違うなと思っていた。
ふと気がつくと、戦争が近づいてきているように思えた。
誰かを叩きのめしてやりたいという強い欲求が国にあるように思えた。
叩きのめしてやりたいと我々も思われているように思えた。
僕は戦争には反対したい。
だって、とてもつらそうだし、たくさんの人が死ぬし、悲しみが蔓延するし。
でも、戦争を完全に拒否したときに、軍備も持たず誰にでもいつでも侵略できちゃう国に住むのもなんとなく不都合な気がする。
僕らの目の前には本当に道が二本しかないのかなと僕は疑問に思っていた。
戦争をする覚悟を持つか、平和を掲げて対話に頼るか。
その二つのどちらがいいと思う?と突きつけられている気がした。
僕は、そのどちらの意見にもくみしない。
僕はその二つの意見の間で「葛藤」していたい。
そんなことを思っていた。
「潜水艦ポセイドン号からの脱出」において、僕はその「葛藤」をエンターテイメントに昇華できないだろうかと思った。
ミサイルを撃つことと、撃たないこと。
どちらにも言い分はあると思うけれど、撃つ前に撃たない可能性について考えるべきだろうし、撃たないと最初から決め付けるのも弱腰すぎる。
その葛藤の中に、エンターテイメントがあると僕は思った。
ミサイルを撃つか、撃たないか。
僕が作りたかったのは、その国民的感情のぶれすらエンターテイメントが包み込んでしまうのだぜ、という宣言だった。
エンターテイメントを通して、その葛藤の存在に気づけるという提言でした。
えらそうに演説するつもりはない。
戦争をやめよう!というメッセージを込めたわけじゃない。
戦争して他国を叩きのめそう!などと毛ほども望んでいない。
でもその中間には、言葉では規定できない色鮮やかで素敵なもやもやがあるのだ。
それを現出させてみたかったのです。
それが出来たかどうかはわからないけれど、今回もとんでもなくすばらしいスタッフたちのおかげで、超一流のエンターテイメントになったことだけは確信している。
たくさんの人たちにありがとうといわなくてはならない。
東京のスタッフには打ち上げでありがとうと伝えることが出来たけれど、異常に先鋭的な演出を考えてくれた京都のスタッフたちにも心から感謝したい。
各地方でこの公演を丁寧に形にしてくださったたくさんの方々に本当に感謝を。
そしてなにより、このゲームのチケットを買い、ゲームを遊んでくれて、悔しくなったり歓喜の瞬間を味わってくれたあなたに最大の感謝を。
あなたが、このゲームに戦争の影などほんの少しも感じずに楽しんでくれたことを望みます。
だけどいつか、あなたが「ミサイルを撃つべきだ!」と強く確信した時に、こっそりこの公演があなたの心に影を落とすことも望んでいます。
あの唐突に現れる伝説の守り神は、ただの空想の産物ではあるが、「ミサイルを撃たない」と決めた時にひょっとしたらやってくるのかもしれない、世界の守り神なのだ。俺の中ではね。
最後に、電車の中でぽろっと「戦争をテーマにリアル脱出ゲームって作れないのかな?」と言ってくれた飯田君に心から感謝を。
その期待に応えられたのかどうか、まだわかってないけれど。
お疲れさまでした。
私は発射しちゃった派です(笑)
公演後の飲み会も発射すべきだったのかという話題で盛り上がりました。
私は悔しかったので「人命優先」という苦しい言い訳をしました(笑)
戦争などは起こらなければいいのですね。
日本の平和が貧困国の犠牲の上に成り立っているのかもしれませんが。
これからもワクワクドキドキする公演を楽しみにしております。
情熱大陸おめでとう。facebookは苦手なのでここで。
さて
大事なことを伝えます。
萩岩先生の銀曜日、愛蔵版が平凡社から出ます。
あと、最近楽しいのはここらへん。
「ワカコ酒」新久千映
「甘々と稲妻」雨隠ギド
「目玉焼きの黄身いつつぶす?」おおひなたごう
「重版出来」松田奈緒子←漫画読み必読
「すみれファンファーレ」松島直子
「トーチソング・エコロジー」いくえみ綾
「3月のライオン」羽海野チカ
「ちはやふる」末次由紀
「銀の匙」荒川弘
「惡の華」「ぼくは麻理のなか」押見修造
「ひるなかの流星」やまもり三香
「アオハライド」咲坂伊緒
「高杉さん家のおべんとう」柳原望
「同人少女JB」一本木蛮
「ヒストリエ」岩明均
「ばらかもん」ヨシノサツキ
「青春しょんぼりクラブ」アサダニッキ
「クロス・マネジ」KAITO←打ち切り残念
「天にひびき」やまむらはじめ
「海街Diary」のシリーズ 吉田秋生
ここらへんが私の最近の全てです。
最後に、謝らないといけないことがあります。
昨日ドラクエ10引退したのですが……
ガタラのウルベア魔神兵を加藤くんと一緒に倒したのは私でした。
嘘は良くない……ほんまにごめん。ただ一緒にいるやつに身バレするのが嫌やったというか……少女のつもりでやってたし!ロープレの本質的なところやからね!家族構成とかプロフィール作りこんでずっと欺瞞プレイしていた。
廃人でした、気づいたら3000時間以上アストルティアにいた。そんなで!
*POSTを押しても自分のコメントが見えない場合、一度ページの更新をしてみてください。
*HTML不可です。
*アドレスは入れると自動でリンクになります。
*管理者の判断でコメントを削除することがあります。