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2012年01月04日

正月に流れる時間はやはり特別で、とても好きだ。
今年は生まれて初めて両親と会わず、大好きな親戚とも会わない正月だったけれど、やはり楽しくて特別な時間を過ごした。
我々はやはり移動しているのだ。
ここではないどこかへ。それを止める事はできない。
大切なのはこれまでとは違う場所でも、ちゃんと楽しめるかどうかだ。

今日BOOK OFFに行って10冊くらい本を買った。
普段は必ず本屋さんで本を買うことを心がけているけれど、「買うに至らなかった何かに出会う」という点においてBOOK OFFはとても優れている。
ぎりぎりのところで買わなかった本にここで出会えるのはほんとにうれしい。
ただ惜しむらくは、ここで僕が支払ったお金が製作者には届かないことだ。ひょっとして届くのかな?

BOOKOFFでちょっと前に発売されたたくさんの作品に囲まれながら、なぜか自分がテキストを最近書かない理由についてふと気づいた。
僕は、自分の内側にもぐりこむことにちょっと疲れてたんだろう。
目の前には膨大な仕事があって、企画があって、家に帰ればそこには創造すべき生活がある。
表層的な何かをずっと作らなくちゃならないときに、果たして人は自分の内側をぐっと見つめることなんてできるのかな。

またあの暗い道を一人で歩くことなんてできるのかな。
歩く必要あるのかな。

わかんないな。
わかんないけど、とにかく。
明日ギターを買いに行こう。
ギターがあれば、とにかく音は出るから、そこからいろんなことを考えよう。
もしくは、考えもせずにギターを弾こう。

もう俺の左指はふわふわのゆるゆるだけど。
あんなに硬かった指の先があっという間にやわらかくなるんだね。
明日からはギターを弾きまくる。
リットーミュージックの教則本を買って練習してやろう。
そういえばanatakikouの藤井君が近くに住んでるから練習バンドを一緒にやるのもいいな。
音を出して、未来に向けて進んでみよう。

そうそう。
世界について。
セカイ系っていう言葉がちょっとした揶揄を含んじゃってる今だけど、今ほど「世界を救う物語」が求められてる時代もねえんじゃねえのとか思ったり。
「滅び行く世界を救う」っていうRPGにみんなで参加する感じなんじゃないの?
立ち上がれ!ゲームキッズよ!
我々が積み上げた文化が、いまこそ世界を救うかもしれないぜ。

敵はどこにいるのかな。
もうそこらじゅう敵だらけか。
魔王なんていないな。概念としての魔王しかいない。一人を殺せば世界が変わるほどもう単純じゃないんだろう。

僕らは間違いなく戦わなくちゃならない。
でも、誰と、いつ、どんなふうに戦うかは自分で決めなくちゃならんのだろう。
わかりやすい魔王はもはやこの世界にはいない。
俺たちはこれまで培った「経験地、お金、仲間、戦略」などを使って、せめて自分がちょっとでも良いと思う世界にするために戦うのだ。
これは結末が用意されていないゲームだ。
剣を振り上げないやつに、会心の一撃は出ない。

正月に久しぶりにテレビを見てて「収録は2011だからさあ」っていう冗談を5回は見た。
生放送なのに震度4の地震にいっさいリアクションしない番組を見た。
この三日間で5時間くらいはテレビを見たと思うけれど、本当につまらなかったな。
僕がみた範囲だけが特別面白くなかったのかもしれないけれど。

新しい価値を生み出さなくちゃならないんだろう。
もう、我々は見ているだけの存在じゃない。
もっと面白いことを、僕らのほうが作れるんじゃないかと、たくさんの人たちが思うべきだと思うのです。

こんなに退屈な世界で、ゲームが始まるなんてすばらしいな。
驚くほど壊れた2012年にしてやろう。

みなさま、今年こそよろしくお願いいたします。

Posted by kato takao at 2012年01月04日 03:04 | TrackBack
みんなのコメント

>リットーミュージックの教則本を買って練習してやろう。

あざっす!
本年もよろしくお願いします!
あと1個面白そうな企画を考えたので今度お話しします!

Posted by: 大塚正美 on 2012年01月05日 15:39
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