何を書きたいのかあんまりわからないけれど、誰かがいつか今日の日記を読み返すような気がしてPCを開いた。
僕は今岡山にいて、和室でビールを飲みながらこのblogを書いている。
この和室にはなぜかピアノがあって、ロデオキングというダイエット用の器具が合って、扇風機が僕を狙っている。でも扇風機が必要な季節はもう通り過ぎてしまったようだ。
何かを考えたいような気もするし、何も考えたくないような気もする。
思えば、ビジネスについて考えてるのは楽なんだな。単純に数字を積み上げることを考えればいいんだから。筋道はいくつもあるけれど、向かうべき場所はひとつだ。
そうじゃないことについて考えるのはとても難しい。正解はいろんなところに埋まっているが、そのベクトルはすべて違う。
正しいことはいろんなところに存在していて、少しだけ目を凝らせば見えてくるけど、どの正しさを選ぶべきかはよくわからない。
これから、また新しい日々が始まるんだろうなと思っている。
見たことのない景色が僕の前に広がっている。
とても楽しみで、とても不安だ。
これまで僕がやってきたように、不安を楽しさに変える日々が始まるのだろうとは思っている。
楽しさが不安を孕む日々が始まるのだと思っている。
一年位前にSCRAPの社員にファミレスで「今が一番楽しいときかもしれないね」と言ったことがある。
ものすごい勢いでいろんな会社から話が来て、どのイベントもすべてチケットが売り切れて、新しいお店について考えていたときだ。
「僕らがもしうまくいったら、会社をもっとビジネスライクにしなくちゃいけない。そしたら今みたいに自由じゃなくなっちゃう。もしうまくいかなかったら、今よりずっと不自由になるだろう。どっちにしても今僕らが感じてるような自由でなんでも生み出せるような気持ちはなくなっちゃうんじゃないかと思う」と僕は言った。
あれから一年経って、今どうかな。
僕らは相変わらず、ふわふわと笑いながら働いている。
文化祭の前日みたいな日々が続いている。
僕は銀行口座の残金を見ながらため息をつく。
企画を作って、打ち合わせをして、振込みをして、さまざまな未来に思いを馳せる。
時々事務所で昼寝をしたり、ドラクエをしたりする。
忘れてしまったことがたくさんあるような気がする。
でもたぶん、それはしかるべきときの思い出すんだろうなあとも思っている。
少なくともまだ今は「一年前が一番楽しかったなあ」とは思っていないし、「これからものすごく楽しい毎日が始まるんだろうな」と思い始めている。
新しく始まるさまざまなことに強い祈りをささげる。
その一つ一つに正しく誠実な判断が出来ますように。
まだ出来ていないことを一つ一つやっていきますように。
未来は適切で捨てたものじゃないことを、丁寧に伝えていけますように。
一番大切なことは元気で明るくいることだよ、と彼女に伝えたい。
もし、沈んでしまう時が来たら思い出して。
君には切り開く力がある。
その名に力を託した。
どうすれば明るく元気でいられるのかを考える必要はない。
その手の中に、心の中に「それ」はすでにあることをいつでも思い出して。
君の未来が健やかで適切で腑に落ちるものであるように、心から祈っている。
Posted by kato takao at 2012年09月23日 05:55 | TrackBack読んでいて不思議な感動に苛まれました。
素敵なコラムです。
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